夫の支えで子育て・独立を実現!”持ってる女”『to』谷島由美子さん#1

全国にママとして働く美容師は増えてはいますが、パートナーが美容師以外の職業だと、なかなか思うように仕事が続けられない、という人も多いことでしょう。

恵比寿と代官山の間にある美容室『to(トゥ)』のオーナースタイリスト、谷島(やじま)由美子さんは、夫の支えで出産、子育て、そして独立・開業を成し遂げた稀有な存在。一体、どのように理解を得たのか、家族ぐるみのインタビューを敢行しました。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

目標に向かって超ポジティブに高みを目指す

谷島由美子さんは原宿の有名サロンの出身ではありますが、本人曰く「時代はカリスマブームでしたが、自分はそこまでガツガツ、いけるタイプではなかった」と振り返ります。美容学校を卒業して勤めた一店舗目は表参道の角という、ど真ん中の立地。サスーン系のブラントカットとブローで仕上げるという方針のサロンでした。努力の甲斐あって、3年でJr.スタイリストとしてデビューしますが、

「どうしてもその頃、出始めだったふわっとした質感のドライカットを習得したくて」当時、女性誌で頭角を現していたARTIS SALON(現・BRIDGE)の西本昇司さんのサロンへ、中途採用という形で入社します。「当時はアシスタントからやり直すのが通例だったのですが、前店ですでにお客さまがついていたこともあり、またドライカットを習得するまでは、フリーは受けずに自分についてきた顧客のみをやるという条件で、スタイリストとして採用していただきました」 そのとき24歳。これが、そこから始まる超ポジティブ思考な美容人生の幕開けとなったのです。

谷島 由美子さん
トレードマークとなった‟オカッパヘアにメガネ”は、今でいうセルフプロデュース。

青山のトップサロンで、頂点を目指す覚悟

当時、原宿・青山のトップサロンは男性スタイリストばかり。即戦力となる女性スタイリストがまだまだ少ない状況でした。入社して2年が経つ頃には、サロン唯一の女性スタイリストとして雑誌の仕事もこなすようになっていきます。その当時、谷島さん自身がしていたのが、オカッパにベレー帽をかぶり、個性的なメガネをかけるというスタイル。じつはメガネは伊達メガネで度が入っていなかったという、今でいうセルフプロデュースを実践するなど、印象付けることを心得ていました。

当時をよく知るヘアライターは回想します。「彼女はマンガのキャラクターのような見た目でしたが、とにかくつくるスタイルが女子の気持ちをグッとつかむ、おしゃれでカッコ可愛いヘアが得意でした。当時は女性スタイリストが少ない時代だったので、これはいい人材を見つけたと、ガンガン撮影の仕事をお願いしましたね」時はカリスマ美容師ブーム。雑誌に出れば、お客様がどんどんサロンへ髪を切りに来る時代です。谷島さんの人気とともに売り上げもどんどん上がり、その後は店長を任されるまでになっていきました。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

女性美容師として、出会いと結婚

美容が大好きで、つねにヘアスタイルとお客様のことしか考えてなかったという谷島さん。そのためか男性との交際も長続きせず、まぁ仕事があればいいか、といつしか思うようになっていったといいます。のちにご主人となる飯島寛之さんとは、最初は純粋にお客様として出会い、以来ずっとカットを担当するという間柄でした。

飯島さんは出会った頃を回想します。「僕の髪は固くて独特な生え方なので、カットのうまい下手がすぐに表れる髪だったんですね。友人の紹介でサロンに電話して、過去の失敗の経験から、男性より女性に担当してもらいたいなと。彼女に切ってもらって、この人はできる!! とまずその技術にほれ込みました」

じつは飯島さん自身も、現在は職人として高級服を扱うクリーニング店で働いています。当時はまだ学生でしたが、もともと服が大好きで、一般の大学を卒業後にクリーニング店で修業をしながら夜間に文化服装学院へ通っていたほどの頑張り屋さん。

職人・谷島由美子の腕へのほれ込みようは絶大で、今では最大の理解者と言えます。ここまで読んだ女性美容師の皆さん、こんなダンナさん、私もほしい!!と思ったことでしょう(笑)伊達とは知らず、メガネをかけた谷島さんがいいなぁと思っていたというご主人。
まさに女性美容師を指名していなかったら、この出会いはなかったのです。

数年経って、お互いフリーだとわかってから付き合いはじめるのですが、その後、びっくりするほどの超前向きフレーズが谷島さんの口から飛び出します。ご主人に結婚を決意させた魔法の言葉とは? この続きは次回の#2をお楽しみに!!

家族3人の写真
谷島さん、一人娘のめぐるちゃん、ご主人の飯島寛之さんとの家族3人のスナップ。ご主人が主に家事と子育てを担当しているという、気になる飯島家の家族のありようは次回、#2でじっくりと。

取材・文/山岸敦子
撮影/石田健一、編集部

Salon DATA

店内
店内
to(トゥ)

to(トゥ)

実力派スタイリスト、谷島由美子さんが2016年に恵比寿と代官山の中間地点にオープンしたサロン。前店舗の後輩だった谷本慧さんとアシスタントの吉田美咲さんとの3人でサロンを切り盛り。ご主人のサポートのもと、今後はオーナーとしてどうサロンを運営していくか、その手腕が試されている。
https://www.facebook.com/pg/tohairsalon/about/

“持ってる美容師”『to(トゥ)』谷島由美子さんの超前向き美容人生 #2>>

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄