自分よりも他者を優先。利他的な心の鍛錬がキャリアアップの近道「AROMA hair room 池袋店」YUKIさん
「スタッフにかぎらず、お客様も豊かにできる」をコンセプトに、全国に5店舗展開する「AROMA hair room」。リピート率が高く、高評価の口コミを多く獲得している人気のヘアサロンです。今回お話しを伺ったのは、池袋店で店長を務めるYUKIさん。
前編では、学生時代とスタイリストデビューまでのお話を伺いました。
後編では「AROMA hair room」に転職してからのキャリアや、新人時代との違いなどについてお聞きします。2児の母であるYUKIさんは、子育てに追われていたことを理由に「AROMA hair room」へ転職しました。自由シフト制で土・日曜にも休みを取得できるため働きやすく、子育てのしやすさも感じているそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「AROMA hair room 池袋店」店長
YUKIさん
長野県出身。松本美容専門学校を卒業後、東京・銀座にあるサロンに就職。その後、3社を挟み「AROMA hair room」へ転職。現在入社9年目を迎え、池袋店の店長を務める。
産休中に勤務先が閉店。わらにもすがる思いで「AROMA hair room」に転職
――「AROMA hair room」に転職した理由は?
産休中に職場が閉店してしまったからです。私が以前働いていたサロンは、現在の「AROMA hair room 池袋店」の場所で営業していました。閉店のときにビルのオーナーから連絡があり、入れ替わる形でオープン予定だった「AROMA hair room」を、ご好意で紹介してもらったんです。
当時、2人目の子どもを出産したばかりの私は、転職活動にあてる時間も体力もありませんでしたし、すぐに就職しなければ長女を保育園から幼稚園に移動させなければいけなかったので、わらにもすがる思いで「AROMA hair room」に転職を決めました。
――当時の生活環境が理由だったのですね。
そうですね。どのような福利厚生や制度があるかも知らずに転職する形だったので、はじめは不安もありましたが、実際に入社してみたところ働きやすかったのですぐに安心しました。
――具体的にどのようなところで働きやすさを感じましたか?
自由シフト制で、土曜・日曜も休むことができるところです。売上やサロンの忙しさにもよりますが、基本的にはスタッフの申請通りにシフトを調整してくれますし、時短勤務もできます。子どもの送り迎えがしやすいだけでなく、ワークライフバランスも保ちやすいので働きやすい環境だと感じているんです。
あとは、本部とスタッフの意思疎通がしやすいところです。社長が交代してから対話の機会が増えて、経営との距離が縮まって。スタッフが本部の意図を正確に汲み取りやすい仕組みなので、一体感が生まれています。
利他的な精神を鍛えておくことがキャリアアップにつながる
――現在は店長として活躍されていますが、キャリアアップの秘訣は?
キャリアアップのために取り組んだことはありませんし、いまだになぜ私が任されたのか理解していません。ただ、店長になってみて、店長やマネージャーなどスタッフをまとめる役職には利他的な人が向いていると感じています。そのため、キャリアアップを目指したい方は、自分よりも他者を気遣える精神を早いうちから鍛えておくといいかもしれません。
――店長に就任してどのようなことを感じましたか。
店舗の雰囲気やチームワークの大切さを実感しました。店長として働くなかで、美容師の仕事の認識が、競技でいう個人から団体へと変わっていって。スタッフをまとめる店長はサービスの質を左右する役職だと思うようになり、今はやりがいを持って働いています。
――新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは何ですか。
美容に限らずさまざまな分野に興味を持ち、より多くの知識を身につけておけばよかったと後悔しています。たとえば、ニュースに関心を持っておけばお客様との会話のネタになりますし、世の中のお金の流れを学んでおけば独立や経営に携わるときに活用できます。知識が多ければ多いほどキャリアの選択肢も広がると思いますよ。
新人時代は時間の使い方を考えるといい
――新人時代のモチベーションはどのように保っていましたか?
時期によって異なるのですが、2社目時代はバックヤードに貼られた売上表がモチベーションになっていました。スタッフ全員の売上が記載されており、それを確認するたびにほかスタッフとの実力差を感じていたんです。その悔しさを糧に練習に取り組んでいました。
――新人時代と現在のご自身ではどのような違いがありますか。
利他的な行動がとれるようになりました。新人時代は、技術の習得や練習に精一杯で自分のことしか考えられませんでした。でも、今は後輩にアドバイスするときにどのように伝えるのが効果的かを考えたり、マネージャーや社長をもっと支えたい、企業に貢献したいという意識を持つようになったりしています。
――美容師の仕事の魅力は何ですか?
お客様に感謝していただけるところです。一般的には、お店側が足を運んでくださったお客様に一方的に感謝することが多いと思います。でも、美容師はお店側もお客様側も自然と互いに感謝し合う数少ない仕事です。「ありがとうございます」などと感謝の言葉を言われたり、お客様が仕上がりをみて喜ばれたときにはやりがいを感じます。
――最後に、いま新人時代を過ごしている方へのアドバイスをお願いします。
時間の使い方をしっかり考えるといいかもしれません。キャリアの選択肢は、学生時代や新人時代では無限に広がっていますが、時間が経つにつれて狭まっていきます。それまで時間をどのように使ってきたかで、最終的なキャリアやお客様に提供できる時間の価値が変わってくるので、さまざまなことに興味を持ち、とにかく挑戦してみるのがいいと思います。
YUKIさんが美容師として成長できた3つのポイント
1.先輩に仕上がりをみせ、改善点を明確にしていた
2.雑誌でトレンドをつかみ、お客様に提案力を鍛えた
3.悔しさをモチベーションに繰り返し練習に取り組んだ
先輩に仕上がりをみてもらったり、雑誌を読みあさったり忙しい新人時代を過ごしたYUKIさん。成長するためなら時間と努力を惜しまないという姿勢に、美容師の仕事への情熱を感じました。いま新人時代を過ごしている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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AROMA hair room 池袋店
住所:東京都豊島区南池袋2-27-5 カテイビル 5F
TEL:03-5944-9774
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