個性を大切にするお店作りを『Un ami omotesando』
表参道にある雑誌や芸能人の間でも大人気のサロン『Un ami omotesando』。サロン名はフランス語で“仲間・友達”を意味します。前編では店長のブチさんに、『Un ami』との出会いやお店の魅力についてお話を伺います。
自分のスタイルを提案したい! 福岡からチャンスを求めて東京へ
――こちらのお店は、いつオープンしたのですか。
「2011年11月で、今年でちょうど7年目になります。私はグループ店のGARDENから異動して、この店舗にスタイリストとして着任しました。前の店長が新宿に異動になったため、今年4月から私が店長になったんです」
――新卒で入社されたのですか。
「いいえ。最初は福岡で5年ほど美容師として働いていました。福岡では、雑誌をもとにお客さまにスタイルを提案していました。当たり前ですが、それらは私が作ったスタイルではありません。自分のスタイルをお客さまに提案できるようになりたい、雑誌に載るチャンスがあるかもしれないと思って上京したんです」
――なるほど。では、内定が決まって東京へ来られたのですね。
「それが違うんです。実は、就職先は決めずに東京に来てしまいまして…。表参道を歩きながら気になるお店を片っ端からチェックして、さらにネットで調べて求人に応募しました。そのとき、最初に返事が来たのが『Un ami』のグループ店『GARDEN』だったのです。いろんなお店を比較して検討しようと思っていたのですが、早く就職しったことと、お客さまとの距離が近いことに魅力を感じ、入社を決意しました」
アットホームな雰囲気の店内
――『Un ami』の魅力について教えてください。
「まずベースに“人と人とのつながり”をテーマに持っているサロンです。裏テーマとしては、スタッフ1人ひとりが輝き、成長できる。そして夢が叶えられるサロンにしたいと思っています」
――今スタッフは何人ぐらいいらっしゃいますか。
「23名ですね。土日になると、お客さまとスタッフ、どちらが多いかわからないような状態になります(笑)」
――それは、にぎやかそうですね! 主な客層は何歳くらいですか?
「メインは30代前後の方が多いですね。特徴としては、いろいろなサロンに行きながら、お気に入りのサロンを探している方が多い印象です。技術についてシビアなのは当然として、プラスアルファとして接客や雰囲気を重んじられている方が多いかも。最近、新しくスタイリストが増えたことに伴い、20代前半のお客さまも増えてきました。なかにはお子さまと一緒に来られるお客さまもいらっしゃるんですよ。そういったときは、スタッフも一緒になって遊んでいます(笑)」
――人数は多いけどアットホームなんですね。内装もナチュラルで素敵な雰囲気です。
「白を基調に表参道らしさを持ちつつ、アットホームな雰囲気も出すようにしています。家具もウッドのものなど、ナチュラルさにこだわっているんです」
個のスタイルを大切に
――スタイルの特徴についても教えてください。
「大きいテーマは、“おしゃれでナチュラルなスタイル”。ホームページに掲載されているようなナチュラルフェミニンなスタイル作りを目指してきました。しかしメンバーが増えてきたことで、今はテーマよりも個人の色を打ちだせるようにしています。大人っぽいスタイルが得意な人は大人っぽいナチュラルスタイルを。若い人向けが得意な人は若い人向けのナチュラルスタイルを作っていますね」
――お店のテーマよりも個人を優先するようになったきっかけはありますか?
「美容師になる前は“こういうスタイルが好き”というものが僕自身にありました。でも、美容師になってからはお店の方針に沿ってスタイルを作ってきました。そうして働いていくなかで、“作りたかったスタイルやデザインはなんだったっけ?”とふと我に返ることがあったんです。だから、今は個性を大切にする店作りを心がけています」
――接客スタイルについては何か統一テーマなどはあるのですか。
「接客は基本、スタッフの自由です。ただし、1人ひとり、自分が人からされてうれしいことを心がけるようにしています。マニュアルに沿った接客ではなく、お客さまの印象に残るような、自分なりによろこんでもらえることは何か、常に考えるようにしていますね。価格帯をみても、この界隈でも高めに設定されているため、それに見合った話し方、接し方が必要だと思うのです」
技術担当だからサロン全体のレベルアップを考える『Un ami omotesando』>>