美容業界の専門用語

実はお客さまを困惑させている!? 美容業界の専門用語

美容業界の中でもとりわけ利用者が多い美容室。はじめて利用する場合は、髪質やどんなヘアスタイルになりたいのかを聞き出すためにカウンセリングを行ないますが、その時についつい専門用語ばかりを使ってはいないでしょうか。お客様に伝わりにくい専門用語は、普段当たり前のように使っている美容師は案外気付かないものです。お客様とのコミュニケーションをスムーズにするためにも、伝わりにくい美容業界の専門用語について考えてみましょう。

【美容師にとっては常識でもお客様にとっては非常識!?】

美容業界で働く美容師にとって仕事の会話で専門用語を使うことはごく当り前ですが、その感覚のままお客様に対しても専門用語を当たり前のように使ってはいないでしょうか。美容師にとってはごく常識的な専門用語は、お客様からすれば何をいわれているのか理解できないことが多く困惑させてしまうもとになってしまいます。せっかくイメージしているなりたいヘアスタイルがあっても、よく分からない専門用語に対して曖昧な返事をしてしまい、イメージとは違うスタイルになってしまった……。お客様にそんな思いをさせないためにも、美容師にとっては常識の専門用語を使うのは控えめにして、お客様にも伝わりやすい言葉で説明できることも、美容師としてのスキルには必要といえるでしょう。

美容業界の専門用語

【専門用語は理解しやすいものだけを使うのがベスト】

美容業界の専門用語を聞き慣れている美容師にとっては感覚的に理解できていることも、専門用語に慣れていないお客様にとっては言葉で説明されてもなかなか理解できないことばかりです。お客様へのカウンセリングなどでは一般的に馴染みのある理解しやすい専門用語だけを使うようにして、あまり馴染みのない専門用語はイメージしやすい別の言葉に置き換えるか、芸能人やモデルさんなど広く知られている人を例えにして説明すると、カウンセリング時の意思疎通もしやすくなります。

美容業界の専門用語

【お客様を困惑させる専門用語とは?】

美容業界の専門用語はお客様でも理解しやすいものだけを……とはいっても、日常的に専門用語を使っている美容師からすると、ついついカウンセリングの際に無意識に使ってしまうものです。美容業界の専門用語は絶対に使ってはいけないという訳ではなく、お客様が理解できていないということを察知して、きちんと理解してもらえるように説明することが大切です。それではここで、お客様を困惑させる美容業界の専門用語を少し見てみましょう。

・スクランチ
エアリー感のあるスタイルやパーマのウェーブを綺麗に出したい時にスタイリング剤をくしゅくしゅともみ込むスタイリング手法ですが、一般的にスタイリング法の名称については目に触れる機会が少ないためお客様も知らない方が多いです。最後の仕上げで実際にスタイリングをしながら「スクランチというスタイリング法ですよ」と付け加えてあげれば、お客様も専門用語をすぐに理解してもらえます。

・インナーセニング
ボリュームを抑えるために「髪をすく」カット技術の専門用語も、カタカナにしてしまうとなんのことだか分からなくなります。響きはカッコよく聞こえますが、お客様がすぐに理解できる言葉に置き換えて説明するほうが理解してもらいやすいです。

・カッパー系
カラーリングでの赤みかかったオレンジ系の茶色も、専門用語にしてしまうと意味が不明に。カッパー系の色合いは黄色人種である日本人によく合う色ですが、透明感が欲しいのか、落ち着いた印象にしたいのか、ナチュラルな印象にしたいのかなどでも色味が若干違いプラスする色も違ってきますので、お客様の希望をよく聞きだしてイメージしやすいカラーリングサンプルをお見せしながら説明するといいでしょう。

美容業界の専門用語

お客様にリピートしてもらうには、丁寧なカウンセリングとご満足いただける仕上がりをご提供することが大切です。美容師にとっては当たり前の専門用語を使い過ぎてお客様を困惑させて気しまわないように、伝わりやすい言葉や方法を取り入れながらの接客を心掛けましょう。

美容業界の専門用語
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