職場におけるメンタルヘルス対策! 考えたいストレスチェック
従業員が50人以上の企業で義務化されているストレスチェックは、少人数のサロンでも積極的に取り入れることで、スタッフのメンタル面での変化にいち早く気付いてサポートすることが可能となります。毎日の接客や新しい知識や技術の習得に追われていると、本人でも気付かないうちにストレスを抱えてしまいますので、ストレスチェックを上手く活用して楽しく働ける職場作りを目指しましょう。
ストレスチェックが義務化された理由は?
ストレスチェックが義務化されたのは2015年12月1日で、その背景には日本における自殺者数の多さがあり、その3割近くが会社勤めの人だという結果が出たからです。多くの従業員を抱える企業にとって社員一人ひとりのメンタル的な負担や変化にまで目を向けることは難しいことですが、メンタルヘルスについての対策が急務であることは明らかであると社会的な考えが広まりました。こうした社会の動きから、うつや自律神経失調症などの精神疾患に陥る社員を少しでも減らすために従業員50人以上の企業に対して年に一度のストレスチェックの義務化が厚生労働省の指導の元に導入されました。
ストレスチェックを受けるメリットはなに?
ストレスチェックは従業員にメンタルヘルス不調者がいないかを早期発見するために行ないます。優秀な人こそストレスを抱えてメンタル不調に陥りやすく会社を辞めてしまうケースも多く、優秀な人材を失うということはそれまで滞りなく回っていた仕事が進まなくなることになります。職場の士気が下がり雰囲気も悪くなりはじめると新たなメンタルヘルス不調者を生み出してしまうことになり、一度こうしたマイナスな流れに陥ってしまうと元に戻すことは難しく、業務に支障も出始めるため企業にとっては大きなダメージとなってしまいます。
こうした流れは企業だけでなくサロンにとっても同じで、少人数でお客様への対応をしているからこそストレスチェックでスタッフのメンタル面での変化に目を向け、うつや自律神経失調症といった心の病を防ぐ必要があると言えます。
ストレスチェックの内容について
ストレスチェックの目的は従業員が今受けているストレスについて知ることで、健康状態を把握する言わば心の健康診断のようなものです。ただ単に受けているストレスを知るだけでは何も解決しませんので、メンタルヘルス不調を起こしている従業員には専門のカウンセリングを受けてもらい、少しでも心が軽くなるようにサポートが必要といえます。
また、カウンセリングはメンタルヘルス不調を引き起こしてからではなく、ストレスに強いメンタルを持つためにも有効だといえます。心身ともに健康な状態で仕事をしてもらうためにも期的なカウンセリングを取り入れて、スタッフのメンタルヘルス対策に活用してみるのもいいでしょう。
メンタルヘルスへの正しい知識を持つきっかけにも
ストレスチェックを行うことでスタッフのメンタル面でのサポートが行なえるのはもちろん、メンタルヘルスへの正しい知識を持つきっかけにもなり、心の問題について深い理解を持てるようにもなります。
一人ひとりの考え方の違いからストレスを感じることも多いため、自分だけの価値観を相手に押しつけるのではなくお互いに思考の違う個人だと認め合うことで、働きやすい職場環境をつくることができメンタルヘルス不調で悩まされることも少なくなるはずです。
また、ストレスチェックの結果についてスタッフ同士で話し合えば仲間意識も高まり、同じ職場で働く仲間がいるからこそ支え合って、より質の高い施術やサービスの提供に繋げることができると気づけるはずです。
ストレスチェックは小規模なサロンには必要のないことと思うかもしれませんが、少人数だからこそスタッフのメンタルヘルスをサポートして、働きやすい職場環境づくりを目指してください。