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お肌のトラブル対処法 #1 頭皮編『洗髪・シャンプーについて』

髪と並んで、美を追求する上で外せないのが「お肌」です。お肌の状態を改善するだけで、若々しくハツラツとした表情になれます。ヘアケアと密接な関係のあるスキンケアは、女性だけでなく男性にとっても「美」を構成する大切な要素です。
そこで「世界一の栄冠を目指す美の祭典」として有名なミス・ユニバース・ジャパンのビューティーキャンプで講師を務める美容研究家、中野由紀子さんに基礎的な「お肌のトラブル対処法」を教えてもらいましょう。世界一を目指す美女に教えたノウハウを、今一度確認してみませんか?
今回のテーマは、美容・理容業界が一番気になる「頭皮」についての前編です。

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肌のトラブル最大の原因は『乾燥』

仕事が忙しくなると、途端に調子を崩すお肌。ハリがなくなり、くすんで色が暗くなる、また吹き出物ができるなど、自分の体調を示すバロメーターとも言えるお肌。逆に言えば、肌の問題をクリアにすれば、気分も良くなり美しさもアップ。仕事への意欲もアップするなどなどいいことばかり。ビューティー講師、中野由紀子さんは、まずは肌のトラブルの原因となる要素を把握することが大切だと教えてくれました。

「私は、ミス・ユニバースの全国都道府県代表47名が参加する『ビューティーキャンプ』で、本大会を最高の状態で迎えてもらうためのトータルで美に関して教えています。髪に関しても肌に関しても、基本的な知識が間違っていることが多くあります。ここでは、ヘアケアとスキンケアの正しい基礎知識を知ってもらえれば嬉しく思います」と語る中野さん。すでに美しい47名の日本代表候補ですら、基礎的な知識は曖昧であることが多いそう。

そんな中、お肌のトラブルで一番多く聞かれる悩みは「乾燥」について。
「乾燥肌に関するトラブルが圧倒的に多いですね。生まれつき乾燥肌だという人はそう多くありません。本来は、肌が持っている保水機能が乾燥から肌を守ってくれるはずですが、メイクとそれに伴う過剰な洗顔、日々の間違ったお手入れが、肌が持つ保水機能を壊してしまうことがあります。特に最近、乾燥肌を訴える10代20代が増えています。幼いころから日焼け止めをつけるなど、肌に負担のかかるスキンケア習慣が若年化していることも一因だと考えられます」

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「ミス・ユニバース・ジャパン2017」ビューティーキャンプでは、ヘアケアを含むトータルで美に関する知識を基礎からレクチャーしている。

フケの悩みは、シャンプーを変えるだけで治る?

ミス・ユニバースのビューティーキャンプ、初回はヘアケアについて講義をしたそうです。ヘアケアに関しては、特にフケや頭皮湿疹で悩んでいる女性が多いんだとか。

「まず、ちゃんと洗っているのにフケが出るという悩みを持った人が多いですね。ほとんどはシャンプーに含まれる界面活性剤の刺激が強すぎて、自分の頭皮に合っていない可能性が高いのです。ですから、シャンプーを変えるだけで症状が改善するケースもあります(脂漏性皮膚炎などの皮膚炎が原因の場合もあります)」と、シャンプー選びの重要性を教えてくれました。ご自身だけでなく、サロンにお越しのお客様の中にもフケでお悩みの方には、別のシャンプーの使用をおすすめしてみるのも良いかも知れませんね。

「また洗髪は、基本的に1日1回までと覚えていてほしいですね。頭皮にも新陳代謝に一定の周期があるので、洗いすぎによる角質の落としすぎには注意が必要です。汗をかいた日などに余計な脂分を落とす必要はありますが、洗いすぎは頭皮を傷める原因にもなるので覚えておきましょう」

また、洗髪前後のブラッシングの重要性も教えてくれた中野さん。絡まったままの状態で洗髪したり乾かさずに放置することも、髪を傷める原因の1つになるそうです。
「頭皮を清潔に保つのは大切です。傷つけないように、爪を使うよりも指の腹(靫先の柔らかい部分)で頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう」

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洗ってもフケが出る場合は、頭皮にシャンプーが合っていない可能性も。シャンプーを変えるだけで改善するケースが多い。

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髪と頭皮 相反するものを同時に洗う難しさ

ここで衝撃的なコメントが。髪は生きた細胞ではないので、傷ついてしまうと再生しないのだそうです。
「頭皮は生きた細胞で構成され、新陳代謝を繰り返しています。しかし髪自体は生きた細胞ではありません。ですから、洗いすぎてキューティクルが剥がれてしまったダメージ箇所は自己修復することができず、傷んだ箇所は最悪の場合カットするしかありません。つまりシャンプーを使う洗髪は、生きている細胞で構成された頭皮と、再生しない死んだ細胞で構成された髪を同時に洗うということ。両方を同時にケアしながら綺麗に洗うことができるシャンプーを作るのは非常に難しいのです。髪の生えかわりのサイクルは約6〜7年と長いですから、日々のケアで大きな差が出てくることを認識してベストな洗髪をして欲しいですね」

正しいシャンプーの選び方とは?

できるなら、シャンプーの成分表を見て、アミノ酸系の肌に優しい界面活性剤が入っているものを選ぶ方が頭皮にはいいと教えてくれた中野さん。では最近話題になっている「シリコン入り」と「ノンシリコン」の違いや、メリット・デメリットについて教えてもらいましょう。

「シリコン入りシャンプーとは、髪の表面をコーティングするシリコンが入っているシャンプーのことです。シリコンには傷ついた髪の表面を保護する働きがあるので、ダメージヘアにはシリコン入りシャンプーを使うのも良いでしょう。シャンプー1本で洗髪からヘアドライまでを終わらせたい人にも向いています」
「コンディショナーやトリートメントを併用するときや、アウトバスでシリコン入りのヘアオイルやヘアエッセンスを使用するなら、ノンシリコン・シャンプーがいいでしょう。トリートメントの栄養分が浸透しやすくなります」

シリコン入りのシャンプーは、それだけでも指通りが滑らかになります。コンディショナーやトリートメントを併用する際にノンシリコン・シャンプーに切り替えるなど、使い分けてもいいようです。

「自分の髪の状態に合ったシャンプーを上手に使い分けて活用していただければ、ヘアトラブルはだいぶ解消されると思いますね」
また頭皮の状態が気になる人は低刺激なものを選ぶなど、シャンプー選びには気をつけたいですね。

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ダメージが強いヘアの人にはシリコン入りがおすすめ。コンディショナーやリンスを併用するならノンシリコンのシャンプーがいい。

Profile

中野由紀子さん Nakano Yukiko

「オーガニック&サイエンス」をコンセプトとしたトータル・エイジングケア・ブランド「SECOND SEASON(セカンドシーズン)をプロデュースしながら、ミス・ユニバースのビューティーキャンプ講師をも務めるビューティー・コメンテイター。
最新の著書『首美人革命』(GB出版)など、執筆活動も手がけている。

Information

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『首美人革命』 (GB刊・1,380円)は全国の書店にて発売中。

HP: http://www.gbnet.co.jp

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