月に1度以上はセミナーへ。美容師の武器を磨き続けた新人時代「LAGOON」YAGIさん
ロンドンやニューヨークでの修行を経験した美容師が代表を務める東京・原宿のヘアサロン「LAGOON」。美髪を保ちながら幅広いデザインを叶える施術が人気です。今回は入社5年目でトップスタイリスト兼人事担当を務めているYAGIさんにお話しを伺いました。
前編ではYAGIさんの学生時代とアシスタント時代についてお聞きしました。
後編ではYAGIさんのデビュー後のキャリアについて伺います。将来について考えたことをきっかけに転職活動を始めたYAGIさん。高水準の給料と休日日数、有給休暇などの福利厚生に惹かれて「LAGOON」への転職を決めたそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「LAGOON」トップスタイリスト/人事担当
YAGIさん
茨城県出身。国際理容美容専門学校を卒業後、都内の美容室に就職し、約7年勤務。2020年に「LAGOON」に転職。現在5年目でトップスタイリスト兼人事担当を務める。
スタイリストの行動1つひとつがお客様の喜びを左右する
――スタイリストになって、どのような変化を感じましたか。
僕は5年目にスタイリストデビューをしたんですが、責任感が増えました。アシスタントは、スタイリストの指示通りにカラー材を作ったり、シャンプーを行ったりとあくまでもサポート役です。スタイリストになると、すべて自分次第になり、行動の1つひとつがお客様の喜びを左右すると思っていたので慎重になりました。
――なるほど。美容師として活躍するために取り組んでいたことは?
カットをはじめ、カラー、ヘアセット、美容室経営など幅広いジャンルのセミナーに月に1〜3回は参加していました。なかにはスタイリストになるために学んでいた内容もありましたが、追求すれば美容師としての武器になると思い、積極的に取り組んでいたんです。実際にセミナーでヘアセットを学んでいたことで、成人式や結婚式に向けたヘアセットの入客につながりました。
――新人時代のモチベーションはどのように保っていましたか。
一番のモチベーションはお客様の喜びでした。仕上がりをみて、来店したときよりも明るい表情になっていたり、直接感謝の言葉をいただけたりすると、美容師としてのやりがいを感じますし、モチベーションも高まります。
給料と休日日数が決め手。将来を見据えて「LAGOON」に転職
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――転職活動を始めた経緯をお聞かせください。
きっかけは将来について考えたことです。1社目は正直にいうと給料があまりよくなく、休日も週に1回程度でした。また福利厚生も充実しているとはいえず、会社に将来性を感じられなかったので転職活動を始めました。1社目に入社した当初は、美容師の仕事をしながら最低限の生活を送れればいいと思っていましたが、現実を見るようになったんですよ。
――「LAGOON」を選んだ理由は?
先にお話しした給料と休日日数の点で魅力を感じたからです。「LAGOON」は月に8日休みがありながら、お店の集客がしっかりしているため売上を立てやすく、給料が上がる可能性が高いと感じました。
また、営業中の休憩はアシスタントもスタイリストもきっちり1時間取れるようになっていますし、有給休暇も取得可能です。1社目のアシスタント時代はとくに休憩がほとんどなかったので、入社後は働きやすさに驚きました。
――実際に入社してみて、ほかにどのようなことを感じましたか。
「LAGOON」は基本的に19時に退勤なので、仕事終わりに食事や趣味などプライベートの時間を確保しやすいです。僕には妻と子どもがいるので、家族と一緒に過ごす時間が当たり前にあることを幸せに感じています。
練習にとにかく立ち会う。後輩とのコミュニケーションがキャリアアップの秘訣
――現在は人事担当を務められていますが、キャリアアップの秘訣は?
積極的にアシスタントの練習に立ち会うようにしていました。「LAGOON」では営業時間中に練習に取り組むことができる仕組みで、空き時間にアシスタントが練習していたら、見に行って必要ならアドバイスなどもしていました。後輩とよくコミュニケーションをとっていたことが、現在の役職につながっていると思います。
――新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは何ですか。
SNSに力を入れておけばよかったと後悔しています。SNS発信は継続が大切だと思うので、早い時期から始めていたらアカウントをもっと大きくできていたのではないかと。現在はSNSが集客につながる時代なので、いま新人時代を過ごしている方はすぐに力を入れてみたほうがいいと思います。
――新人時代と現在のご自身ではどのような違いが?
施術に集中できるようになりました。アシスタント期間が長かったからなのか、スタイリストになったばかりのころは、サロンの営業が滞りなく進んでいるかに意識を向けてばかりで。困っているスタイリストがいたら、担当のお客様を待たせてサポートに行くこともあったんです。でも今はお客様の表情など細かな変化に気づけるほど、目の前のお客様に集中して施術ができています。
――最後に、新人時代を過ごしている方へのアドバイスをお願いします。
内面を育てる意識を持っておくといいかもしれません。技術はサロンのカリキュラムを進めていけば自然と身につきますし、オンラインサロンやセミナーもあるので好きなときに学べます。でも、内面は時間とともに変えづらくなってしまうので、学生時代または新人時代のうちから磨いておくといいと思います。具体的にはマナーや礼儀、当たり前のことですが挨拶や感謝も意識的に伝えられるようにしておくべきだと思います。
YAGIさんが充実した美容師人生を送れている3つのポイント
1.練習のときに改善点を書き出し、着実に成長していた
2.月に1回以上、セミナーに参加してスキルアップを目指した
3.積極的にアシスタントの練習に立ち会っていた
はじめはやさしく控えめな印象だったYAGIさんですが、セミナーへの参加や後輩指導などのバイタリティあふれるエピソードの数々から、美容師の仕事に確かな思いを持つ情熱的な方だと感じました。将来を考えて、実際に転職活動に取り組んだ行動力は見習いたいです。ぜひいま新人時代を過ごしている方は参考にしてみてくださいね。
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LAGOON
住所:東京都渋谷区神宮前1-9-8 KI-438ビル A-2F
TEL:03-6455-4462
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