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コラム・特集 2017-06-22

ネイリストなら極めておきたいシャイニングテクニック

若い頃の爪はつやつやしていることが多いですが、年をとると輝きが消えて表面もデコボコしてしまいがちです。マニキュアやジェルなどで爪を飾らなくても、素のままの爪が美しいと若い頃に戻ったようで、なんだかうれしくなる人も多いことでしょう。 自爪を美しくみせたい人には、爪の表面を磨く「シャイニング」をすることが近道です。シャイニング後の爪はネイルをする際のベースにもなるので、きちんとしておきたい作業でもあります。

今回は、プロのネイリストが知っておきたいシャイニングについての知識を解説していきます。

シャイニングはベースを作る超重要作業

シャイニングは爪を磨き上げる行為のことを表す言葉です。シャイニングにはシャイナーという道具を使って施術を行います。爪磨きやバッフィングと呼ばれることもあるシャイニングは、シャイニング後そのままピカピカの爪のままでいることもできますが、ネイルを施す際の下地作りとしても役に立ちます。

ネイルをする前に土台となる爪のでこぼこを取り除き、爪の表面を多少荒らすことで、ネイルの食いつきを良くする効果があるのです。つまり、シャイニングはただ単に自爪を美しく見せるだけではなく、爪のベースを作る役割も担っている大変重要な作業なのです。

シャイナーは表面がヤスリ状になっており、爪を削りながら整えたり磨いたりしていきます。基本的に少しこするだけでツヤが出てきますが、より光沢感を出したいがためにしつこく何度もこすってしまうと、爪が磨耗してどんどん薄くなっていってしまいます。爪が薄くなると少し触れただけでも痛みを感じたり、爪がネイルの施術に耐えられなくなったりする危険があるので、シャイニングのしすぎには十分注意しましょう。おおよその目安として1本の爪にかけるシャイニングの時間は数秒から10秒程度を心がけ、それ以上はこすらないようにすると良いでしょう。

また、シャイニングは毎日行わず、およそ1週間程度の間隔をあけることも重要です。爪が薄い人はそれよりも長い間隔をあけてシャイニングをすると、爪にダメージをあまり与えずに爪を輝かせることができます。

爪の観察が施術を左右する

ネイリストは毎回異なるお客様の施術を行います。そのため、お客様ひとりひとりの爪の状態や形状によって、施術プランを変更することが求められます。ここがプロのネイリストとセルフでネイルを行う人の大きな違いといえます。

もしもお客様の爪がネイルをオフした直後で傷が多く入っている場合は、グリッドの細かいシャイナーでソフトにやさしく磨いてあげることがポイントです。表面に深く入った傷を取ろうとしてバッファーやグリッドの荒いシャイナーで傷がなくなるまで磨きこんでしまうと、自爪がかなり薄く弱い状態となってしまいます。

傷がある爪はなるべく磨くことをさけ、オイルやクリームを使った保湿など、違う方法で爪をケアする方が良いでしょう。 爪が長い形状のお客様の場合も、シャイニングは慎重に行う必要があります。爪の先はシャイニングを行うたびに薄くなり、今後自然と厚くなっていくことはありません。

シャイニングを行いすぎると爪の先がどんどん薄くなり、欠けたり割れたりする確率が高くなってしまいます。特にポイントやオーバル型のフリーエッジは元から欠けやすい形状をしているため、シャイニングをするときにはまず爪の厚さをよく観察してから、どのくらい磨けば良いか計画を立てるようにしましょう。

問題のある爪にはどう対応すべき?

すでに書いたように、シャイニングは爪を薄く削ってツヤを出すため、爪が薄い人や爪の表面が荒れている人、爪に傷が入っている人のシャイニングは、健康的な爪よりも慎重に行う必要があります。ネイリストとしてできることは、まずお客様の爪の状態をよく観察して、状態が悪ければこれ以上悪くならないように力加減と道具を変えることです。

バッフィングやシャイニングには、ブロック状やペーパー状のツールがよく使われますが、爪が薄くなっている人にはスポンジ状のツールを使って行うと、爪に負担をあまりかけずに済むことでしょう。ただし、何度もこすったり力を入れたりすればやはり爪はダメージを受けてしまうので、あくまで少しこすって爪が光る程度にとどめてあげることが大切です。

爪が荒れている人に対しては、まずは保湿などのケアをして爪の回復をはかることが重要となります。爪の状態が悪いけれどどうしてもネイルがしたいとお客様がお願いしたとしても、ネイリストとしてきちんとシャイニングをすることのリスクを説明して、ケアの重要性を理解してもらいます。

その後爪が回復してきたところでシャイニングを行い、ネイルの施術へとつなげていきましょう。お客様の信頼を得るためにも、爪への優先順位はしっかりと説明しましょう。

ネイリストに依頼するからこそひと味違いサロン仕上げを

シャイナーやバッファーなどのツールは、ネイル関連のショップで簡単に手に入るため、基本的にシャイニングはお客様が自分自身でも手軽にできるものです。しかし、お金を払ってネイリストにシャイニングの施術を依頼するということは、お客様はそれなりのプラスアルファをネイリストに期待していると考えるのが自然なことです。では、一体どうすればセルフケアとは一味違う、ネイルサロンならではの仕上げを実感してもらえるのでしょうか。

セルフでシャイニングをする場合、特に利き手ではない方の手で利き手の爪をシャイニングすると、力が入りすぎてしまうことがありますし、部分的にこすりすぎたり全く磨けていない部分が出てきたりすることもあります。シャイニングはその後に乗せるポリッシュの爪への食いつきをよくする働きもあるので、ムラがあるとポリッシュが剥がれる原因となります。ネイリストはお客様の爪をしっかり観察し、ムラなく磨けたかどうかを確認しましょう。

シャイニング後は爪の削りカスであるダストや水分・油分をしっかり取り除くことも大切で、この作業をスキップすると、ポリッシュが剥離する原因へとつながります。ワイプに拭き取り用のクレンザーを染み込ませて、1本1本爪を丁寧にキレイにしていきましょう。

シャイニングでお客様の自爪を輝かせよう

ネイリストの仕事は、美しいアートを爪に施すことだけではありません。お客様の爪の健康状態を向上させることも、ネイリストの大切な仕事のひとつです。その際に、シャイニングの技術は役に立つことでしょう。

シャイニングは、お客様の爪の表面を削って爪に光沢感を与える作業です。美しくも若々しい自爪の実現の手助けができるので、美容の観点からも意味があることですが、場合によっては爪にダメージを与えてしまう可能性がある行為です。

セルフでシャイニングをしている人の中には、加減を知らないで磨きすぎてしまう人もいるので、ネイリストは爪を削りすぎないようにきちんと限度を知っておく必要があります。1度薄くなった爪はなかなか元には戻らず、回復するまでには数週間程度の時間がかかってしまうことがあるので、できるだけシャイニングで爪を削りすぎてしまうのは避けたいものです。

もしも削りすぎてしまった場合は保湿をしっかりと行って爪をケアし、再びシャイニングに耐えられるくらい健康的な爪になるのを待つ必要があります。 シャイニングはファイリングとは違い、どのような場合でもガリガリと削らないのが鉄則です。

しかし、シャイニングはきちんと加減を知ってさえいれば、爪を傷つけることなく美しい光沢が手に入るので、お客様に大変喜ばれる仕事でもあります。お客様が自分の爪に自信を持っていただけるよう、施術は常に慎重に行うことを心がけましょう。

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