“美容師力”で勝負をかける新店誕生!『SHION』
半年前、25歳で原宿にサロンをオープンさせた代表。原宿に集まるトレンドのキャッチが早い同世代のスタイリストがヘアスタイルを提案する若さと、モデルなど同世代の横のつながりが強さとなっているのが『SHION』です。デジタルネイティブ世代らしくSNSもフル活用して、宣伝や予約を受けるなどフットワークの軽さで激戦区を勝ち抜く心意気と思いをお伺いしました。
スタイリストは全員25歳
――25歳でサロンを原宿にオープンさせるのは、なかなか大変なことと思います。どのような思いで独立を決めたのでしょうか?
「僕自身、有名店に勤めていて、トレンドの発信のド真ん中にいるのでそれもかっこいいと思ったんです。でも、スポットライトを自分でつかみ取るのは、もっともっとかっこいいんじゃないかと。そこで、勝負したいエリアで仲間とともに自分たちのサロンを開こうと思ったんです。全員有名店出身の25歳、同世代なのでスタイリストとしてのキャリアは5年ですが、技術的にも問題ないだろうと思ってました。独立というとキャリアがないとできないイメージがありますが、若いからこそ根拠のない自信と勢いで『できる』と自分に言い聞かせながらオープンまでいきましたね。」
独立前にサロン作りの厳しさを学ぶ
――準備期間はどのくらいで、どんなことをされたのでしょう?
「1年間かけました。その間はごはん代を節約するなどで、お金は貯めてましたが、資金面以外にも最初のサロンの上司が独立してオープンする時についていったんです。ちょうどスタイリストのキャリアが3年目の時で、すでに独立の野心も持っていたので、いちからサロンを作るシステムや立ち上げの厳しさを学ばせていただきました。実はここでついていった上司から『自信があるなら自分でやれ』と言われたのもあって、SHIONをオープンする決意をしたんです。」
ブランディングの重要性
――サロン激戦区の原宿を選んだり、25歳の同年代を仲間にしたのは、どんな戦略があったのでしょうか?
「原宿はこれからサロンをブランディングしていく上では、トレンドを発信していく場所として適しているからですね。また、現在いるスタイリストは全員モデルやタレントなども含めてファンがたくさんついている”美容師力”がある5人。このファンのお客様にインスタグラムなどで発信してもらうんですが、そのことにより、より原宿でトレンドに敏感な客層が集まるサロンというイメージが強くなります。それに、同世代でイケてるスタイリストがやっているお店は、原宿にヘアカットをしに来る同世代のお客様にも夢を与えるんじゃないかな、と思うんです。また、今年秋には2店舗目を同じビルにオープン予定です。25歳という年齡で2店舗目をかまえるという話題性で注目を集めるのも、戦略のひとつですね。」
原宿のサロン激戦区を生き抜くために、同世代のネットワークを駆使してSNSでも発信し集客力を高めている『SHION』。後編では実際の技術力と、時代と相反するアナログを大事にする情報のとり方をお伺いします。
Profile
佐久間庄吾さん
専門学校卒業後、5年間、有名店などで勤務後『SHION』を立ち上げて代表をつとめる。3Dハイライトなどデザインカラーが得意。
Salon Data
SHION
住所:東京都渋谷区神宮前1-8-24 OZ原宿3F-A
TEL:03-6721-0306
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000377621/