高い対人スキルでお客さまからの信頼を!『gimmick』
自由が丘にあるヘアサロン『gimmick』は、お客さまから悩みを引き出すカウンセリングを大切にしています。スタイリストだけでなくアシスタントもカウンセリングを行う、その対人スキルの高さと知識量の豊富さのわけを代表の久保宏育さんに聞きました。
カウンセリングを通してアシスタントも信頼を得る
――お客さまの求めるものを引き出すために、どういった取り組みをされているのですか。
「『gimmick』では、Aujuaというブランド商材を扱っています。これはシャンプーやトリートメントなど複数種類があり、髪質や悩みに応じて組み合わせを変えて使っていくのが特徴です。でも、その組み合わせをお客さまが選ぶのは難しいものですよね。そこで僕たちが提案するわけですが、そのためにもお客さまからしっかり悩みを聞いて、1つひとつの商材をしっかり理解する必要があります」
そこでまず入社が決まったら、この商材について勉強してもらいます。さらに入社して1年間は、毎朝カウンセリングの練習も行っています。そして2年目には、Aujuaソムリエの資格を取ってもらうんです。これはお客さまにあった“オートクチュール”の施術を提案するうえで欠かせないもの。資格を取るには複数回のテストや、2泊3日の合宿参加などが必要なんですが、そこで学ぶのは商材についてだけではありません。表面的な会話ではなくお客さまの心からの悩みを引き出す練習をしていくんです。この資格を取るだけで、かなりの知識や対人能力が身につきます」
――そこまで徹底的に勉強すれば、アシスタントの方たちもかなりの技術が身につくのでは?
「そうですね。うちではアシスタントのスタッフもしっかりとカウンセリングができるんです。そのためシャンプーについてのカウンセリングは、彼らが担当しています。とくに初めてのお客さまからは、触診のほかに直接話をして情報収集をするしかありません。コミュニケーションを取りながら、ベストマッチするシャンプーを提案していくんです。アシスタントがここまでしっかりカウンセリングを行うというのは、ほかのお店ではあまりないことだと思います」
――お店にあるトレンドブックはどのようにして作られているのですか?
「トレンドブックは、春夏と秋冬の年2回、アシスタントだけで作ってお店で発表するんです。ヘアスタイルだけでなく、ファッションやメイク、アイテムなどいろいろな分野のトレンドについて情報収集をして1冊にまとめます。それをお見せしながら、お客さまにもスタイルの提案をしていくんです。トレンドも知っていて、カウンセリングができる。そうするとお客さまにとって、アシスタントがよくあるサブの立ち位置みたいなものではなくなってくるんです。お客さまもアシスタントのスタッフに信頼を置いて任せてくれて、顔も名前も覚えてもらえることが多くなります」
一から人を育てて、人ありきのブレないサロンづくりを
――スタッフ教育にかなり力を入れられていますね。
「毎年新しいスタッフが入社してきます。教育をするうえで、先輩たちは手を止めないといけないので、時間もかかります。でもそうしないと『gimmick』というサロンを伝えていけないんです。そのために、一からしっかり人を育てていきたいんです」
――今後の目標を教えてください。
「僕たちは今のスタイルを曲げたくないんです。新しいスタッフをちゃんと育てて、スタイリストとして成長させたい。中途採用が中心の会社に比べて、成長は遅くなるけれどちゃんとしたサロンづくりをしていきたいんです。それで、場所が足りなくなれば新しいお店を出す。それは必要だと感じたときに。だから、5年後にこうありたいというのはあまりないんです。出店したくて人を増やすというのではなくて、人ありきで進めていきたいと思っています」
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