ケアが必要なのはオジさまだけじゃない!要注意・女性の加齢臭対策
加齢臭と言えば男性のものと思いがちですが、女性にも加齢臭は発生します。接客業、特にお客さまとの距離が近くなりがちな美容師として、自身の体臭管理は徹底していると自信を持っていた人も、年齢によって知らないうちに加齢臭を発生している場合も……。女性のための正しい加齢臭ケアを紹介します。
加齢臭が発生する理由
加齢臭の原因となる物質は、「ノネナール」という物質で、資生堂の研究所が2000年に発見し、「加齢臭」とネーミングしたことで、一般に知られるようになりました。
このノネナールは、中高年の年齢にさしかかるころから、急激に増えることが分かっています。ノネナールは、皮脂が酸化することで発生し、男性の加齢集がより強く感じるのは、女性より男性のほうが、皮脂の分泌量が多いからです。女性の場合は、女性ホルモンが皮脂の分泌量を押さえてくれます。
しかし、35歳を過ぎたあたりから、女性ホルモンも減少してしまいます。このため、女性も皮脂の分泌量が増えてしまい、加齢臭が発生しやすくなるのです。
加齢臭の発生しやすい部位
加齢臭といっても、体中から発生しているわけではありません。特に発生しやすい部位があります。
- わきの下
- 耳の後ろ
- 顔
- 頭皮
- 背中
- 胸元
- デリケートゾーン
これらの部位は、体の他の部分に比べて、皮脂の分泌量が多くなるところなので、特に、加齢臭も発生しやすくなるのです。
衛生面で加齢臭予防!
加齢臭を効果的に予防するには、上にあげた加齢臭の発生しやすい部位を、清潔に保つことです。殺菌・洗浄作用の高いボディソープやシャンプーを使って、しっかり洗いましょう。最近は、加齢臭に特化したものも販売されているようなので、それらを利用するのもいいでしょう。
しかし、1日に何度も洗うなどの洗い過ぎは、体に必要な皮脂まで奪ってしまい、逆に皮脂が過剰に分泌されるようになってしまうので、1日1回程度とし、汗をたくさんかいてシャワーを浴びたいときは、汗を流す程度にしましょう。
食生活で加齢臭予防!
加齢臭は、体から発生する臭いなので、摂取する食事にも関係します。食生活を見直すことでも、加齢臭は予防できます。
●肉や脂肪の摂取量を抑える
加齢臭は皮脂の分泌量が多いと、発生しやすくなります。そして、肉に含まれる脂肪分は、皮脂の分泌量を増やし、体臭を強くしてしまいます。
また、洋食は動物性脂肪を使用することが多いので、洋食より和食中心で、できるだけ肉より魚をとるように心がけましょう。
●女性ホルモンをサポート
女性ホルモンと似た働きをする物質にイソフラボンがあります。これは、大豆製品に多く含まれる物質なので、以下にあげるような大豆製品を多く摂取することが、女性ホルモンの働きをサポートし、加齢臭を予防することになります。
- 納豆
- 豆腐
- 味噌
- 豆乳
●抗酸化作用の高い食品をとる
皮脂を酸化させるのは、活性酸素です。活性酸素の働きを抑える、抗酸化作用に高い食品をとることが、加齢臭の予防となります。抗酸化作用の高い栄養分には、ビタミンCやビタミンE、ビタミンAがあげられます。
以下のような食品をとることをオススメします。
〇ビタミンCの多く含まれる食品
- ピーマン
- レモン
- アセロラ
- パセリ
- 柿
- ゴーヤ
〇ビタミンEの多く含まれる食品
- アーモンド
- アボガド
- 抹茶
- モロヘイヤ
- いくら
〇ビタミンAの多く含まれる食品
- 鶏レバー
- モロヘイヤ
- にんじん
- 卵
- うなぎ
- しそ
●腸内環境を改善
加齢臭と腸内環境は、深い関係があります。腸内に悪玉菌増えると、悪臭を発生させる原因になってしまいます。腸内環境を改善し、善玉菌を増やすことが、加齢臭の予防になるのです。腸内環境の改善に役立つのは、植物繊維と発酵食品です。
以下にあげるような食品をとることをオススメします。
〇食物繊維の多く含まれる食品
- にんにく
- ごぼう
- 納豆
- おから
- インゲン豆
- よもぎ
- しそ
〇発酵食品
- 納豆
- ヨーグルト
- みそ
- キムチ
- 甘酒
- 酢
まとめ
加齢臭の予防のためには、体を清潔に保ち、食生活にも気をつけることが大切です。また、生活リズムの乱れやストレスなども、加齢臭の原因になることがあるようなので、規則正しい生活を心がけ、ストレスをため込まないようにしていきましょう。