集客アップのために! お店でできるサービスを考える

美容・理容のお仕事に限らず、常に苦労するのが集客です。どんなに優れた技術者でも、お客さまが来店してくれなければ収益には結びつきません。しかも現在ヘアサロンは全国に約23万店舗あると言われており、なんとコンビニの約4倍の店舗数。その多くが独立したサロンで、日々熾烈な顧客獲得に悪戦苦闘していることでしょう。

集客の方法論はいろいろありますが、今回は「お店でできるサービス」について考えてみましょう。サロン側の考え方とお客さまが抱く印象は、違う部分が多々あるもの。チラシや呼び込み、SNSやホームページの充実などはもちろん、普段当たり前にしてしまっている何気ないルーティンの中に少しだけ改良を加えれば、お客さまの満足度をさらに高め、リピート率をあげる秘策があるかもしれません。

明日からでもできるちょっとしたサービスで、集客&顧客満足度をさらに向上させましょう。

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意外に重要な店舗内のレイアウト!導線の確保

大抵のサロンは、内装にこだわりを持ってお店の個性を演出していることでしょう。また、限られたスペースの中でできるだけ多くの座席を配置することは、より多くのお客さまを施術できるようにするためにも必要な要素。そのため、多くのサロンは壁に向かい鏡と座席をレイアウトすることで、広さの演出と座席数の確保を両立させているのではないでしょうか。
しかし、ここで注意してほしいポイントが…。お客さまを施術するときの流れに沿った導線を考えていますか? マーケティングの専門家によると、繁盛店になるポイントとして最初に出てくるのが『導線の確保』です。これがスムーズにできないお店は人気店になれないのだとか。

これは、お客さまが来店されたときに見えるお店全体の印象だけでなく、座席やシャンプー台への移動が他のお客様とバッティングしないでスムーズに動けるかが重要です。スタッフの誘導によりバッティングすることはないとは思いますが、この導線上に資材や設備があったりすると導線がスムーズに流れず、もたついた印象を与え、他のお店に顧客が流出してしまうことも…。

また、スタイリストやスタッフの数に見合わない座席数も、結果として施術が間に合わずキャパオーバーになります。やみくもに座席数を増やすより、施術しやすくお客さまも落ち着ける、適度なーソナルスペースを確保したレイアウトが求められます。

固定式の座席でない場合は、今一度サロン内の配置を見直してみてもいいのかもしれませんね。

お店でできるサービス
お客さまの導線とスペース確保の両立が、印象アップのポイント。また施術中に他の人の視線が(鏡内に)入らない角度に配置するなど、お客さまに無駄な神経を使わせない配慮も必要。

ウェイティング・スペースこそサービスの充実を

混雑時は予約時間になっても施術の案内ができずに、お待たせしてしまうことも多々あるため、お客さまはウェイティング・スペースで順番待ちするようになっています。しかし、わざわざ時間を確保して来店し施術を待っているのですから、この待ち時間が快適に過ごせないと移り気なお客さまはリピートしない可能性が高まります。

快適なソファや椅子の設置はもちろん、多くのお客さまに喜ばれるのは、ちょっとしたドリンク類のサービス。紅茶やコーヒーを提供されれば、待ち時間が「ティータイム」に昇華され、お客さまの満足度は向上します。また手の空いているスタッフが積極的に話しかけて待ち時間を退屈させないことも、お客さまの気分や満足度も向上するのだとか。

最近ではスマホを利用する人が非常に多いので、ウェイティング・スペースに充電できるようにするのもいいアイデア。USB接続タップを用意するだけでも、スマホなどのバッテリー不足の心配から解放されるので、非常に喜ばれるでしょう。

お店でできるサービス
お客さまのウェイティング・スペースは、できるだけ快適に。最近ではスマホ利用を考えたUSB用電源の用意や、Wi-Fiサービスが必須になってくるかも。
お店でできるサービス
お茶やコーヒーなどドリンク類の提供はいつの時代でも喜ばれるサービス。予算をかけすぎる必要はないが、おもてなしの精神を表現するのにピッタリ。

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イメージアップに手作りのアクセサリー販売なども

リピート率を上げる秘策、それはお客さまにサロンのファンになってもらうのが一番の近道です。そのためにはお店自体をブランディングするのはいかがでしょう?
ノベルティグッズの製作や、オリジナルTシャツの製作などがメジャーですが、客層や地域によっては手作りのアクセサリー販売なども有効です。アクセサリーの中にさりげなく店名やロゴなどをしのばせるなど、サロン自体をブランド化してみてはいかがでしょう。

お店でできるサービス
女性客の多いサロンならば、スタッフやお客さまが製作したアクセサリーなどを販売することで、お店のコンセプトをよりブランディングすることが可能。/figcaption>

サロンだからできるボランティアで社会貢献

サービスを充実させるのはもちろんですが、お店のイメージアップ&ブランディングに効果的なのが、ボランティア活動です。それもサロンならではの方法論で社会貢献をすることで、単なるヘアカットではない、スタイリストとしての意識も高めることができます。

まず考えられるのが「ヘア・ドネーション」です。これは、病気など何らかの理由で髪の毛を失った子供たちに向けてウィッグ用の毛髪を提供するボランティア。12インチ以上(約31cm以上)のパーマやカラーをしていない髪が好ましいなど制約はありますが、何よりヘアスタイルを楽しむ喜びを髪を失った人たちに提供できる、慈善活動に参加している意義を実感できます。
実際に毛髪を提供してくれるお客さまに対して、スタイリングで感謝の意を伝える作業は、収益以上の「美に対する大切な意識」をもたらしてくれるでしょう。

お店でできるサービス
ウィッグが必要な人に向けて、美容・理容業界ができるボランティアとして有名な「ヘア・ドネーション」。協力してくれたお客さまに感謝しつつ、カットした毛髪を大切に扱いたい。

また、完全なボランティアではないケースもありますが、高い志を持てる活動が「訪問カット」です。これは、寝たきりや車椅子などで体が不自由な方を対象に、スタイリストが出向いてヘアカットやカラーリングを行う活動です。通常は介護関係会社からの紹介や斡旋により施術するケースが多いのですが、施術には体が不自由な人に対する最大限の配慮と忍耐が要求されます。サロンに来たくても来られない人たちからの純粋な感謝は、スタイリストとしての原点(自分のヘアカットなどの施術で喜んでもらえる)を再認識できると評判です。ぜひスタッフの教育の一環としても、活動を取り入れてみてはいかがでしょう。

お店でできるサービス
体が不自由な人にもおしゃれを楽しんでもらいたい。そんな純粋な気持ちにさせる「訪問カット」は、短時間で仕上げるノウハウを身につけるのにも有益な活動。

Information

CHARMAN

住所:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1丁目34−26 代官山Nビル B1
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜日・第3月曜日
TEL:03-5428-3300
URL:https://www.charman.jp

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