岡本 真理 interview #2：美容鍼灸業界の先頭に立ち健康と美容を広める

2017年にオープンした美容鍼灸サロン『HARI MERRY』は、美容鍼灸の先駆けである『麻布ハリーク』の系列店です。お店は四谷三丁目駅のすぐ近く、なんと東洋医学を教える専門学校の校内にあります。おしゃれな内装が特徴的で、その可愛い店内は美容やファッション好きに支持され、SNSに写真をアップする人も多いとのこと。
そんな『HARI MERRY』を作り上げたのは、美容鍼灸師の岡本真理さん。13歳でカナダ、そしてアメリカへ留学。乗馬の元日本代表でオリンピックを目指していた経歴の持ち主です。まったく認知されていなかった美容鍼灸に着目して自分の手で技術を確立し、サロンを展開しています。今回は岡本さんに、開業のきっかけや、今後の目標についてうかがいました。

パリのアンチエイジング学会で掴んだ手ごたえ

――卒業後は鍼灸師としてどこでお仕事をされていましたか？
「病院の一部屋を借りて働くフリーの鍼灸師でした。卒業後に知り合ったクリニックの先生から病院を紹介してもらえたんです。病院で治療をしているとお客さまから、“顔が小さくなった”と喜んでいただけて、また病院のスタッフからも“この治療法はいいね”と好評だったので、すごく自信がつきましたね」

――フリーの鍼灸師時代に印象に残っているできごとがあれば教えてください
「パリのアンチエイジング学会に参加したことはとても印象に残っています。学会には、学生時代からお世話になっていた美容皮膚科の先生と参加しました。そこで、ピストル型の器具で顔に注射針を打ちビタミンを注入し、リフトアップや肌質を改善する治療法を知ったんです。話を聞いてみると、“ビタミンの効果もあるが、針を刺すこと自体の効果もある”と。“それなら鍼灸でも応用できるのではないか”と思いましたね」

専門学校のなかに美容鍼灸院をオープン

――独立し、初めてのお店である『麻布ハリーク』を開業するきっかけを教えてください。
「美容鍼灸を広めるために、“仲間を増やしたい”と思ったことが一番大きいきっかけですね。ひとりで施術していても1日にできる人数は7人ほどだったので。物件を探していたところ、いい場所が見つかったので2009年に麻布で開業しました。1店舗目はマンションの一室で2部屋だけ、スタッフは私ともう1名です。はじめの頃はなかなかお客さんが来ずに大変でしたが、コツコツと2年ほどをかけて満員になっていきました。それからはお客さんが予約できないと迷惑がかかるので、同じく麻布十番に移転して7部屋ある店舗に。その後、新宿店もオープンしました」

――専門学校のなかにある『HARI MERRY』はどういった流れで作られたんですか？
「学校側から“校舎のなかに美容鍼灸院を作りたいのですが、プロデュースしていただけませんか？”とお話しがありました。美容鍼灸ができて10年、高校生や社会人の女性が美容鍼灸をやりたいと興味を持ち、専門学校へ進む方が増えてきたんです」

――『HARI MERRY』のお店のこだわりを教えてください
「内装を可愛くしましたね。そのおかげで、美容好きやファッション好きのお客さんが多く来てくれて、写真を撮ってinstagramなどのSNSにあげてくれる人も多いです。ちなみにお店のロゴは、ずっとお客さんとして『麻布ハリーク』に通っているデザイナーさんが作ってくれました」

この人に習いたいと思われる存在を目指して

――今後の目標を教えてください
「美容鍼灸に興味を持つ人や、鍼灸師を目指す人を増やしたいと思っています。店舗展開よりも、美容鍼灸を50年後、100年後にどう残していくか。そのためにも、自分が先頭に立ち、正しい知識を広め、“この人から習いたい”と思われる存在になりたいですね。海外も視野に入れていて、すでにハワイや上海からセミナーをして欲しいとお話しをいただいています。目標実現に向けて、少しずつ動き始めているところです」

初めて来てくれたお客さまがまた今週も来てくれる。そのときに、じわじわとうれしくなると語ってくれた岡本さん。女性だけでなく、男性のお客さまも多いそうです。一度体験するとその効果にきっと感動するであろう美容鍼灸。興味のある方はぜひ訪れてみてください。

Profile

岡本真理さん

美容鍼灸サロン 麻布ハリーク 代表
Do Oriented株式会社 取締役・美容鍼灸師
米国留学中に鍼灸に出会い、その奥深さに惹かれ、東洋医学を学ぶべく帰国。鍼灸師国家資格を取得し、渋谷の鍼療所にて研鑽を積む。その後、医療機関との業務提携にて美容鍼灸施術に従事。2008年に東洋医学の会社Do Oriented株式会社を設立。「東洋医学で心身共に健康で美しく」をモットーに、鍼灸トリートメントの素晴らしさを、多くの人に伝えている。

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