『骨折・ねんざ』応急処置のポイント! 仕事中の思わぬケガ #3

今回は捻挫(ねんざ)、骨折の場合の応急処置について考えてみましょう。擦り傷、切り傷と同時に骨折・捻挫についても考える必要があります。骨折・捻挫は、地面が凸凹している時や、ちょっと高い場所から無理して降りた場合に起こることが多く、そのようなときに傷を負ってしまうかもしれません。

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ダンボールが使える!?捻挫・骨折の応急処置は「固定」が大事!

まず大事なのは安静と冷やすことです。氷や保冷剤などで患部を冷やし、固定し、そして足を心臓より高く上げます。

このような方法を、「安静=Rest 冷却=Ice 圧迫=Compression 拳上=Elevation」の頭文字を全部あわせてRICEと言います。

捻挫、骨折の場合、しっかり固定してあげることがとても大事なポイントです。足首に傷を負った場合、更にいかに体重をかけずに過ごすかが大切です。医療用品の備えがあればそれを使用するようにしましょう。

しかし備えがない人たちもいるでしょうから、そのような人たちは、手っ取り早く用意できそうな段ボールを応用します。おそらくスーパーマーケットでも無料でもらえるはずです。そのとき固めの段ボールを選択するようにしてください。段ボールをかかとで90度に曲げて紐でしっかり固定をします。できる限り足首は動かないようにしましょう。隙間を、タオルなどでつめて固定するとより効果的です。

すねの外側部分を腓骨頭(ひこつとう )と言いますが、そこをあまり圧迫しすぎないように注意してください。ここには足首を上げるために大事な神経があります。圧迫し続けてしまうことで、足首が動かなくなってしまうことがあります。

固定することで足首が腫れやすくなるとも言われていますので、なるべく位置を高くしておくことをおすすめします。椅子に座る姿勢がそのときあまり良くないので、できれば寝ころび仰向けになって、高い箱などを見つけて足をのせている姿勢がベストです。

RICEの処置は、捻挫をしてから24時間~48時間の間に行えば、腫れて内出血を最小限におさえることができます。それまでは冷やす行為を行いますが、それ以降は反対にあたためる必要があります。更に捻挫当日は入浴を控えるようにしてください。

じん帯やアキレス腱を損傷・断裂するから関節が痛くて腫れる捻挫

骨折・ねんざ

案外何気ない場所でも不注意によって捻挫になってしまうものです。不自然な方向へからだをひねってしまい、関節を構成しているじん帯やアキレス腱を損傷、断裂してしまうことで起こります。

歩けば関節の部分が痛く、腫れて熱を持っていたり、皮下出血を伴ったりします。そして一度損傷してしまった場合には、何度も同じ場所を痛めてしまうこともあります。

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痛みや腫れがひどく出血・内出血があるときは骨折を疑って!

骨折は骨に亀裂が入ってしまい、骨が折れる、または骨の形が変形してヒビが入るなどして通常の構造が破壊されることを言います。痛みがあり、出血・内出血も起こり、腫れがひどくなったりします。自力ではなかなか歩行することも困難です。

骨かじん帯か? 捻挫と骨折の違いはわかれど判断は難しい

骨折・ねんざ

捻挫と骨折は一体何が違うのか。骨を損傷したか、じん帯を損傷したかという大きな違いがあります。完全に骨折してしまった、という場合はすぐに分かるかもしれませんが、ヒビという場合にはなかなか判断が難しいことがあります。

疲労骨折というものがあり、それはほとんど捻挫にも近い症状です。捻挫と骨折、両方に言えることですが、やっぱり大事なのは「早期の適切な治療」であり、自身で捻挫だから大丈夫だろうという安易な判断はせずに、できればすぐに病院へ行くようにしてください。とにかく私達は適切な対応を初期の段階でしなければなりません。

捻挫じゃなく骨折だった?!重度の場合はしっかり経過を観察して

骨折・ねんざ

捻挫は足首を不自然な形で、内側か外側にひねってしまうことで起こります。ただし、内側か外側かで、かなり重傷度が変わってきてしまうと言われています。

足首を内側にひねってくじくことがよくあるパターンです。内側の場合、構造から考えても、比較的軽度の症状と考えることができます。自分での処置だけでも大丈夫なのはおそらくこっちの方です。外側の捻挫は逆にかなり強い力がかかることによりなってしまいます。事故を起こしたり、ラグビーなどのハードなスポーツによって起こります。

場合によっては捻挫ではなく骨折かもしれません。 外側にひねった場合には、経過を観察し、かつすぐに病院で受診するようにしましょう。

捻挫が2週間以上経過してもひかない場合、重症化している可能性があります。前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい )と踵腓靱帯(しょうひじんたい )以外のじん帯に損傷が広がっていたり、そして骨折の可能性がありますので、自己の判断には頼らず、整形外科を受診するようにしましょう。

文/sapuri

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