ちゃんと知ってる?キャリアアップを目指すなら知っておきたい美容師の役職

美容の専門的技術を持ったプロである美容師として仕事をするからには、腕を磨き技術を高めてキャリアアップしたいと考える人も多くいることでしょう。より着実にキャリアアップをしていくためにはキャリアプランを立てておくことは必須です。そしてキャリアプランを立てるためには、まず美容師の役職を知り、具体的な目標を持つことが大切なポイントとなります。そこで、さまざまある美容師の役職の種類とそれぞれの仕事内容についてご案内します。
 

 

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お店によっていろいろ!主な美容師の役職の種類とは

多くの美容院では働く美容師に対してランク制度を設けています。1人1人の美容師に対して技術のレベルに応じたランクが与えられ、これが一般的な企業でいう役職となっているのです。一般的には美容師免許を取得しサロンなどに就職すると初めにアシスタントから入ります。アシスタントをしている間は下積み期間といわれ、早くて1年から2年、お店によっては5年から6年ほどであることが一般的です。規模の大きなお店の場合にはアシスタントだけでも複数いるため、さらにアシスタント内でランクを設けているところもあります。そのようなお店では、アシスタントをまとめるアシスタントリーダーがいたり、お店で活躍する人気スタイリストの専属としてサポート業務を行う人がいたりするのです。

半人前だったアシスタント時代を経て、技術面で一人前となるとランクアップしてスタイリストとなります。スタイリストもお店によっては、いくつかの役職に分けられていることがあります。たとえば、ジュニアスタイリスト、トップスタイリスト、チーフ、ディレクター、マネージャーといった役職です。ジュニアスタイリストは一人前の美容師として認められたものの、技術レベルはまだ初級と認識されています。通常の場合、ジュニアスタイリストが指名を受けることはなく、指名料をもらうこともできないことがほとんどです。ジュニアスタイリストから昇進し、指名が付くようになるとスタイリストとなります。そしてスタイリストの期間を経て、さらに高い技術を身に付け、指名を多く受け人気を集める美容師となるとトップスタイリストとなるのです。数多くの指名を取ることで、それに応じた給与アップも見込めるようになります。

トップスタイリストより上のランクとなり、一般企業でいう部長や課長といった管理職クラスにあたる役職がチーフやディレクターです。スタイリストの中でも管理職クラスの美容師は実力と人気が共に高く、お店の看板美容師という扱いになります。ディレクターをさらに細かく分けて、アートディレクターやサロンディレクターという役職を設けているお店もあります。最高ランクのディレクターであり、スタイリストとしてもトップレベルと評されるのがアートディレクターです。技術や人気だけではなく、経験も豊富であり、オーナーに近いポジションとなります。サロンディレクターはスタイリストの中で2番目のランクに位置し、指名の予約が困難なほど人気が高い美容師に与えられる役職です。

美容院などを運営するためにはお客様の施術を行うだけではなく、経理や事務といった仕事も必要となります。店舗運営に関わるこれらの事務業務などを総合的に行う役職がマネージャーや店長です。マネージャーや店長に求められる仕事はお客様の施術をすることではありません。このため、基本的には美容師や理容師の資格を持っていなくても就くことが可能な役職です。しかし、美容院やサロンなどの経営に関わる事務を行うにあたり、美容や理容の知識が求められることもあります。このため実際には、スタイリストレベルを持った人がマネージャーなどに就く場合が多いのが現実です。複数の店舗を持つ規模の大きなお店では、マネージャーが複数いることもあるため、さらに上のランクにエリアマネージャーという役職が用意されていることもあります。

役職ごとに違う?それぞれの仕事内容とは

美容師としてのスタートとなる役職のアシスタントは、まだ技術が一人前ではありません。このため、最初はお店の掃除や買い出しといった雑務を中心として業務を行うことが一般的です。誰よりも早くお店に出勤して開店の準備をし、営業後には床掃除や鏡磨き、レジ締めなどの閉店業務を行います。お客様対応においてはシャンプーやヘッドスパ、マッサージといったサービスが担当業務です。また、カットやカラー、パーマなどの施術を先輩スタッフのサポートとして行い、補助業務を行いながら先輩の技術を見て学んでいきます。

アシスタントの上のランクとなるスタイリストは技術面で一人前となったことが認められた美容師に与えられる役職です。一人前となることでアシスタント期間の補助業務を抜け、カットやブロー、カラー、パーマといった施術の一通りを、すべて1人で担当することができるようになります。このため美容師の業界では、美容師免許を取得したときやお店に就職したときではなく、スタイリストの役職を得たときに美容師として「デビュー」したというのです。スタイリストは美容師としての基本的な技術や知識をアシスタントに教える教育係を担うことも仕事です。お店によっては、さらに運営に関わるさまざまな管理業務を任されることもあります。

店舗運営に関わる事務業務や管理業務全般を行うのがマネージャーや店長クラスの役職です。具体的な業務は店舗の商品や売り上げの管理、人事の育成なども含めたスタッフ管理といったこととなります。スタッフの技術レベルや集客状況、日々の売上から経営状況を把握し、売上アップに向けた対策を検討したりもします。そのためには新たなメニューを考案したり、新規事業の企画や提案を行ったりといったこともマネージャーや店長の仕事となるのです。

ここまでが一般的な美容師の役職ですが、規模の大きなお店の場合には、店長などとは別にオーナーや役員が存在しているところもあります。このようなお店では金融機関などからの資金の調達や人事の決定といったことはオーナーや役員の担当業務となります。

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どうすればステップアップできる?役職が変わっていくには

美容師としてステップアップしていくためには、経験を積み技術を高めて1つ1つ役職を上げていく必要があります。例えば、アシスタントからスタイリストへと役職を変えるためには多くのお店の場合、お店独自で行っている試験に合格しなければいけません。美容師としての1つの登竜門ともいわれているスタイリスト試験をパスできるかは、アシスタント期間に自ら学習し、先輩の技術を見ながら積極的に学び、いかに技術を習得するかにかかっています。シャンプーやマッサージといったアシスタントの担当業務だけではなく、カットやパーマ、カラーといった施術の基本や応用、ヘアセットやスタイリングといった幅広い技術において一定のレベルであると認められなければいけません。アシスタント期間は美容師として一番つらい時期といわれ、この時期に離職してしまう美容師も多くいます。しかし、アシスタント時代を乗り越えて無事スタイリストデビューすると、美容師らしい仕事をすることができるようになり、給与アップにも期待がもてて、モチベーションが上がり仕事への楽しみが増えるといわれているのです。

スタイリストとしてさらに上を目指し、トップスタイリストなどの役職に就きたいと思う場合には、お客様からの人気が高い美容師となることが求められます。昇進するための条件はお店によって異なり、明確なルールはありませんが、美容師業界は実力の世界です。勤務歴や経験年数といった年数だけでランクアップできるということはほとんどありません。お店の売上に貢献するような実績を重要視するお店が多くなっています。スタイリストとして役職を上げたいと思ったら、技術を高めるだけではなく、指名を多く取れるようなお客様に好印象が持たれる接客スキルを身に付けることも役大切なポイントとなるのです。そして接客時の身だしなみはもちろんのこと、気遣いや話術といったことにも気を付ける必要があります。

今のままで大丈夫?自分のキャリアを見つめ直すことも大切

美容師としてキャリアアップをするためには、とにかく練習を繰り返すことが大切であるといわれることもあります。日々の努力と経験を積み重ねてこそ美容師としての高い技術や知識を身に付けることができるようになるからです。特にアシスタント時代は練習に明け暮れ、誰しも辛いと感じるような毎日を送らなければいけないものです。そして、そんな下積み時代を切り抜けてこそ、一人前の美容師となることができます。

ただし、がむしゃらに忙しく体を動かしていればいいというわけではありません。何年経っても雑用しか任されない毎日では将来に期待が持てない可能性もあります。店舗の掃除とお弁当の買い出しばかりで、先輩から技術を学び、自主練習をする時間も取れないようでは、時間ばかりが経つ日々となってしまうことでしょう。自分は何を目指すのかを再考し、目指している美容師像へ近づくためのキャリアプランを考えた末、現状の職場では実現が難しいと感じたら方向転換をする決断をすることも必要です。キャリアアップするためにより良い環境を持った別のお店へ転職するということも1つの方法となります。

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