時代の先を行く、美容師が自己プロデュースをする働き方『Rouxda’hair&beauty』
高級住宅街、港区白金台に2016年にオープンした『Rouxda’ hair&beauty』。芸能人も手掛けるヘアメイクアップアーティストやクリエイターを有するマネジメント会社『Rouxda’』が母体となっており、その確かな技術力で評判となっています。スタッフの方は全員フリーで、自分の望む美容師となるため、自らをプロデュースしながら働かれているそうです。マネージャーの山岸直樹さんに詳しく伺いました。
自分の個性を伸ばす働き方ができるように
――スタッフの方はどんな方がいらっしゃいますか?
「個性豊かなメンバーが揃っていると思っています。スタッフは社員ではなくて、全員フリーとして業務委託で働いてもらい、マネジメント会社『Rouxda’』に所属しているという形をとっています。ただ、それもスタッフの希望次第で、今後は社員化も考えていますが。プライベートを大事にしたい人や、外部でヘアメイクの仕事をしたいという人もいるでしょうし、何が本業で何が副業かわからない時代になってきていると思うので、いろいろな働き方に対応できるようになるといいなと。今働いているスタッフも外部の撮影を請けていることもありますし、スタッフのアサノは格闘技をやっていて、それも両立できるような働き方をしていますね」
――人材を募集しているとのことですが、ここで働くことで得られるものはなんでしょうか?
「自分の個性を伸ばせるようになると思います。今は、なんでもできる人というのは何もできないのと同じようにとらえられる時代だと思っています。なので、自分をプロデュースして、個性を伸ばしていくべきですよね。自分からは見えていなくても私から見てよいところがあれば、そこを伸ばすように伝えますし、方向性について一緒に考えてプロデュースしていくようにしています。あとは撮影に関する勉強会なども行っていますので、技術のことだけでなく、センスアップできますよ」
――センスアップできる勉強会とは具体的にどのようなことをやるのですか?
「たとえば『フェミニン』という言葉がありますが、女性らしいとか上品といった意味ですよね。ただ、それが過ぎると野暮な感じになってしまいます。言葉からイメージを膨らませたり、テーマにそった写真を各自で持ち寄ることで、言葉と実際のイメージをすり合わせていきます。そういうことを知っているだけでお客さまへのカウンセリングやディスカッションが変わってくると思っています」
カットが2万円のスタッフと3,000円のスタッフがいるサロンでいい
――自分をプロデュースするとはどんな働き方でしょうか?
「たとえば、うちのサロンでは指名料をとっているスタッフととらないスタッフがいます。これも自分がどのように働きたいかを考えて、間口を広げるか、絞るかによって変えているんです。それが自分をプロデュースしていくということです。今後メニューに載せる料金はなくてもいいと思っているんですね。カット2万円のスタッフと、3,000円のスタッフがいていいんじゃなと。自分の強み、ブランドを考えて、料金設定はそれぞれ変えていってもらうのも面白いですよね。その方が、いろいろお客さまが集まってくれると思いますし。ただ経営はきちんとやっていかないといけなので、そこが僕の役目だと思っています。集客やリピート率を上げていきつつ、スタッフが自分のなりたい美容師像を作っていく手助けができればいいなと」
――最後に今後の目標について教えてください。
「サロンとブランドを大きくしていきたいですね。スタッフが誇りをもって働ける場所にしていきたいという思いがあります。今、美容師という仕事にあまり夢がないのが現状だと思うんです。お金を稼ぎ、休みもとったうえで、自分のなりたい美容師に近づいていけるようにすることで、美容業界も明るくなると思います。それを他のサロンが5年かかるところを3年でできるようなスピード感をもってやっていきたいですね」
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Salon Data
Rouxda’ hair&beauty
住所:〒108-0071 東京都港区白金台5-5-2
TEL:03-5422-9889
https://www.rouxda-hair.com/
業界で培われた技術を一般のお客さまにも伝えていきたい『Rouxda’hair&beauty』>>