伝えたいことは箇条書きで覚える。緊張時のリスクを減らすロジカルな戦略 「MINX aoyama」岡田早世さん

サロンワークのみならず、メディア出演や国内外のカットセミナー、ヘアショー公演なども行う「MINX」。予約サイトにて美容室の人気ランキング1位も獲得する、美容業界の第一線を走るヘアサロンです。その青山店でアシスタントとして働くのが、入社1年目の岡田早世さん。

前編では美容師になろうと思った経緯やサロン探しなどについてお話をお聞きしました。

後編では岡田さんが面接試験で意識したことや、就活を通して学んだことについて伺います。緊張しやすいため面接試験が不安だったという岡田さん。忘れてしまったときのリスクを軽減できると思い、伝えたいことは箇条書きで要点をおさえて覚えていたといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「MINX aoyama」アシスタント

岡田早世さん

広島県出身。福岡大村美容ファッション専門学校を卒業後、2025年4月に「MINX」へ入社。現在は「MINX aoyama」でアシスタントを務める。

インスタグラム

緊張しやすいからこそ、伝えたいことは箇条書きで覚える

――面接試験ではどのような意識を持っていましたか。

私は緊張しやすいうえに、緊張すると表情が固くなってしまうんです。だから、なるべく緊張しないように心のなかで「落ち着いて」「ゆっくり」と言い聞かせたり、笑顔を意識したりしていました。

また、伝えたいことは箇条書きで覚えるようにしていました。原稿を作ってしまうと一言一句間違えずに言おうとしてしまいますし、少し言い間違えただけで文のつながりが曖昧になるのでリスクが大きいかと思います。

――ロジカルな戦略ですね。印象に残っている質問は何ですか？

「行ったことのある店舗のいいところと悪いところを教えてください」という質問です。応募者ですし、求められているとはいえ悪いところを伝えしまっていいのか迷いました。

――実際はどのように回答を？

原宿店に関してでいうと、いいところは白とグレーを基調とした店内で明るい印象。一方の悪いところは、足を運んだときに真剣に取り組まれていたからなのか、スタッフの雰囲気が怖く感じたと言いました。実際、入社してみるとまったくそんなことはなく、みなさん優しかったので言わなきゃよかったと今は後悔しています。（笑）

「MINX」への思いが書かれた名刺を渡していた就活フェア

――採用試験のために取り組んだことはありましたか？

各店舗にお客として何度も足を運び、試験前から私がどのような人物なのかを知ってもらうようにしていました。一度、岡村社長の施術を受けることができて、その際「MINX」に対する思いを直接アピールできたことはうれしかったです。社長は基本的に新規を受け付けていないのですが、運良く新規募集をみつけられて。スケジュールを確認してすぐに予約しました。

――すごいですね！！

あとは就活フェアの場で自分の名刺を「MINX」の担当者に配りました。人気サロンで毎年倍率も高いと聞いていたので、少しでも印象を残しておきたいと思っていたんです。名刺には、企業への思いや自分のアピールポイントなどを記載していました。

――もはや営業マンじゃないですか。採用が決まったときの心境は？

7月の半ばに採用が決まって、はじめはうれしいという気持ちが大きかったです。そして時間が経つに連れて、人生で最も努力した2年間だったので開放感と安心感が湧いてきました。家族にいい結果を伝えられる喜びもありましたね。

やりたいこと、興味のあることには今すぐチャレンジ！

――岡田さんなりに学生時代に取り組んでおけばよかったと思うことは？

SNS活動にもっと力を入れておけばよかったと後悔しています。就職すると多くのサロンでは、カリキュラムを進めるためにモデルハントが欠かせません。SNSのフォロワーが多ければ練習したいときにスムーズに募集できるでしょうし、デビュー後の集客もしやすいと思います。

――就活を通して学んだことは何ですか。

やったほうがいいか迷ったことはすぐに取り組むべき、ということを学びました。時間は有限なので迷う時間がもったいないですし、迷い続けるとメンタルも不安定になりやすいです。私は後悔のないように行動してきたため、就活中に悩むこともモチベーションが下がることもありませんでした。

――今後の目標をおしえてください。

まずは3年目のスタイリストデビューを目指したいです。その先の目標でいうと、将来は子どもがほしいと思っているので、育児をしながら活躍できる美容師になりたいと思っています。「MINX」にはママさん美容師も多く在籍しているので相談しやすいし、サポートも手厚いので今から安心です。

――最後に、就活を控えている方へのアドバイスをお願いします。

やりたいこと、興味のあることがみつかったらすぐに行動してみてください。それがたとえ就活につながらなくても、入社後の仕事には活きてくるかもしれません。人生のターニングポイントとなる期間なので、後悔のないように今できることを精一杯がんばってほしいです。

岡田さんが理想的のサロンにたどり着けた3つのポイント

1.先生の提案をもとに早い時期から就活を始めていた

2.資料とエピソードを用いて自身の魅力を明確に伝えた

3.印象を残すために就活フェアで名刺を配った

就活フェアで名刺を配るなど数々のエピソードから、就活は後悔のないように行動する期間であり、そのくらい努力すれば理想のサロンに就職できるのだと感じました。また、岡田さんの「MINX」に対する熱意も感じられ、今後の躍進に期待が膨らみます。これから就活を控えている方は参考にしてみてくださいね。