「つなげない」ディスコネを活かしたハイレイヤーが美容師の未来を変える。時短・トレンド感を備えた新常識のカット理論| はんぺんさんインタビュー

美容師が年齢を重ねたときに直面しやすい悩みのひとつが、若い世代へのアプローチが難しくなるという問題ではないでしょうか。若年層が求めるトレンド感のあるスタイルを提供できれば、この壁を突破できる可能性は高くなります。

そんななか、今SNSで若い世代を中心に大きな注目を集めているのが、「REDEAL」代表のはんぺん(中村雄樹)さんが提唱する「ディスコネを活かしたハイレイヤー」です。

従来のようにすべてをつなげて切るレイヤーとは異なり、必要な部分だけをつなげ、ほかの部分はあえてつなげないのが大きな特徴となっています。この発想の転換がもたらすのは、 重さ、くびれ、丸みといった立体構造に生まれる「絶妙なズレ」の美しさ。同時に工程の簡略化による時短、トレンド感のあるスタイルの提供、若年層への強い訴求力といった数々のメリットを得ることができるのです。

今回は、はんぺんさんにハイレイヤーの新常識とその可能性を伺います。

REDEAL代表
はんぺん/中村雄樹さん

都内の有名サロンを経て、2020年1月に25歳の若さで埼玉・大宮に「REDEAL」を立ち上げる。デザインカラーに特化したサロン戦略で瞬く間に支持を集め、現在は大宮に2店舗、渋谷に1店舗を展開。サロンワークに加えてセミナー講師としても全国を股にかけ、独自の技術理論やカット哲学を積極的に発信している。

2025年には書籍『ハイレイヤーの新常識』(髪書房)を出版し、ディスコネとハイレイヤーを融合させた「次世代レイヤー理論」を提唱。時代の変化に合わせて技術をアップデートし続け、多くの美容師から注目を集める存在。

時短とトレンド感を両立させる「ディスコネを活かしたハイレイヤー」とは

今回取材に応じてくれたはんぺんさん。独自の発想で新たなハイレイヤー技術を確立した

――まずははんぺんさんが確立した、ハイレイヤーがどのような技術なのか教えてください。


僕が提唱しているのは、髪をつなげずに切る「ディスコネ」というカット技法をベースにしたハイレイヤーです。必要な部分だけをつなげ、重さや軽さをポイントごとに自在に設定できることが最大の特徴となっています。

従来のレイヤーカットは髪をすべてつなげて切るため、形が固定化されやすく、シルエットがアップデートしづらいという側面があります。一方、このハイレイヤーはつなげないことで設計の自由度が高まり、お客様の骨格や髪質に合わせて重さ、丸み、動きを細かく調整できます。

ここ数年、韓国や中国が美容トレンドの中心ですが、その最前線で使われているのもまさに「つなげないレイヤー」です。日本にも韓国アイドルや中国のSNS「RED」などを参考にしている若年層が多いため、この技術を習得することで、その層が求める立体感、抜け感を再現しやすく、トレンド感のあるスタイルを提供できるようになります。

――書籍『ハイレイヤーの新常識』も出版されました。この技術が「新常識」と呼べる理由は?

最大の理由は、工程がシンプルで少ないため、誰でも扱いやすいという点です。従来のレイヤーカットはすべてが連動しているため、設計を誤ると修正が難しく、引き出す角度も多く教育が難航するという難しさがありました。

しかしディスコネを活かしたハイレイヤーは、ポイントごとに切る構造のため、新人でも理論を理解すれば再現できますし、結果的に時短にもつながる技法です。

――はんぺんさんはどのように、ディスコネを活かしたハイレイヤーを確立したのでしょうか。

今から2年ほど前、韓国のハイレイヤーでうまい美容師さんと対談する機会があり、「髪の毛をつなげてカットしていない」という印象を受けたのが始まりでした。ただその時点では切り方の全貌を知るすべがなかったんです。

その後、中国のカラーセミナーの依頼を受けた際、現地の美容師に韓国のハイレイヤーの写真を見せて「この切り方がわかりますか?」と聞いたところ、実際につなげないレイヤーカットの切り方を見せてくれました。そこで初めて、現在の韓国、中国のレイヤーは日本とはまったく別の常識で動いていることを知ったんです。

そのときのカットの様子を動画に撮って日本に持ち帰り、練習を重ねている際に、「ディスコネ」の技術を活用できると発見しました。さらに自分なりの解釈を加えて改良を重ね、現在のハイレイヤーの形に到達したんです。

AI時代にこそ独自のハイレイヤー技術を身につけ、差別化を

はんぺんさんがカットしたハイレイヤー

――この技術を身につけるメリットは?

まず大きいのは、若年層のお客様の獲得率が圧倒的に上がることですが、さらに現在飽和状態にある従来の「韓国風レイヤー」との明確な差別化にもつながります。従来の韓国風レイヤーは顔周りに少し段差を入れる程度で、巻いて仕上げるスタイルが一般的です。対して僕が提唱するハイレイヤーは髪全体にしっかり切り込むため、巻かなくてもワンカールだけでも可愛いシルエットが成立するのが大きな強みです。

そして今、差別化という点で非常に重要になっているのがSNS上での見え方だと考えています。最近は、検索エンジンの仕組みがAIによって変わりつつあり、検索されるワードより、形やビジュアルを基準に投稿が精査されている感覚があります。

たとえば縮毛矯正のビフォーアフターは視覚的にわかりやすく、ここ数年で一気にSNS上に増えましたが、その分飽和し、埋もれやすくなってきているのも事実です。

その点、このハイレイヤーの新しいシルエットはまだ投稿が少なく、早く習得した人ほどSNSでも目立ち、強い存在感を確立できると感じています。

――お客様の観点から見ると、このスタイルにはどんなメリットがあるのでしょうか。

従来のレイヤーは短い毛が増えてまとまりにくくなる弱点がありますが、ディスコネを活かしたハイレイヤーでは重さや軽さを意図的にコントロールできるため、求める質感を形にしつつ、髪がまとまりやすくなります。結果的にお客様の満足度も上がるのではないかと。

さらに、縮毛矯正やブリーチ毛など、負担がかかりやすい施術との相性が非常に良いこともポイントです。レイヤーを入れない重い部分を残せるので、ダメージの大きな髪にも無駄な負担をかけずにデザインができます。これはお客様にとって大きなメリットです。

――このカットを身につけたことで、どんな変化がありましたか?

もっとも大きな変化は、書籍化のお話をいただいたことだと思います。さらにありがたいことに美容学生やそれより若い世代からの支持も広がり、会社説明会には100名ほどの方が来てくださいました。「若い世代が求めるスタイルを提供できるサロン」というブランドを確立できた実感があります。

また、指導したスタイリストのなかには、SNSでスタイルがバズりフォロワーが6万人近くに増えたスタッフや、月間売上が60万円から170万円に伸びたスタッフもいます。この技術が最新トレンドとして強く求められていることの表れだと感じています。

――これからディスコネを活かしたハイレイヤーは習得する美容師は、どんなことを意識すべきでしょうか。

このカットは、従来のレイヤーカットとは切り方も発想もまったく異なります。そのため、今までのレイヤーカットとは別物として向き合う姿勢が何より大切だと思います。ただし、技術自体はシンプルで、僕の書籍やセミナーから学べば十分に習得可能です。

また、僕も含めて30代〜40代の美容師は、レイヤーカットの需要が少なかった時代を通ってきた世代です。ワンレンやローレイヤーを切ることができればデビューできる環境でしたし、毛先を軽くする技術に苦手意識を持ったまま、目を背けてきた人も多いのではないかと思います。僕自身、以前はレイヤーの軽さの作り方が理論的にはわからず、感覚で切ってきた時期がありました。

ただ、この技術はそうした背景を持つ世代が、基礎がなくても今から習得できる技術です。まずはウィッグと向き合い、時代に置いていかれないように、早めに学び始めることが重要だと思っています。

僕はこの技術は日本では少し早すぎるくらいだと思っており、市場が完全に追いつくまでには、あと2年ほどかかるかもしれません。なるべく早く切れる状態になっておくことが、美容師としての武器になるはずです。

「ディスコネを活かしたハイレイヤー」が必要とされる3つの理由

1. 若年層のトレンドに対応でき、顧客層が一気に広がる

2. 時短・簡単・教育のしやすさという圧倒的メリットがある

3. 日本ではまだ少数派だからこそ、学べば確実に差別化できる

はんぺんさんの技術を直接学べるチャンス!

今回お話を伺ったはんぺんさんの、ディスコネを活かしたハイレイヤーのテクニック。その技術を余すこところなく学べるオンラインセミナーのHAIRCAMPにて開催が決定!

何度も繰り返し視聴可能な録画配信で、一流の技術をあなたのものに。 お客様を笑顔にするための、本物の技術を学びたい方は、この機会を絶対にお見逃しなく。

【日時】 2025年12月23日(火) 19:00~22:00

>>ハイレイヤーの新常識|ディスコネが生み出す時代を動かすカット理論(HAIRCAMP)

【セミナー内容】

・クラゲシルエットのハイレイヤーカット

・難易度の高いミディアムレイヤーの考え方

・必須となるスライドカット理論

・ハイレイヤーで実現する“中顔面短縮”理論

・新規顧客を固定化させるハイレイヤー戦略

・「新常識」が生まれるまでのプロセス

日本・中国・韓国、各国のトレンドを軸にディスコネを駆使した最新ハイレイヤーカットの新常識を学べます。

>>ハイレイヤーの新常識|ディスコネが生み出す時代を動かすカット理論(HAIRCAMP)


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