ウィッグとモデルカットのギャップに苦戦。1日1名以上のモデル練習で着実に成長「AUBE HAIR raili 亀有店」山崎翼さん

「新しい自分に出逢えるサロン」をコンセプトとして国内外に300店舗展開する「AUBE HAIR」。国内だけでなく、世界中の最新機材と薬剤を導入し、トレンドを発信するヘアサロンです。

今回は入社7年目でスタイリストと店長を務める山崎翼さんに、新人時代の体験についてお話しを伺いました。高校時代、進路について考えたときに美容師になると決意した山崎さん。中学生のころから美容が好きで、メディアや画像を参考にヘアアレンジに取り組むこともあったそうです。

またアシスタント時代の山崎さんは、お客様によって状態が異なる髪の毛をカットすることに苦戦しました。1日1名以上はモデルさんを呼んで練習に取り組むことを毎日繰り返し、施術に慣れていったといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「AUBE HAIR raili 亀有店」店長

山崎 翼さん

埼玉県出身。早稲田美容専門学校を卒業後、1社を挟み「AUBE HAIR」に就職。現在は「AUBE HAIR raili 亀有店」で店長を務める。

ヘアカタログやSNSで細部まで研究。カット練習に尽力した美容学生時代

学生時代はカット練習に力を入れていたという山崎さん

――山崎さんが美容師を目指そうと思った理由を教えてください

美容師を目指そうと決めたのは高校生のときです。進路について考えるなかで、自分の好きなことをやりたいと思いました。中学生のころから美容が好きでしたし、ヘアカタログなどに掲載されている有名美容室のスタイルを真似してヘアアレンジに取り組むこともあったので、美容師の道を選びました。

――美容学生時代はどのような生活を?

カットの練習に尽力していました。国家試験の受験科目でしたし、何よりカットが好きだったんです。そのため放課後も学校に残って自主練習に取り組んだり、友人の髪を切ったりすることもありました。また、通っていた学校では追加料金を支払うと外部講師の授業に参加できたんです。僕は某有名店のスタイリストが講師を務める授業で、週に1回カット技術を学んでいました。

――技術を磨くために意欲的に行動してきたのですね。

はい。あとは、ヘアカタログやSNSでさまざまなスタイルを見るようにしていました。当時はとくに惹かれていたメンズヘアに絞っていて、見つけた画像をもとにシザーの入れ方などの細部まで研究をしていました。お客として美容室に足を運び、実際のカットの様子を観察したこともあります。

――それらの技術経験は入社後に活きましたか?

はい。カットの基礎は重要で、どのスタイルを作るときにも応用しすることができます。僕は学生時代に基礎を入念に学んでいたので、カリキュラムの一環でカットを学ぶ際もスムーズに上達できました。実際、カットの成長具合は同期のなかでとくに早かったです。

お客様をきれいにしたい。諦めたからこそ気づけた自分のやりたいこと

豊富な店舗数とカリキュラムに惹かれて「AUBE HAIR」に転職したという山崎さん

――1社目はどのようなサロンに入社しましたか?

原宿に3店舗展開しているサロンで、店舗ごとにお客様層が異なりました。アシスタントは週替わりで勤務店舗を変えながら、カリキュラムに沿って技術を学んでいく仕組みでした。僕はシャンプー、カラー、縮毛矯正、カットを終え、パーマを残した段階で退社しました。

――「AUBE HAIR」に転職した経緯を教えてください。

1社目時代、僕は働くなかでメンタルが落ち込んでしまい退職しました。でも、ほかにやりたいことが見つからず、途方に暮れていたときに一番何をしたいか考えてみたんです。そこで、お客様と接したい、人をきれいにしたいと思い、再び美容師の道を進むことを決めました。

――1度は諦めた道だったのですね。転職先に「AUBE HAIR」を選んだ理由は?

興味を持ち始めたきっかけは、美容学生時代の同期の在籍を知ったことです。そこから詳しく調べていくなかで豊富な店舗数に信頼感を覚え、美容師としてさまざまな経験を積めるのではないかと思いました。

また、カリキュラムが充実しており、入社から約1年でスタイリストデビューできる点も魅力的でした。もともとスタイリストだった僕は、改めて技術を学び直したい思いはありましたが、デビューまでにあまり時間はかけたくないと考えていたので、理想とマッチしていると感じて応募を決めました。

人頭の扱いに苦戦した新人時代

人頭に慣れるため1日1名はモデルさんを呼んで練習していたと話す山崎さん

――アシスタント時代に悩んだことは何ですか?

1社目時代でいうと、人間関係に悩みました。スタイリストに気に入られたアシスタントだけがヘルプにつかせてもらえる環境で、スタッフによって扱いや態度が異なる点が辛かったです。

――それは大変でしたね。山崎さんはどのように乗り越えたのでしょうか?

先輩に対するアプローチを積極的に仕掛けていきました。たとえば、施術中は先輩の後ろで待機したり、「ヘルプに入らせてください」と直接声をかけたりしていました。美容師の仕事に対するやる気や誠意が伝わったのか、徐々にヘルプを任されるようになったんです。

――なるほど。

あとはウィッグでの練習を卒業して、モデルさんでのカット練習に入った際に苦戦しました。人の髪の毛や頭の状態はウィッグと違い、お客様によって異なります。髪質やクセ、カラーやブリーチなどの履歴に合わせて対応しなければならない点が難しかったです。僕は経験を多く積むことがモデルさんのカットに慣れる一番の方法だと考えていたので、モデルさんを呼んで練習を繰り返していました。練習は1日1名を基本に、多い日には3名に取り組むこともあったんです。


後編では、山崎さんが「AUBE HAIR」に転職した経緯とデビュー後のキャリアについてお話しを伺います。脳内でカットの展開図を考え、どのように仕上げていくかを決めてから施術に臨んでいるという山崎さん。この工程の有無で施術のスピードとクオリティが大きく変わるといいます。

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AUBE HAIR raili 亀有店
住所:東京都葛飾区亀有3-27-4 フィルパーク亀有駅前 3F
TEL:03-6240-7078

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