得意も不得意も選り好みせず練習。技術全般を磨くことが将来の活躍につながる「AUBE HAIR raili 亀有店」山崎翼さん
「新しい自分に出逢えるサロン」をコンセプトとして国内外に300店舗展開する「AUBE HAIR」。国内だけでなく、世界中の最新機材と薬剤を導入し、トレンドを発信するヘアサロンです。今回は入社7年目でスタイリストと店長を務める山崎翼さんに、新人時代の体験についてお話しを伺いました。
前編では美容学生時代の過ごし方や、カリキュラムを進めるなかで意識していたことなどについてお聞きしました。
後編では、山崎さんのデビュー後のキャリアについてお話しを伺います。脳内でカットの展開図を考え、どのように仕上げていくかを決めてから施術に臨むことを大切にしている山崎さん。この工程の有無で施術のスピードとクオリティが大きく変わるといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「AUBE HAIR raili 亀有店」店長
山崎 翼さん
埼玉県出身。早稲田美容専門学校を卒業後、1社を挟み「AUBE HAIR」に就職。現在は「AUBE HAIR raili 亀有店」で店長を務める。
「どんなに忙しくても触れる手は丁寧に」。接客のこだわりを生んだ先輩の言葉
――スタイリストになったのはいつごろでしょうか。
「AUBE HAIR」では、入社から約1年でデビューしました。1社目でデビュー経験があったので、およそ20人いた同期のなかで一番早くスタイリストになることをモチベーションに努力していましたね。結果としては、あるスタッフに1週間先を越されてしまい、2番目でのデビューでした。
――カリキュラムをいち早く進めるために意識していたことは?
先輩からフィードバックをもらうことを心掛けていました。我流で練習やヘルプに取り組み続けると、誤った技術を身につけてしまったり、お客様を不快にさせたりしてしまう可能性があります。実際、自信のある仕上がりを先輩に酷評されたことがありました。そのため、先輩に練習の仕上がりやヘルプの様子は毎回チェックしてもらい、いただいた指摘や改善点をもとに成長を目指していました。
――印象に残っているアドバイスやフィードバックはありますか。
「どんなに忙しい状況でも丁寧に触れることを心掛けるとお客様はついてくる」です。スタッフの焦りや不安はお客様に伝播することがあり、とくにシャンプーやカラーなどお客様に触れる際は伝わりやすいので注意が必要です。内心焦っていたとしても、やさしく丁寧に触れることを心掛ければ、お客様に居心地のよい時間を提供できます。これらは現在も接客の際に意識して取り組んでいることのひとつです。
脳内で展開図を描く。時間効率とクオリティを上げる工夫
――スタイリストになってみて、どのような変化がありましたか?
責任感が大きくなりました。施術の一部に入るアシスタントと違い、スタイリストは「いらっしゃいませ」から「ありがとうございました」まで、すべての工程を担当します。お客様の満足度を大きく左右する立場なので責任が大きく、行動1つひとつが慎重になりました。
――山崎さんが施術で大切にしていることはありますか。
展開図を考えてからカットに入ることを心掛けています。お客様のオーダーをもとに、脳内で仕上げ方を考えたうえでカットすると、時間効率とクオリティが格段にアップするんです。一方、曖昧な状態でカットを始めてしまうと髪の毛のズレが生まれてしまい、いびつなスタイルになりやすいです。これはアシスタント時代から意識していました。
「次は〇〇の工程に入ります」。こまめな説明と確認が安心感を作る
――新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは何ですか?
苦手に感じていた技術をもっと練習しておけばよかったと後悔しています。練習の際、好きだったカットは積極的に取り組んでいましたが、苦手な技術は後回しにすることが多かったんです。新人時代のうちから選り好みせず、どの練習にも積極的に取り組めていたら現時点でもっと活躍できていたのではないかと思います。
――新人時代と現在のご自身を比べて、どのような違いがありますか。
お客様を一段と大切にするようになりました。お客様を大切にすることは、満足感とリピートを生み出し、僕の生活の豊かさにもつながります。お客様により豊かな気持ちで帰っていたくために、さまざまな工夫をしていますね。たとえば、施術の流れをこまめに説明すること。「次は〇〇の工程に入っていきます」「このぐらいの長さに切りますが大丈夫ですか」などと伝えて、安心感のある施術を提供しています。
――最後に、いま新人時代を過ごしている方へアドバイスをお願いします。
アシスタント時代は辛かったり、辞めたくなったりする時期もあるかもしれません。しかし、それを乗り越えてスタイリストになると、辛さを上回るほど多くの幸せとやりがいを感じられると思います。どんなに諦めたくてもスタイリストになるまでは努力を続けてほしいと思います。応援しています!
山崎さんが活躍するスタイリストになれた3つの理由
1.美容学生時代からカット練習に尽力していた
2.先輩に指摘や改善点を求め、技術力と接客力を着実に成長させた
3.確認をこまめにとるなど、お客様の満足感を大切にしてきた
1度は美容師の道を諦めるも、お客様をきれいにしたい思いが再燃して復帰を果たした山崎さん。美容学生時代から一貫して、フィードバックを求めるなど工夫を凝らしながら練習に取り組む様子は、見習いたいと感じました。いま新人時代を過ごしている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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AUBE HAIR raili 亀有店
住所:東京都葛飾区亀有3-27-4 フィルパーク亀有駅前 3F
TEL:03-6240-7078
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