歯科医師になるには?目指せるルートや合格率などを紹介
歯科医師を目指す場合、どんなルートがあるのか気になる人も多いでしょう。国家試験の受験資格や合格率について知りたい、という声も少なくありません。そこで本記事では、歯科医師になるための基本的な流れと、合格に必要なポイントを詳しく解説します。
また、歯科医師国家試験の難易度や他の歯科関連職との合格率の違いについても比較しながら紹介します。
歯科医師を目指す方が自分の状況を把握し、将来のキャリア選択に役立てられるよう、ぜひ参考にしてください。
歯科医師になるためのルートを紹介

歯科医師になるには、まず大学の歯学部や歯科大学に進学し、6年間の専門課程を修了する必要があります。その後、歯科医師国家試験に合格し、さらに1年以上の臨床研修を終えることで、初めて歯科医師として働くことができます。
国家資格であり難易度が高いため、しっかりとルートを理解し計画的に目指すことが大切です。次の項目からは、各ステップについて見ていきましょう。
引用元
公益社団法人 日本歯科医師会|歯科医師を目指す方のために
職業情報提供サイト(job tag)|歯科医師 - 職業詳細
厚生労働省|歯科医師国家試験の施行について
歯科医師国家試験の受験資格とは?
歯科医師国家試験の受験資格を得るためには、高校を卒業後、大学の歯学部または歯科大学に進学し、6年間の専門教育課程を修了することが必要です。
この過程では、基礎歯学や臨床歯学に加え、社会歯学や歯科医療倫理など幅広い分野を学びます。さらに、実際の患者を対象にした臨床実習も必須です。
これらをすべて修了し、卒業が認められることで、国家試験の受験資格が与えられます。なお、外国の歯科大学を卒業した人、あるいは歯科医師免許を取得した場合は、厚生労働大臣の認定を受けて受験が可能となります。
歯科医師を目指せる大学はどれくらいある?
日本で歯科医師を目指せる大学は、国立11校、公立1校、私立17校の合計29校です。代表的な大学には東京医科歯科大学、大阪大学、東京歯科大学などがあり、全国各地に分布しています。
これらの大学は、文部科学省の認可を受けた教育機関であり、6年間の専門課程を修了することで国家試験の受験資格を得ることが可能です。
詳しい大学の一覧や所在地については、日本歯科医師会の公式サイトで確認できますので、進学を検討する際の参考にしてください。
引用元
公益社団法人 日本歯科医師会|歯科医師を目指す方のために
歯科医師国家試験とは?
歯科医師国家試験は、歯科医師として必要な基礎的かつ専門的な知識や技術を評価する重要な国家試験です。主管は厚生労働省で、毎年1回実施されています。
試験は筆記中心で、解剖学や生理学、歯科保存学、口腔外科などの専門科目に加え、医療倫理や患者安全に関する問題も出題されます。第119回では多肢選択式問題が採用され、正確な知識だけでなく、臨床現場での判断力も問われました。
合格後は速やかに免許申請を行い、厚生労働省が管理する有資格者の籍簿に登録される必要があります。免許申請をせずに業務を行うと行政処分の対象となるため注意が必要です。登録の完了は登録済証明書で確認できます。
正式に免許を取得すると、歯科医師としての資格が認められ、患者の安全を守る重要な役割を担います。
合格後|1年以上の臨床研修とは?
国家試験に合格した後、歯科医師として正式に業務を始める前に、1年以上の臨床研修を修了することが義務付けられています。この臨床研修は、歯科医師として必要な基本的な診療能力を身につけることが目的です。
研修では、一般的な歯科診療から患者対応、医療倫理、感染管理など幅広い実務を経験し、実際の診療現場での対応力を養います。将来どの専門分野を目指すにしても、研修期間は基本的な臨床能力の習得と医療人としての人格形成にとって、非常に重要な期間と言えるでしょう。
研修先は大学病院や厚生労働省指定の研修施設で、採用試験を経て研修プログラムに参加します。研修中は指導医のもとで実践的な技術と知識を学びます。
引用元
厚生労働省|歯科医師臨床研修制度の概要
大阪歯科大学附属病院|歯科医師臨床研修
大阪大学歯学部附属病院|歯科医師臨床研修センター
歯科医師国家試験の合格率はどれくらい?

歯科医師国家試験の合格率は年度によって変動がありますが、ここ数年はおおよそ60~%前後で推移しています。以下は、直近5回分の試験結果です。
試験回 |
受験者数(全体) |
合格者数(全体) |
合格率(全体) |
新卒合格率 |
第114回 |
3,284人 |
2,123人 |
64.6% |
80.2% |
第115回 |
3,198人 |
1,969人 |
61.6% |
77.1% |
第116回 |
3,157人 |
2,006人 |
63.5% |
77.3% |
第117回 |
3,117人 |
2,060人 |
66.1% |
81.5% |
第118回 |
3,039人 |
2,136人 |
70.3% |
84.0% |
引用元
厚生労働省|第 118 回歯科医師国家試験の学校別合格者状況
厚生労働省|第 117 回歯科医師国家試験の合格発表について
厚生労働省|第 116 回歯科医師国家試験の学校別合格者状況
厚生労働省|第115回歯科医師国家試験の合格発表について
第114回歯科医師国家試験の合格発表について|厚生労働省
新卒でストレートに合格を目指す場合は、高い確率で合格している傾向にあります。一方で、既卒者や再受験者の合格率は比較的低くなるため、在学中から計画的に対策を進めることが大切です。
ほかの歯科業界の職種の合格率はどれくらい?
歯科業界には歯科医師のほかにも、国家資格を必要とする職種があります。代表的なのが歯科衛生士と歯科技工士です。いずれも歯科診療を支える重要な職種であり、それぞれに専門的な知識と技能が求められます。
以下は、直近の国家試験における各職種の合格率です。
職種 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
試験回 |
歯科医師 |
3,039人 |
2,136人 |
70.3% |
第118回 |
歯科衛生士 |
8,026人 |
7,300人 |
91.0% |
第34回 |
歯科技工士 |
733人 |
684人 |
93.3% |
第10回 |
引用元
日本歯科衛生士会 | 国家試験合格者・免許取得者数
一般社団法人 歯科医療振興財団|歯科技工士国家試験
歯科衛生士は、予防処置や保健指導などを行う専門職で、毎年9割以上の高い合格率を維持しています。歯科技工士は、入れ歯や補綴物などを製作する技術職で、こちらも9割を超える高い合格率が特徴です。
一方、歯科医師国家試験の合格率は約7割とやや低めで、より専門的で難易度が高い国家試験であることがわかります。
歯科医師国家試験合格を目指すには?

歯科医師国家試験に合格するためには、効率的かつ計画的な勉強が必要です。過去問を繰り返し解いて苦手科目を克服し、理解を深めることが重要です。
また、予備校や塾を利用して専門的な指導を受けるのも効果的です。さらに、最新の試験傾向を把握し、自分に合った教材を活用しながら無理のないスケジュールで学習を進めましょう。
ここからは、歯科医師国家試験合格を目指すための勉強法を紹介します。
効率的に勉強する
歯科医師国家試験の合格を目指すには、過去問を繰り返し解き、苦手分野や頻出分野をしっかり把握して克服することが不可欠です。さらに、スキマ時間を活用できる勉強アプリや動画教材を取り入れ、効率的に学習を進めましょう。
計画的に学ぶことで、知識の定着が期待できます。
予備校や塾に通う
予備校や塾に通うと、国家試験合格に必要な知識やポイントを効率的に学べます。専門の講師陣から最新の試験傾向や重要事項の解説を受けられるため、独学では把握しにくい部分もクリアにできるでしょう。
また、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境はモチベーション維持にもつながります。自分のペースやスタイルに合った予備校や塾を選び、計画的に勉強を進めましょう。
自分に合ったテキストを揃える
自分に合ったテキストを揃えることは、国家試験合格への重要なステップです。とくに、過去問は必ず手に入れ、全科目を同じ年度版でそろえることが基本です。
さらに、過去問解説集や科目別の問題集など、自分の理解度や苦手分野に合わせた教材を選ぶことで効率よく学習できます。
国家試験本番を意識して解く
国家試験本番を意識して過去問を解くことも、非常に重要です。試験時間を計りながら解き、見直し時間も考慮して時間配分を身につけましょう。
実際の試験環境を想定することで、時間管理の感覚が養われ、焦らず問題に取り組む力がつきます。定期的に、本番を意識した演習を重ねることが合格への近道です。
試験直前|追い込みすぎない
試験直前の過度な追い込みは、逆効果になってしまう可能性があります。睡眠時間や休息を削って無理に勉強を続けると、集中力や体調が崩れ、本番で力を発揮できなくなってしまうかもしれません。
適度に休息を取り、リラックスした状態を保つことが大切です。また、家族や友人と交流しながら、精神的な安定を図ることも効果的です。
歯科医師国家試験に合格する人の特徴とは?

歯科医師国家試験に合格する人には、共通した特徴があります。ここからは、合格者に多く見られる勉強スタイルや自己管理のポイントについて、4つの特徴を見ていきましょう。
1. 国家試験を意識して勉強している人
普段から国家試験を意識して勉強している人は、普段から試験内容や出題傾向をしっかり把握し、目標に向けて計画的に学習を進めています。試験に必要な知識を重点的に勉強し、無駄なく効率的に理解を深めることができるため、合格率が高い傾向にあると言えるでしょう。
2. 自分の状況を正確に把握できる人
自分の状況を正確に把握できる人は、勉強の進捗や理解度を客観的に評価できます。苦手な部分だけでなく、できるようになった分野も把握できるため、効率的に次の学習ステップへ進むことが可能です。
また、周囲からの情報やアドバイスも必要かどうか見極め、自分に合った方法で学習を続けられる点も特徴です。
3. 自己管理能力が高い人
自己管理能力が高い人は、長期的な学習計画を立てて無理なくコツコツ努力を続けられます。ストレスや不安を上手にコントロールし、勉強だけでなく健康管理や休息もバランスよくおこなうことで、集中力やモチベーションの維持が可能です。
4. 合格する強い意志を保ち続けられる人
「必ず今年合格する」という強い覚悟を持って勉強に取り組んでいる人は、困難や挫折があっても諦めず、目標を見失わずに努力を続けられます。そのため、高いモチベーションを維持できるでしょう。
また、この強い意志が試験本番での集中力や自信にもつながり、合格を引き寄せます。
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歯科領域には、歯科助手や医療事務など、無資格でも働ける仕事が多くあります。歯科医師を目指す方は、まずこうした職種で現場経験を積むのもおすすめです。
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歯科医師になるには国家試験合格と1年以上の臨床研修が必要!

歯科医師になるためには、大学の歯学部を卒業し国家試験に合格することが必須です。その後、1年以上の臨床研修を経て、晴れて歯科医師として働くことができるようになります。歯科医師国家試験の合格率は決して高くありませんが、効率的な勉強法や自己管理で合格を目指せます。
また、歯科助手などの資格が必須ではない仕事で、歯科医療現場を経験するのも、キャリア形成に役立つでしょう。
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