トータルビューティサロンを作りたい。ネイルやマツエクなど多数の資格を取得した学生時代「Côte」蒲牟田愛さん

お客様に生涯寄り添うことを大切に、髪のケアとトレンドを両立した施術を提供するヘアサロン「Côte」。現在入社3年目で、スタイリスト兼ヘッドスパニストとして活躍するのが蒲牟田愛さんです。

美容学生時代、ワインディングなど国家試験に向けた練習をしながら、資格取得に力をいれていた蒲牟田愛さん。将来の選択肢を広げるために取得した資格は、フェイシャルやネイル、マツエク、特殊メイクなど多岐にわたるといいます。

美容学校を卒業後、1社を挟んで「Côte」に転職した蒲牟田愛さん。1社目時代、カリキュラムを進めるなかでモデルがなかなか集められずに悩んだそうですが、先輩にアドバイスをもらったり、付き添ってもらったりと、親身にサポートしてもらうことで乗り越えたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「Côte」スタイリスト/ヘッドスパニスト

蒲牟田愛さん

神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校を卒業後、表参道に構えるヘアサロンに入社。先輩の独立をきっかけに「Côte」へ転職。現在美容師歴8年目でスタイリスト兼ヘッドスパニストを務める。

インスタグラム

魔法をかけるような美容師の仕事に憧れて

美容学生時代にネイルやフェイシャル、マツエクなど多くの資格を取得したという蒲牟田愛さん

――まずは蒲牟田愛さんが美容師を目指そうと思った理由を教えてください!

きっかけは小学3年生のときです。当時、習い事でサッカーを始めようとしていたので、ショートカットになるために初めて美容室へ行きました。それまでは父に髪を切ってもらっていて、いつもおかっぱのような髪型だったのですが、美容師さんに切ってもらったら見違えるほどきれいになって。魔法にかけられたような気分になりましたし、サッカーへのモチベーションがとても高くなったんです。美容師は人の見た目を整えることで、気持ちや人生まで変えられる素敵な仕事だと思い、目指すようになりました。

――素敵な体験がきっかけだったのですね。

はい!将来美容師になりたいと親に相談したときにも、看護師をしている母から国家資格を取得し、手に職を持つことはこれからの時代ではとても大切だと後押ししてもらったこともあり、一途に美容師を目指してきました。

――専門学校時代はどんな学生でしたか?

当時は練習量が大切だと考えていたので、毎日朝早くに学校へ行ってワインディングを中心にひたすら練習していました。また、資格取得にも力を入れていましたね。

――資格ですか。

はい。私の学校では放課後に選択授業があり、さまざまな資格の勉強ができました。当時は将来の仕事や提供するサービスの幅を広げたい、いつかトータルビューティサロンを開業したいと思っていたので挑戦したんです。卒業時にはネイルやフェイシャル、マツエク、特殊メイク、着付けなどの資格を取得していました。

――バイタリティがすごいですね!

ありがとうございます。これらの学生時代の経験は、就職後に活きていると思っています。例えば、朝早くから練習したり、資格勉強に取り組んだりしていたことは、1社目のカリキュラムをスムーズに乗り越えるための体力をつけることにつながりました。

モデル集めに苦戦。解決に導いたのは先輩のサポート

前社ではアシスタント時代からフロント業に取り組んでいたと話す蒲牟田愛さん

――前社はどのようなサロンでしたか。

お客様を生涯にわたって担当することを大切にしたヘアサロンでした。お客様に生涯寄り添える美容師が理想像だったのでマッチしていると感じましたし、その理想を実現するために必要な技術スキルを身につけられると思い、入社しました。

――入社後はどのような仕事を?

シャンプーやドライなどのアシスタント業務からスタートしました。カリキュラムに沿って技術を磨いていき、デビューを目指すのが基本的な流れです。あとは、個人的には1年目から予約やシステム管理などを行うフロント業務に取り組んでいました。というのも、採用試験のときに「将来はお店を持ちたい」と伝えていたんです。現在の「Côte」でも経験を活かして、引き続きフロント業を務めています。

――スタイリストになるまでに悩んだことは?

モデルさんを集めることですね。カリキュラムを進めるなかでモデルさんへの施術が必要でした。でも、駅周辺で終電近くまで声かけをしたり、SNSや集客アプリなどを駆使したりしてもなかなか集めることができなくて。次のステップに進めたくても進められないのが悔しかったです。

――どのように乗り越えたのですか。

当時は先輩スタイリストで、現「Côte」オーナーのひとりである前田さんにサポートしていただきました。声のかけ方はどうしたらいいか、SNSの募集テキストはどういう内容がいいか、などモデル募集にまつわるアドバイスを具体的にくださったり、実際にモデルハントに付き添ってくださったりしたんです。前田さんの存在は心の支えでしたし、おかげさまで少しずつモデルも集まるようになっていきましたよ。

お客様に元気を与えるパワースポットになりたい

お客様のニーズを察知できる美容師を目指して接客の練習に力を入れていた蒲牟田愛さん

――スタイリストとして活躍するために取り組んでいたことは?

カウンセリングなど接客の練習に力を入れていました。お客様にとって美容室で過ごす時間は貴重なものなので、少しでも素敵な時間にしたいと考えています。そのために、お客様それぞれが求める髪型や過ごし方をキャッチできる美容師を目指して、アシスタント期間だけでなく、デビュー後も接客の勉強に取り組んでいました。

美容師はお客様に元気を与えるパワースポットのような存在であるべきだと思っています。はじめは辛いことがあったりして暗い表情だったお客様が笑顔で帰っていただけるような時間を今後も提供していきたいです。

――デビューしてみて、どのような変化を感じましたか。

4年目の1月にデビューして、責任感が大きくなったと感じましたね。アシスタント時代は施術に参加することはあっても、カットやカラーなどメニューの内容を決めることはありません。でもデビュー後はすべて自分が主導で、お客様が喜ぶかどうかもすべて自分次第になるので行動1つひとつが慎重になりましたね。デビュー直後は、自宅で今日のお客様は喜んでくれたかなと不安になることが多かったです。

――新人時代のモチベーションはどのように保っていましたか?

同期の存在がモチベーションの維持につながっていました。前社では同期がふたりいて、3人とも自分が最初にデビューすることを目標に切磋琢磨していたんです。ただ2年目のときにふたりが転職してしまって、対抗心を燃やす対象がいなくなってしまったんです。それ以降は、SNSなどで美容学生時代の友人の活躍を知ることで感じた悔しさをモチベーションに変換して、カリキュラムを進めていました。


後編では蒲牟田愛さんが「Côte」に就職してからのキャリアについて伺います。スタイリストとして働く傍ら、ヘッドスパニストとしても活躍している蒲牟田愛さん。ヘッドスパは施術のなかで器具を使わない唯一のメニューであるため、お客様の気持ちにより深く寄り添えると思い、技術を学びはじめたそうです。後編もお楽しみに!

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Côte
住所:東京都港区北青山3-9-7 表参道N&Nビル 2F
TEL:03-6804-6963

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