野口卓也 interview #1:メンズスキンケアブランド『BULK HOMME』に迫る!

年々需要が高まっている男性向けの美容商品。女性の社会進出が進んだことで、仕事をともにする機会が増え、男性の美容に対する意識が高まったことも要因のひとつと言われています。そんなメンズビューティーの世界で、いま注目を集めているのがメンズスキンケアブランド『BULK HOMME(バルクオム)』です。いったいどのように、男性の魅力を引き出す化粧品は生み出されているのでしょうか?
今回は、CEOの野口卓也さんにインタビュー!『BULK HOMME』立ち上げの経緯や、製品のこだわりについて伺いました。前編では、学生時代のエピソードや起業に至るまでの経緯などについて伺います。

メンズビューティーに感じた可能性

野口さん

――なぜ、『BULK HOMME』を立ち上げようと思ったのでしょうか?
「男性向けの美容業界に可能性を感じたからです。5年ほど前、新しくビジネスを始めようと思った際に、さまざまな業界をリサーチしたことがありました。その時目を付けたのが、男性向けのシャンプーや洗顔などのメンズコスメ市場だったんです。毎年確実に市場全体の売上が伸びており、また圧倒的に力を持っているブランドがありませんでした。そこで、チャンスがあると思い『BULK HOMME』の立ち上げに至ったんです」

「いつか親よりも大きな会社を作りたい」。子供の頃から抱いていた思い

野口さん

――ちなみに、学生の頃に興味があった職業を教えてください。
「高校生の頃は作家になろうと思っていました。中編小説を執筆し、コンクールで新人賞を取ったこともあります。その時、将来は作家として生活をしていけると思いましたね。しかし、子供の頃から将来のイメージが見えてしまうと新しいチャレンジがしたくなってしまう性格だったんです。案の定、高校を卒業したら以前から興味があった起業家により関心が向かい、今の仕事に至ります」

――なぜ起業することに興味を持ったのでしょうか?
「もともと両親が経営者で、子供の頃からその背中を見ていたからだと思います。物心ついた時から『いつか親よりも大きな会社を作りたい』と思っていました。両親に『高校を卒業したらすぐに起業する』と伝えたところ、『さすがに大学には行って欲しい』と言われたので大学に進学しましたが、すぐに辞めました。『卒業しなさい』と言われたわけではなかったので、約束は果たしたと思います(笑)」

圧倒的によい製品を生み出すために

野口さん

――起業した当時について教えてください。
「はじめはIT系のベンチャーを立ち上げました。しかし、軌道にのらずその後も3社ほど起業しましたが、すべて失敗に終わりました。それでも、将来がまったく見えない会社経営は刺激的で飽きることがなく、起業してから10年ほど経った今もこうして経営者をしています」

――『BULK HOMME』を立ち上げたのはいつでしょうか?
「2013年の4月です。『BULK HOMME』を立ち上げた当初は化粧品の知識がまったくなかったので、メーカーから化粧品を仕入れてインターネット上で販売しようと考えたんです。そこで、100万円ほど化粧品につぎ込み、さまざまなメーカーの製品を実際に試してみました。しかし、それぞれの製品の違いをあまり実感できなかったんです。その時、『圧倒的によい製品を提供するためには、自分で作ったほうがいい』と思い、自社開発を決めました」

――ちなみに、『BULK HOMME』を起業するにあたり参考にした企業はありますか?
「レッドブルですね。たった数種類のエナジードリンクしか販売していないにも関わらず、世界で通用するブランドに成長している企業はなかなかないと思いますよ。プロサッカーチームやオーストリアのテレビ局を買収し、ブランドの価値を上げている点には見習う点も多いんです」

ソフトバンクの孫正義さんのファンだと語る野口さん。経営するうえでの思想や、事業戦略など、影響を受けているそうです。中編では、野口さんが思う魅力的な男性像や、製品のこだわりなどについて伺います。

Profile

野口さん

野口卓也さん

株式会社バルクオム代表取締役CEO
1989年生まれ、慶應義塾大学環境情報学部を中退。19歳の時に起業し、ITベンチャー、飲食店の創業を経て、2013年4月2日にメンズコスメブランド『BULK HOMME(バルクオム)』をスタート。多くの人から注目を集める若手起業家。

https://company.bulk.co.jp/

野口卓也 interview #2:『BULK HOMME』の製品を世界中へ届けたい>>

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