野口卓也 interview #2:『BULK HOMME』の製品を世界中へ届けたい

年々需要が高まっている男性向けの美容商品。女性の社会進出が進んだことで、仕事をともにする機会が増え、男性の美容に対する意識が高まったことも要因のひとつと言われています。そんなメンズビューティーの世界で、いま注目を集めているのがメンズスキンケアブランド『BULK HOMME(バルクオム)』です。いったいどのように、男性の魅力を引き出す化粧品は生み出されているのでしょうか?
今回は、CEOの野口卓也さんにインタビュー!『BULK HOMME』の立ち上げについてや製品のこだわりなどについて伺いました。中編では、野口さんが思う魅力的な男性像や、製品のこだわりなどについて語っていただきます。

化粧品に抵抗感を持っている男性へ、その魅力を届けるために

野口さん

――男性向けの化粧品を販売するなかで、難しく感じた点を教えてください。
「化粧品を使うことに、抵抗感を持っている男性が多くいる点ですね。そんな方の元に製品を届けるためには、化粧品に対してよいイメージを与える前に『BULK HOMME』が魅力的なブランドであると認識してもらうことが大切です。そのために、男性が憧れるような方に製品を使ってもらい、宣伝する必要があります。最近は、窪塚洋介さんを起用して広告を展開しているんです」

――なぜ、窪塚洋介さんを起用したのでしょうか?
「『BULK HOMME』のブランドイメージと合う魅力を持った男性だからです。化粧品を手に取る方は、魅力的な男になりたい気持ちは少なからずあるはず。しかし女性と違い、化粧品によりツルツルの肌を目指すわけではないんですよ。単純な肌の美しさより、清潔感を保つことに重きを置く方が多いんです。理想は、清潔感がありながらも男っぽく、自信を持っている男性。そんな男性像に、窪塚洋介さんがぴったり当てはまったんです」

メンズコスメ業界の「アップル」を目指す

野口さん

――製品をつくるうえでのこだわりを教えてください。
「成分はもちろんですが、デザインもかなり意識していますね。とくに大切にしていることが3つあります。まず、飽きられないデザインであること。次にグローバルで通用するデザインであること。そして、知性的なデザインであることです。たとえるなら、iPhoneをはじめとしたアップル社の製品です。世界中の人が、スマホと言えばiPhoneを真っ先に思い浮かべるのは、万人が『いい』と感じる洗練されたデザインだからこそ。そういった意味でも、デザインに力を入れているのです。メンズコスメ業界のアップルを目指し、男性向け化粧品と言えば『BULK HOMME』の製品がイメージされるよう世界に向けて展開していきたいですね」

日本の倍のメンズコスメ市場を誇る国

野口さん

――ちなみに、メンズの美容業界が進んでいる国はあるのでしょうか?
「韓国ですね。韓国のメンズコスメ市場は日本の倍もあり、男性も美意識が高く、街を歩くときれいな肌の男性を多く見かけます。もちろん、韓国には毎月出張に行ってますよ。現地の人がどんな化粧品を使っているのか、ショップへ行って研究するのがおもしろいんです。また、化粧品の陳列など、商品をいかに魅力的に見せるかにもこだわっていて、とても勉強になります」

「我々の化粧品が世界一高品質であると、世の男性に知らしめたい」と言う野口さん。そのためには、他社の製品や世間の動向を気にするよりも、いかに高品質の製品を作り上げるか、そして『BULK HOMME』のブランド価値を高めていけるかが大切だと語ってくださいました。後編では、起業をしてから嬉しかった瞬間や、今後の目標について伺いました。

Profile

野口さん

野口卓也さん

株式会社バルクオム代表取締役CEO
1989年生まれ、慶應義塾大学環境情報学部を中退。19歳の時に起業し、ITベンチャー、飲食店の創業を経て、2013年4月2日にメンズコスメブランド『BULK HOMME(バルクオム)』をスタート。多くの人から注目を集める若手起業家。

https://company.bulk.co.jp/

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