お客様の個性を生かした“似合わせ”を大事にしているサロン『coyen』
仙台の中心街に2017年8月にオープンした『coyen(コーエン)』。スタイリッシュな店内の雰囲気とクールな印象のスタイルを生み出す技術が、20~30代女性の支持を集めています。代表の赤井めぐみさんと齋藤丈文さんご夫婦に独立までのご経歴やお店のコンセプトについて伺いました。
東京へ行って芽生えた独立の思い
――お二人のご経歴と美容師をめざしたきっかけを教えてください。
赤井「福島の出身で、高校卒業後に仙台の『SENDAI中央理容美容専門学校』に入学しました。叔母が美容師で、サロンが祖母の家に隣接していたんです。子どもの頃に祖母の家に遊びに行くと、叔母に髪を切ってもらったりしていたので、美容師という職業はとても身近に感じてました。高校生になると、ネイルやメイクなど美容全般に興味を持ったこともあり、自然と美容師になる道へ。専門学校卒業後は、仙台『OMU HAIR&MAKE』に就職。そこで8年間勤めた後、東京へ行きました」
齋藤「僕は宮城県出身で、赤井とは専門学校が同じ。卒業後は3年ほどいくつかのサロンに勤めました。23歳のときに彼女と同じサロンに就職し、6年間在籍。そこを退職後に、東京にあるというサロンで2人同時に雇用してもらえることになり、そこで1年半働きました。その後、2人で仙台に戻ってきて、独立しました」
――独立を考えて、東京のサロンで修業されたんですか?
赤井「独立は考えていませんでした。東京のサロンで働いてみたい!という思いを叶えるため。都会の刺激を受けながら働いているうちに、2人で仙台から自分たちのスタイルを発信していきたいって気持ちが芽生え始めたんです。東京へ行ったことで、客観的に仙台のことを考えられたことで生まれた気持ちでした。そこから、物件探し。私たちがやりたい・伝えたい美容を仙台の中心から発信したいという目的があったので、郊外ではなく市街で考えていました。今の場所は15坪とコンパクトですが、2人で営業するのにはちょうど良いサイズで、人通りが多いショッピングエリアというところが気に入って契約。2017年8月にオープンすることができました」
お客様の希望に合わせたスタイルを生み出す
――『coyen』という店名はどのような意味が込められていますか?
赤井店のロゴが、すべり台とか遊具をイメージしたデザインだったので、同じ音の“公園”=“人が集まる場所”という意味が込められています」
――コンセプトは何ですか?
赤井「“似合わせ”を大切に、お客様と一緒にスタイルをつくり出したいと思っています。スタイリストがやりたいことを自分勝手にするのではなく、しっかりとお客様の個性を見極めて、その人になじんだヘアスタイルを提案します」
――“似合わせ”とはどういうことですか?
赤井「肌の色や顔立ち、ファッションなどから、似合うスタイルを生み出していくこと。“ショートカットにしたいけど、似合わない”という話をよく聞くんですが、それは今までその人に合ったバランスを見つけられないだけだと思うんです。顔の形や毛の流れなどを考えながらカットやパーマ、カラーをすることによって、今まで似合わないと思っていたスタイルもピッタリくるんですよ。お客様が思う“良い”と自分が思う“良い”をすり合わせていくような作業ですね」
――一番得意な技術は何ですか?
齋藤「カットです。僕は独立してからスタイリストになったので、まだ経験が浅いんです。今はまずお客様を増やしていくことが課題で、技術力がアップするように頑張っています」
サロンのスタイルを創作していく
――コンテストなどには参加されているのですか?
齋藤「作品づくりが好きなので、積極的に参加しています。お店としてもこれから強化していきたいと思っているんです」
赤井「なんで参加しているのかと言うと、一番は楽しいから!自分の考えたスタイルでモデルさんがきらきらと輝いた瞬間が見れたときやそれが評価されたときに、すごい達成感があります」
――好きな作品のスタイルはどういう雰囲気ですか?
齋藤「2人とも、キュートな感じよりは、モードなスタイルが好きですね」
赤井「いつもダークなイメージの作品が多くなっちゃう(笑)。これからはハッピーな感じにも挑戦したいなと思っています。」
オープン間もないサロンにも関わらず、2人の個性が生きたスタイルができあがりつつある『coyen』。後編では、スタイリッシュな店内やSNSを使った情報発信について伺います。
Salon Data
coyen
住所:宮城県仙台市青葉区一番町3-1-24 山一商店ビル3F
電話:022-302-5220
HP:https://coyen.jp/
Instagram:hairsaloncoyen
仙台から自分たちの美容を発信していきたい!『coyen』>>