新世紀ROCK美容室!!!『阿佐ヶ谷3349』
「永遠の反抗期」をテーマに掲げる美容室『阿佐ヶ谷3349』。真っ赤な壁が印象的な店内には、ロックバンドのポスターやギターが飾られており、アウトローな雰囲気が漂います。そんなサロンには、アーティストやデザイナーなど個性的なお客さまが集まるそうです。いったいどんな美容室なのでしょうか?
今回は『阿佐ヶ谷3349』の代表、柴田修平さんにインタビュー。前編では、お店をオープンするに至った経緯やカットへのこだわりについて伺いました。
ダサい物に囲まれて働きたくない
――まず、お店をオープンするにいたった経緯を教えてください。
「元々この場所にあった美容室が、閉店したことがきっかけですね。僕はそのサロンで店長として働いていましたが、閉店のタイミングで独立することを決めました。そこで、物件を買い取り『阿佐ヶ谷3349』をオープンしたんです。スタッフのなかには、以前の美容室からずっと一緒に働いている仲間もいます」
――壁を埋め尽くすポスターや大量のコミックが印象的ですが、なぜこのような個性的な内観にしたのでしょうか?
「ダサい物に囲まれて働きたくないと思ったからです。オープン時は可能な限り、自分たちの手でリノベーションをしました。その後、僕が魅力的だと感じる物を散りばめていったところ、自然とこのような雰囲気になりました。また、ミュージシャンやアーティストのお客さまが、ポスターや本などをプレゼントしてくれることが多く、サロンに飾り続けた結果、こんなに派手になっちゃいました(笑)」
『阿佐ヶ谷3349』らしいスタイルを、命がけで作りたい
――サロンを運営するうえで、独自に取り組んだことがあれば教えてください。
「オリジナルのヘアカタログを作りました。オープン当初、お客さまから『へカタログを見せてください』と言われることに、少し抵抗があったんです。『せっかく自分が立ち上げたサロンなのに、なぜ他のサロンが作った髪型をベースにカットしなければいけないのか』とずっと思っていました。嘘をつきたくなかったんですね。そこで、『阿佐ヶ谷3349』で作ったスタイルのみを集めたヘアカタログの作成を決め、出版社に企画を持ち込んだんです。最初は渋い顔をされましたが、何度も交渉したところ、最終的には受け入れてくれました。編集者の方には、感謝しかありません」
――ヘアカタログ作るうえでとくにこだわったことはありますか?
「『阿佐ヶ谷』という土地にこだわりました。阿佐ヶ谷に住んでいるデザイナーとカメラマンを起用し、モデルは『阿佐ヶ谷3349』のお客さまにお願いしたんです。さらに、撮影はすべて阿佐ヶ谷で行いました。お店のオープン当時から、支えてくれている皆さまのおかげで、ヘアカタログを完成させることができたと思います。また、従来のヘアカタログとは違う“アンチヘアカタログ”にもかかわらず、タイトルは“ヘアカタ”なんです。このように反抗をテーマとしながら、チーム一丸となって本気で“ふざけながら”取り組みました」
16種類の植物オイルを配合したオリジナルシャンプーを開発
――その他に、『阿佐ヶ谷3349』オリジナルのアイテムがあれば教えてください。
「2種類のシャンプーを自社開発しました。いろいろなシャンプーを試してきましたが、ハイダメージに対応するような満足できるものがなかったんです。そこで、16種類の植物オイルを配合し、髪のダメージを補修する効果を持つ特別なシャンプーを作りました。また、容器のデザインにもこだわっているんです。SM嬢をモチーフにしており、S(smooth)は、細毛で髪のハリやコシに悩む方のために、M(moist)は髪が広がりやすく悩んでいる方のために作りました。テクスチャーを真っ黒にしたことで、『阿佐ヶ谷3349』らしい個性的なシャンプーができましたね。肌に優しい成分でできているので、お年寄りから赤ちゃんまで使ってほしいです。ぜひお試しください(笑)」
オープン当初は残金が8,000円になり、本当に苦しかったと言う柴田さん。「スタッフをはじめ、多くの人たちに支えられて今があります」と笑顔で語ってくれました。後編では、『阿佐ヶ谷3349』らしい奇抜なヘアスタイルを作るうえで大切にしていることなどを伺います。
Salon Data
阿佐ヶ谷3349
住所:東京都杉並区阿佐谷南3-34-9
TEL:03-6873-6158
http://www.asagaya3349.com/
阿佐ヶ谷LAND
住所:東京都杉並区阿佐谷南1丁目9−1 第6志村ビルB1F
http://asagaya-land.tokyo/
Instagram
https://www.instagram.com/asagaya3349/
Twitter
https://twitter.com/asagaya3349
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