常に向上心を持って技術を身に付けるサロン『Anli』
新しい技術を取り入れながら新規客を獲得し、ていねいな施術でリピーターを増やしている仙台のサロン『Anli』。後編では、代表の平塚貴之さんが美容師として実践していることや、これから美容師を目指す学生へのアドバイスを伺いました。
美容師として向上し続けたい
――平塚さんがスタイリストとして、日頃から心がけていることはありますか?
「ウィッグを使って自主練習をしたり、定期的に講習会に参加しています。高い技術力があって、サロンにいつもお客様が入っている状態なら必要ないと思うんですが…。僕はまだ先の不安があるので、あれもこれもやっていかなきゃ!っていう気持ちが強い。お客様から選ばれる立場として、生き残っていくためには技術をもっとレベルアップさせる必要があると思っています。海外の美容師の話を聞くと、60歳以上でようやく一人前って感覚らしいんです。なので、40代・50代はまだ学びの時期。それを考えると僕はまだ若いので、周りから一生懸命良いところを吸収している新人みたいなもの。今よりもっと伸びると信じて勉強しています。ただ、ここまでくるのに色々経験はしてきたので、アシスタントのスタッフが僕の仕事ぶりを参考にすることもあるんですが、“この人みたいに切ってみたい!”って思われるにはもっと努力が必要。なので、この技術が得意とか自信があるっていうのも、あまり言いたくないんです」
失敗した経験から学び、次に活かす!
――お客様から言われたことなどで、勉強になったエピソードはありますか?
「僕は良い言葉をいただいても忘れてしまうことが多いんですよ(笑)。逆にお叱りをいただいたことの方がいつまでも頭に残りますね。直接的に何か言われたり、失敗したりとかじゃなくても“ああすればもっと良くなったんじゃないかなぁ…”ってその日一日中、考えてしまうことが多い。でもそういう気持ちが次につながっていくので、決して悪いことではないと思います。お客様が代金を支払っている以上、喜んでもらうのは当たり前で、失敗するっていうのはあってはならないこと。自分の未熟さによって、お客様の期待値を超えられないときに、とても腹が立つんです。それこそが、美容師としての自分を成長させてくれることなのかなって思いますね」
他人に丸投げせずに自分で道を切り開く
――美容師を目指している学生にメッセージはありますか?
「就職先を決めるときは、ちゃんと自分の感覚を信じて選んだ方がいい。若いときって分からないことばかりで、つい大人が決めた道に流れていっちゃう。入社してから後悔する人が結構多いんですよ。先生がすすめるサロンに合格したものの、自分のやりたいことが全くやれない方針のサロンだったり…。今は、情報が簡単に手に入る時代だから、しっかりリサーチしたり、実際に施術を受けに足を運んでみたりした方がいい。自分の考えで動いて決めていくことをおすすめします」
代表としてサロンを運営しながら、自身の技術を磨く努力も忘れない平塚さん。これからもスタッフ全員が成長できる環境を整えることで、さらにお客様満足度の高いサロンになっていくことでしょう。
Salon Data
Anli
住所:宮城県仙台市青葉区一番町3-1-17 しまぬきビル4F
電話:022-797-7084
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000310549/