カフェとギャラリースペースを兼ね備えた個性的な美容室『Salon&』
今回は、祐天寺駅から徒歩4分ほどにある、カフェとギャラリースペースを兼ね備えた個性的な美容室『Salon&』をご紹介。クリエーターをはじめ、ご家族連れなどさまざまお客さまから支持を集めているサロンには、いったいどのようなこだわりが詰まっているのでしょうか?
『Salon&』で働くスタイリストの井上唯さんにサロンが誕生した経緯や、普段働くうえで意識しているポイントについて語っていただきました。前編ではギャラリースペースで開催される個展や、カフェのメニューについて伺います。
スタッフが手作りしたオリジナル美容室!
――まず、個性的な美容室をオープンするに至った経緯を教えてください。
「他業種と掛け合わせた美容室を作ろうと思ったからです。オーナーの北原が、撮影現場で知り合ったアートディレクターの千原徹也さんと相談を重ね、カフェとギャラリーがセットになっているヘアサロンを作りあげました。ちなみに、お店のロゴマークは千原さんがデザインをしています。サロンの内観イメージは、アメリカのバーバーで、もともと真っ白で無機質だった空間に床を塗ったり、鏡の淵をサビ加工させたりと自分たちで手を加えて現在に至ります」
――お店の客層について教えてください。
「20代から30代半ばくらいです。デザイン系や服飾系の方、また美容学生などクリエーターが多くいらっしゃいます。また、カフェが併設されているので、ご家族連れも多いですね。お父さんが髪を切っている間に、お子さんがカフェでご飯を食べていることもあります」
さまざまクリエーターが個展を開催するギャラリースペース!
――ギャラリースペースでは、どのような展示が開かれているのでしょうか?
「写真家やイラストレーター、ヘアメイクなど、さまざまなアーティストが作品を展示しています。店長が、切り絵のクリエーターとコラボレーションをして展示を行ったこともありましたね。実は、私も2度個展を開いたことがあるんです。1回目は、日常の風景をコンセプトに、地元の福岡にあるカフェのマスターの写真などを展示しました。2回目は、花と女をコンセプトに女性の写真と、私が描いた油絵を展示したんです」
――ちなみに、『Salon&』で開催しているイベントはありますか?
「サロンのイベントではありませんが、近所で開催される祐天寺祭りに毎年参加しています。今年は、サロンの前でフランクフルトとタコスを販売し、フリーマーケットも開きました。イベントでいえばハロウィンは毎年仮装をして営業しています。昨年は、“いろいろなジョニー・デップ”をコンセプトに、ジョニー・デップが映画のなかで演じたキャラクターの仮装を行いました。私が身につけたのは、アリス・イン・ワンダーランドに登場するマッドハッターの衣装ですね。ちなみに、店長は“空港のジョニー・デップ”でした(笑)」
まろやかで飲みやすい、大人気のブレンドコーヒー
――カフェにはどんなこだわりがあるのでしょうか?
「豆にこだわっているコーヒーが人気ですね。ご近所のコーヒー屋さん『ハチコーヒー』に作っていただいたオリジナルブレンドで、まろやかで飲みやすく普段あまりコーヒーを飲まない私でも頻繁に飲んでいます。オリジナルブレンドの他にも、ケニアという酸味が強いのコーヒーも人気です。最近、調理師のスタッフが加わりランチメニューも開始し、好評で売り切れることがよくあります。また、カフェで働いている3名のスタッフは、全員モデルとしても活躍しておりファンの方がお客さまとしていらっしゃることもあります」
さまざまな用途で使われているカフェスペース。会社員の方が商談の場として利用することも多いそうです。ちなみに、夏にはかき氷を販売し子供に大人気とのことです。後編では、美容商材のこだわりや、これまでに印象に残っている出来事について伺います。