【例文あり】ネイリストの志望動機|必要性やまとめ方、アピールしたい点を解説

ネイリストとして応募する際に重視されるものの1つが志望動機。ここでいかにアピールできるかが、採用を左右する可能性もあります。しかし、志望動機をどう書いたら企業に好印象を与えられるのか、うまく書くにはどうすればいいかがわからない人も多いはず。

そこで、ネイリストの志望動機の重要性を解説したうえで、まとめ方のポイントやアピールしたい点、逆にNGな点をお伝えします。例文も紹介するので、応募時にぜひ役立ててください。

ネイリストの仕事内容

ネイリストの仕事は、お客様の爪を綺麗にすることがメインです。

綺麗にすると一言でいっても、爪に色を付ける「カラーリング」、爪の形をやすりなどで整える「ネイルケア」、ジェルネイルをはずす「ネイルオフ」、爪のわれなどを補修する「リペア」などの仕事があります。ほかにも、ブライダル用のネイルチップなどを作成する仕事なども。

また、ネイルには流行のデザインや技法があります。サロンに行ったのに、古いデザインのネイルをされるのは嫌なもの。ネイリストは仕事の技術を磨くなかで、常に今のトレンドも知っていなければいけません。

ネイリストの仕事はなぜ人気?

結婚・出産した後も仕事復帰できるように、手に職を付けたいと考えている人が増えています。ネイリストは技術を身につけられるうえ、正社員やアルバイトで働くほか、いずれ独立するなどの選択肢もあります。生活スタイルが変わっても仕事を続けられるのは魅力的です。

また、日本のネイルの技術は世界のなかでも高く、トップネイリストは海外でたくさん活躍しています。

ネイリストが志望動機を聞かれる理由

ネイリストに限らず、求人の面接ではほとんどの場合で志望動機を聞かれます。なぜ雇用側が志望動機を尋ねるかというと、持っている資格や職歴などの履歴書でわかる情報以外のことを知りたいと考えているからです。

雇用側は、採用するからにはできるだけ長く働いてもらいたいもの。長く働くネイリストを採用するためには、なぜネイリストを目指したのか、なぜこのサロンで働きたいのかといった熱意や、サロンのコンセプトや方向性とマッチする人材なのかを確認しなければいけません。

また、人気があり競争率の高いネイリストの選考においては、印象に残る志望動機だとライバルより有利になる可能性もあります。

「ネイリストの採用は志望動機にかかっている」と言っても過言ではないでしょう。

志望動機を上手にまとめるコツ

ここからは、志望動機を上手にまとめるコツについて見ていきましょう。

1.過去を振り返って自己分析をしよう

まず、志望動機に取り掛かる前に、自分の過去を振り返って自己分析をしてみましょう。過去を振り返って自己分析をすることで、自分の性格や強み・弱みが明確になります。学校・部活やバイトでのエピソードなどをまとめてみてください。

この時、成功だけでなく失敗してしまったことも挙げるのが重要です。直面した問題や悩み、失敗に対してどんな努力をしたかなどのエピソードは、自己アピールの大きな材料になります。

2.応募先サロンを調査しよう

応募しようとしているサロンの調査も大切です。

サロンがどんな人材を求めているのかを研究し、サロンのコンセプトや雰囲気、得意としているデザインなどを調査しましょう。持っているスキルや得意なデザイン・性格・強みなどがサロンとマッチしているかどうかは、働きやすさに関わるためとても重要な要素です。

また、サロンのコンセプトや雰囲気、得意なデザインがマッチしていれば、ネイリストとしてすぐに活躍できる可能性も高くなります。

3.ネイリストになりたい理由をまとめよう

なぜネイリストになりたいと考えたのか、きっかけや理由をまとめることも重要です。ただ漠然と「ネイルが好きだから」といった理由だけでは、熱意が伝わりにくくなってしまいます。

たとえば、「自分が過去にネイリストにネイルをしてもらって、幸せな気持ちになった」など、過去の体験を交えた具体的なきっかけを挙げることで、志望動機に盛り込むべき情報が整理されます。

4.そのサロンを選んだ理由をまとめよう

なぜそのサロンを選んで就職を希望するのか、という理由もまとめておきましょう。ネイリストになりたいというだけでは、「うちのサロンでなくてもいいのでは?」「他のサロンでも同じことを言っているのではないか」などと思われてしまうかもしれません。

サロンの調査をした際に得た情報とあわせて、たとえば「経営理念に感銘を受けた」「親しみやすい雰囲気でお客様と深い信頼関係を築けると思った」など、具体的な理由を挙げられると熱意がより伝わりやすくなるでしょう。

5.どんなネイリストになりたいのかを考えよう

過去のエピソードや現在のスキルとあわせて、将来のビジョンも具体的に考えてみましょう。とくに未経験者の採用の場合、現状のスキルも大切ですが、仕事への意欲やスキルの伸び代などの将来性が重視される可能性もあります。

「たくさんのお客様の期待に応えられるスキルを得たい」「ゆくゆくは後進のネイリストにも指導ができるようになりたい」など、具体的な目標やキャリアプランを伝えることで、ネイリストとしての将来性を感じ取ってもらえるでしょう。

ネイリストの志望動機で評価されやすいアピールポイント

つづいて、志望動機で自分をアピールする時に書いた方がいいアピールポイントを紹介します。

ネイルを含め、おしゃれや美容が好き

おしゃれや美容全般が好きで常にトレンドをチェックしていることや、美容への意識が高いことは、施術や接客の際に役立ちます。そこで、おしゃれや美容がなによりも好きだということをアピールしましょう。

好きで好きで仕方がないという意欲が伝わる文章だと、採用する側も「この人なら、これから辛いことがあっても乗り越えられるだけのモチベーションがある」と感じ取ってくれるでしょう。

過去の経験や所持資格・スキル

今までいろんなネイルサロンを利用したことがあるはず。その時どんなサービスをされて嬉しかったか、どんな作品を見てテンションが上がったかなど思い出して、志望動機に具体的な体験エピソードを書いてみましょう。

リアルな体験エピソードにより、あなたの目指すネイリスト像を伝えることができます。

また、別のサロンでの経験がある人やネイルの資格を持っている人は、持っているスキルや資格も存分にアピールするとよいでしょう。

細かい作業が得意もしくは好き

ネイリストは小さい爪に細かいデザインをしなければなりません。そこで、細かい作業が得意だということをアピールしてみましょう。ネイルではなく、今までしていたアルバイトや趣味、習い事などを交えた表現がおすすめです。

お客様に喜んでもらいたいという気持ち

ネイリストはただの技術職ではなく接客業でもあります。そのため、ただお客様にネイルを施すだけでなく、ネイルを通してお客様に喜んでもらいたい、誰かの役に立ちたいという熱い想いも伝えてみましょう。

バイトやボランティアなど過去の経験のなかで、なにか人の役に立てたことが嬉しかった、というエピソードを交えるのもよいでしょう。

志望動機としてNGな内容とは

志望動機は採用において重要なものですが、伝え方や内容によっては、かえって悪い印象を与えてしまう可能性もあります。そこで、どういう内容だとよくないのか、志望動機のNG例を見ていきましょう。

1.単に「ネイリストになりたい」という気持ち

具体的な理由もなく、ただ「ネイリストになりたいと思ったから」「ネイリストに憧れたから」と伝えるのはNGです。なぜなら、「ネイリストになること」が最終目標だという印象を与えてしまうからです。

また、ネイリストとして働くことができればどこのサロンでもよい、とも受け取られてしまうかもしれません。

ネイルサロンへの就職を希望する以上、ネイリストになりたいという想いは持っている前提と考え、そこから一歩踏み出して「なぜネイリストになりたいと思ったのか」という具体的な理由を伝えましょう。

2.応募先の研修や教育制度が充実している点

ネイルサロンによっては、スタッフの研修が充実していたり、資格取得の支援をしてくれたりする店もあります。ただし、志望動機としてそういった理由を挙げる場合は、伝え方に気をつけてください。

「研修が充実していて技術をみがけると思ったから」という志望動機は、一見には勉強熱心で向上心があるように見えます。しかし、「自分から勉強していく意欲がない」という印象を与えてしまう可能性も。

また、技術を学ぶことが第一の目的に見えてしまうため、採用してもサロン側にメリットがないと思われてしまうかもしれません。「技術を磨くことでどんなネイリストになりたいか」という部分まで伝えられるようにしましょう。

3.独立願望や海外で活躍したい気持ち

「世界で活躍できるネイリストになりたい」「独立して自分のサロンを持ちたい」という志望動機は、将来のビジョンが明確で意欲が高く聞こえます。しかし、こういった志望動機もまた、採用に至らない可能性があることも覚えておきましょう。

向上心があるように見えますが、「世界で活躍したい」「自分の店を持ちたい」と言うと、採用してもすぐに辞めてしまうのでは、と思われかねません。サロンはできるだけ長く働ける人を求めているため、かえって悪印象になる可能性があります。

そのため、「世界に通用するネイリストになりたい」など、少し言いかえて伝えてみてください。

ネイリストの志望動機の例文

では、実際にネイリストに応募する際はどんな志望動機を書けばいいのか、例文を3つ紹介します。

例文1. 多くの人を幸せにしたい

私がネイリストを志望する理由は、たくさんの人を幸せな気分にしたいと思ったからです。

私自身ネイルが好きで、よくネイルサロンに通っていました。もともと短い爪がコンプレックスだったのですが、サロンでネイルをしてもらうと、自分の爪とは思えないような綺麗な指先になります。魔法がかかったようで幸せな気持ちになれるので、ネイリストという仕事に興味を持ちました。

ネイリストさんに話を聞いてもらったり、私の好みや悩みに合わせてデザインしてもらったりして、毎回感動した経験から、私もそんな風にお客様に寄り添い喜ばせられる仕事をしたいと思い、ネイリストを目指しています。

例文2. 細かい作業が得意

私がネイリストを志望したのは、小さいころから手芸など細かな作業が好きだったからです。

学生時代は手芸部に所属していて、ミニチュアの作成が得意でした。また、高校生のころは、接客が好きで飲食店でアルバイトをしておりました。店長からは、笑顔が明るくていいと褒めていただくことも多かったです。

将来を考えた時、好きな接客業で自分の手先の器用さを活かしたいと思い、美容業を目指すことにしました。そのなかでもネイルには様々なアート技術があり、学んでいてとてもやりがいを感じたため、ネイリストを目指したいと思うようになりました。

例文3. 自由なデザインをしたい

私がネイリストを志望した理由は、ネイルの自由さに惹かれたからです。自由な発想で、様々なデザインを表現しながら作品を作れるところが、興味深いと思いました。

友人や家族に施術をして喜んでもらううちに、もっと多くの人に喜んでほしい、一人一人のお客様に似合うネイルを提案できるようなネイリストになりたいと思いました。

貴社は、定期的に研修会を実施されており、他のサロンより最新の高い技術を取り入れられているとうかがっております。私も貴社で、そのノウハウを活かしてお客様に唯一無二のサービスを提供できるスタッフとして働きたいと思いました。

ネイリストの仕事に応募するには

ここからは、ネイリストの求人に応募する際の流れとポイントを見ていきましょう。

履歴書を作成・提出する

履歴書に必要な項目を記入し、応募先に提出します。事実とは異なることを書いたり、誤字脱字があったりするのはNGです。また、学校名・会社名・資格名などは、長くても略さずに書きます。

手書きの際は消えない黒のペンなどで文字をていねいに書き、間違った場合は修正ペンを使わずに書き直してください。志望動機の欄は、ここまでの内容を参考にしながら書くとよいでしょう。

履歴書には多数の記入項目があるので、全体的に正確かつ読みやすいように仕上げましょう。空欄ができないように、記入する内容がない場合は「特になし」「貴社の規定に従います」などと記してください。

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提出時のポイント

履歴書の提出方法にはいくつかありますが、持参時や郵送時には、封筒の書き方や書類の入れ方に注意が必要です。

表には企業の住所や社名、担当窓口・担当者名(名前がわからない場合は「採用担当者様」など)を書き、左下に赤字で「履歴書在中」と書いて四角で囲みます。裏側の左下には自分の住所や氏名を書きましょう。持参して手渡しする場合は、表の宛先部分は不要です。

履歴書は、汚れないようにクリアファイルに入れてから封筒に収めてください。

面接を受ける

面接では、聞かれやすい質問があるので、スムーズに答えるための練習をして臨むことが大切です。緊張してうまく言葉が出てこない可能性もありますが、練習しておけばある程度対策できます。

また、ネイリストなど美容関連の仕事では清潔感も重要。髪型・メイク・服装・靴など、身だしなみもきちんと整えましょう。面接中の姿勢や態度、表情なども、見られていることを意識してください。

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ネイリストの志望動機は重要なアピールポイント!

志望動機を書く時は、まず一番伝えたいことを1つ決めましょう。文章が仕上がった時に、ちゃんと伝えたいことがわかりやすく書かれているか読み返してみましょう。読み返してみると、伝えたいことが埋もれてしまっていることがあります。文章の順番を変えるだけでも文章のイメージは変わります。

さらに、自分以外の人にも志望動機を読んでもらいましょう。自分ではわかっているつもりでもわかりにくい、伝わりにくい表現がある時は、言葉をかえたほうが読みやすくなることもあります。

志望動機は、みんな似たような内容になりがちです。そこで差を出すためには、自己分析をしっかりおこない、うまくまとめて高い質のものにする必要があります。他の人に負けないあなたの良さを伝えられる志望動機を書いてください。

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