優れたネイリストの証明!エデュケーターを目指してみよう
ネイリストとして多くの女性の爪を美しくして輝かせることに喜びを抱いている人であれば、この喜びを他の人にも伝えたい、もっと美を極めたいと思っていることでしょう。このように、向上心にあふれているネイリストは「エデュケーター」を目指して頑張っていることも多いです。
「エデュケーター」は教育者・普及活動を行う人という意味ですが、ネイリストの世界では「美の伝道師」と表現されることもあります。今回は、エデュケーターを目指してみたいと思っている人のために、仕事内容などを紹介します。
エデュケーターに選ばれるのはどんな人?
ネイリストがお客様の爪を美しくするためにはジェルネイルを使いますが、たくさんのメーカーのものがあります。メーカーによってジェルの性質は異なるので、どのメーカーのジェルを使うのか、理由はそれぞれでしょう。
エデュケーターは、自分がこれと決めたメーカーのジェルの出来上がりの質感・手触り、硬化時間、施術に使うライト、オフの方法などを知り尽くし、実際に美しく施術できると各メーカーの認定を受けた人のことを指します。メーカーによって、筆記・プレゼンテーション・施術の実技などの試験があるので、簡単になることはできませんが、自分がほれ込んだジェルネイルメーカーのお墨付きをもらえるのは大変名誉なことです。
ネイリストとしての仕事の幅も広がります。 どのジェルメーカーのエデュケーターを目指すのかは自由です。ジェルに込められているコンセプトに共感できるメーカーであれば、長い付き合いになるかもしれないので、そのメーカーのエデュケーターを目指すのがベストと言えます。
まだ決めかねている人は、エデュケーターになるためのシステムが確立されている有名ブランドを選んでも良いですし、エデュケーター・システムを構築している過程にある新規ブランドを選ぶこともできます。エデュケーターになるための試験を受けるためには、ベーシックコース・アドバンスコースなどの受講を必須としているメーカーがほとんどです。受講するための費用や詳細な内容などは各メーカーのホームページに記載されていることが多いので、その情報も加味して判断すると良いでしょう。
エデュケーターになるために必要なものは自分にはある?
エデュケーターになるために必要なものについて、自分自身について必要なもの、それ以外のものにわけて考えてみましょう。メーカーによっては、エデュケーターになるための講習の受講資格として「JNAジェルネイル技能検定初級以上」「JNECネイリスト技能検定試験1級以上」さらに実務経験2年以上などの厳しい資格を設けているところもあります。JNAやJNECの技能検定はネイリストなら誰でも知っている検定ですが、簡単に合格できるものではありません。こういった技能検定に合格するのも、エデュケーターになるための講習を受講して専用の試験に合格するのも、毎日コツコツとネイルの施術を練習できる根気の良さが求められます。
カウンセリングの実技がある場合は、お客様とのコミュニケーション能力も求められます。サロンに来るお客様は明確なデザインイメージを持っていないことが多いですが、見た目や雰囲気を感じ取りつつ、お客様の中に眠っている「なりたいネイルデザイン」を引き出すのもネイリストの大切な能力です。これにセンスの良さや手先の器用さが加われば、エデュケーターになれる素質は十分にあると言えるでしょう。
自分の素質以外には、まず毎日コツコツと練習するための環境が必要です。勤務しているサロンの空き時間やネイルスクールの自習室など、実技試験の練習を集中してできる環境は確保しておきたいところです。練習につきあってくれるモデルの確保も重要です。手がきれいで爪の大きさがちょうどよい理想のモデルで施術を練習することは、実技試験合格に必須事項です。良い環境、良いモデルを確保できたら、施術のための道具もきちんと揃えてください。大きな金額の出費になってしまう場合もありますが、有意義な初期投資になることでしょう。
エデュケーターへの近道はある?
各メーカーのエデュケーターになるためには、いくつかの条件が設けられています。まず、年齢が20歳以上、23歳以上などの条件があることが多いですが、満たしているでしょうか。まだ年齢条件を満たしていないのであれば、サロンで経験を積んだりスクールで勉強したりすることから始めることが必要です。年齢条件を満たした後に試験に合格できれば、すぐに活躍できるので無駄な時間にはなりません。
年齢条件を満たしている人は、メーカーのコンセプトに共感できることが必須条件ですが、エデュケーターになるための講習の受講要件が少なく、受講期間が短期間であるメーカーを選ぶことがエデュケーターへの近道になります。このような方法は受講期間が短い=試験までの時間も短いということであり、短期間で合格できる自信がある人向けの考え方と言えるかもしれません。
ネイリストとして活動を始めているけれど、好きなメーカーのネイルの勉強にじっくりと取り組みたいと考えている人には、講習の受講要件が多く、受講期間も長いメーカーを選ぶことも価値があると言えるでしょう。受講期間が長いほど受講費用も高い傾向があるので、これというメーカーを決めるのも悩ましいところです。
エデュケーターになったらできる仕事は?
エデュケーターになるのは大変ですが、認定されるとたくさんのメリットがあります。そのメーカーのエデュケーターの証であるネームプレートなどをつけて、自信を持ってネイルの施術ができるようになるのはもちろんのこと、自分が講師となってネイルのセミナーを開くことができるようになります。セミナーで人気が出たら、そのまま集客につながる可能性も高くなります。セミナーなどで実績が認められると、メーカーのイベントでデモンストレーションを頼まれたりする機会もあります。
エデュケーターはそのメーカーの素晴らしさや使い方を多くの人に広めていくという大切な役目も担っているので、メーカーから最新の情報をもらうことができたり、いち早く新商品を手にしたりすることができます。そういった最新の情報や商品を使って、自分のセンスと組み合わせて魅力的な新しいデザインをどんどん作り出していけるのは大きなメリットであり、ネイリストの最上の喜びの一つと言えるのではないでしょうか。 人に教えるのが好きという人であれば、自分に続くネイリストの後輩を育てる場であるネイルスクールの講師も楽しい仕事になります。
ネイルスクールはたくさんありますが、スクールの講師は公的な団体の認定ネイリストであるだけではなく、有名ブランドのエデュケーターでもあることがほとんどです。スクールの生徒は、ネイルを学びたいという熱い気持ちで来ています。専門的な内容の質問も多くなるので、どんな質問にも回答できるエデュケーターの知識や技術が必要になるのは当然のことでしょう。
一度はエデュケーターを目指してみよう!
エデュケーターになることは、自分が極めて能力の高いネイリストであることを証明することに他なりません。講習を受講するための時間や費用、実技試験に合格するための練習をする時間の確保や費用負担など、大きな努力や負担をしなければならないですが、エデュケーターにならなければわからない世界を見られる切符を手に入れることができます。そして、エデュケーターになるチャンスは、ネイルを愛して活動している人全員に平等にあります。
ジェルネイルの人気が高くなったことから、エデュケーターを目指している人も増えてきています。 サロンのお客様をたくさん集めたい、自分でネイルセミナーを開きたい、ネイルスクールの講師として活躍したいなど、エデュケーターを目指す目的は人それぞれですが、同時期に学ぶネイリスト達はずっと切磋琢磨しあっていける仲間になれるでしょう。
互いにネイルに関する能力を高めあっていける仲間は、レベルの高い講習に一緒に参加したり試験を受けたりすることで得られるものであり、お金では買えない貴重な存在です。ネイルを愛する気持ちは誰にも負けない、施術のレベルだって負けていないと思っているネイリストであるならエデュケーターにチャレンジする機会をもちましょう。