美容師とは?どんな勉強や資格が必要?|活躍できる場所から給与まで解説!

美容師はヘアカットやカラー、パーマなどを施す職業ですが、ほかにどんな仕事をしているのかよくわからないという人は多いのではないでしょうか。

これから美容師になりたいと考えている方は、具体的な仕事内容を知ることで、今後の進路を決める際のアシストにもなるかもしれません。今回は、美容師の仕事の内容ややりがい、お給料事情をご紹介します。

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美容師とはどんな職業なの?


まずは、美容師とはどんな職業なのかということについて見ていきましょう。

厚生労働省では、

“美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされている。美容師がコールドパーマネントウェーブ等の行為に伴う美容行為の一環としてカッティングを行うことは美容の範囲に含まれる。また、女性に対するカッティングはコールドパーマネントウェーブ等の行為との関連を問わず、美容行為の範囲に含まれる。染毛も理容・美容行為に含まれる。”
引用元:厚生労働省「美容師法概要」

と定義されています。

つまり美容師とは、お客様に対し、パーマやヘアセット、メイク、まつ毛エクステンションやカラーリング、カットなどの施術を施して美しく仕上げる職業、ということになります。

美容師の主な仕事内容を紹介!


美容師の仕事はヘアカットやカラーだけではなく、接客を含めて多岐にわたります。つづいては、美容師がどんな仕事をしているのか、仕事内容を詳しく見ていきましょう。

お客様のカウンセリング・接客

おもな仕事としてはカウンセリングや接客があります。カウンセリングのなかでは、どのようなヘアスタイルにしたいのかなど、お客様のニーズを把握します。

「美しさ」という概念は共通している部分もありますが、美しさへの思い入れの程度や、何が美しいと感じるかは人それぞれです。そのため美容師は、お客様の求めている「美しさ」を正確に把握して、「どうやったらお客様のライフスタイルのなかで、その美しさを実現できるか」を考えなければなりません。

カウンセリングでは、お客様の美容の悩みや「こうなりたい」というイメージと、お客様の求めている美しさをしっかり把握すると同時に、「日常生活でどのような場面が多いのか」「とくに美しくありたいのはどの場面か」も聞きとる必要があります。

汲みとったお客様のイメージや理想は、カットやスタイリングに反映されます。仕上がりの満足度にも影響するため、カウンセリングは丁寧におこなわなければなりません。

また、お客様の希望に合う施術を提案しつつ、施術にかかる料金や時間の説明も必要です。そのうえで、お客様の予算や時間のゆとりにも配慮して、どんな施術を施すのかを決定しなければなりません。

さらに、ホームケアの際のアドバイスや美容グッズの販売、その後のアフターフォローなどもおこなうことで、施術後の美しさを維持するサポートも行います。

カットやカラー・パーマ・シャンプーなどの施術

美容師の仕事のなかでも、もっとも重要な仕事はカットやカラー、パーマやシャンプーなどの施術をおこない、ヘアスタイルを美しく仕上げることです。ひとことで「カット」といっても、さまざまな種類のカット方法があるので、お客様の髪質や髪型、要望に沿って施術をおこなわなければなりません。さらに、与えられた時間で確かな技術を提供する力も必要です。

カットやパーマ、スタイリングは、お客様が自分でもセットしやすいように、全体のバランスも大切にしなければなりません。また、数週間して髪が伸びてきても、バランスが崩れにくいように整えることも大切です。

カラーリングも、サロンの照明の下と自然光の下で色合いが異なるため、さまざまな照明の色や明るさを考慮に入れなければなりません。自然光では髪色が明るく見えますので、日中過ごす場の環境やライフスタイルなどを聞き取って、お客様のお好みの色合いを演出できるよう配慮しましょう。

イベント時の着付けやヘアセット

美容師は成人式や結婚式などのイベントの際に、和服の着付けを、ヘアセットやメイクなどと合わせておこなうのが仕事です。たとえば、結婚式のドレスに似合うヘアスタイル、着物や振袖のイメージに合ったヘアスタイル、メイクを提案することもあります。

美容院でおこなう以外にも、美容師がホテルやイベントの会場に出張したり、結婚式場やホテルに所属して着付けとヘアセットをおこなうことも少なくありません。

お客様に着付けをする際に必須の資格はありませんが、着付けのスキルを身に着けていると、活躍の幅が広がるでしょう。

着付け技能士という資格を取得すれば、着付けのテクニックや、着物に関する知識やスキルを身に着けているこということ証明できます。ただ着付けをおこなうだけでなく、着崩れたときの対処法を伝えたり、着物の歴史や知識なども踏まえた着物や小物を選んだりできるという証明にもなります。

着付けに関しては着付け技能士以外にも、各着付け教室などで着付け講師や師範などの認定制度があります。学びやすい方法を選んで身に着けておくと役立つでしょう。

ネイルやメイク・まつエクなど|トータルビューティーを叶える

最近では、美容室がトータルビューティサロンとしてネイルやメイクまでおこなう店舗があるうえ、ネイルやメイクの専門店も増えてきています。これらの施術をまとめておこなえるため、美容師の仕事には、髪だけでなく、お客様のトータルビューティーを整えることも含まれます。

ネイルやメイクを施術する際には、講習会などで学んで技術を取得すれば特別な資格は必要ありません。ただし、まつエクの施術をおこなうには美容師免許が必須となります。

雑誌などの撮影でのヘアメイク

美容師は美容室やサロンなどにとどまらず、雑誌やCMなどの撮影現場でモデルや出演者などのヘアメイクも担当します。これらのような現場では、その作品ごとのテーマやイメージに合ったヘアメイクをおこなわなければなりません。

アシスタントの技術指導や教育

美容師の仕事としては、アシスタントの技術指導や教育などもあります。アシスタントへ技術指導や接客のマナーなど、美容師として必要な知識や技術の習得をサポートしなければなりません。

ときにはアシスタントのよき相談相手となり、モチベーションを維持・アップさせることも、先輩としての大切な役割です。

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美容師になるためにはどうすればいい?必要な資格は?


お客様の美しさを整える手伝いをするのが、美容師の仕事です。そんな美容師になるためには、どんな資格が必要なのでしょうか。

ここからは、美容師になるために必要な資格や、資格の取得方法について見ていきましょう。

美容師免許は国家資格! 国家試験を受験して合格しよう

基本的に美容師になるためには、国家資格である美容師免許の取得が必須となります。また、国家資格を受けるには、先に受験資格を満たしていなければなりません。

【2022年度最新版】美容師国家試験はどんな内容? 合格率や受験資格と併せて解説!

美容師の国家試験とは? どうすれば受験できるの?

国家資格である美容師免許を取得すれば、美容師になることができます。

第45回の美容師国家試験を例に挙げて、試験概要を解説します。美容師免許試験は筆記試験と実技試験とにわかれており、試験内容によって実施日程や試験地が異なるため、事前に確認して備えておくことが大切です。

また、願書の受付についても決められた期日までにおこなえるよう、余裕をもって準備をしておくといいでしょう。

美容師免許の試験に合格すれば、晴れて美容師となることができます。しかし、美容師免許試験は誰でも受験できるというわけではありません。美容師免許試験を受験するためには、いくつかの条件があります。

美容師免許試験の受験資格について、詳しく見ていきましょう。

1.厚生労働省指定の美容学校に通う

美容師の国家試験を受験するためには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設を卒業する必要があります。ここでの美容師養成施設とは、いわゆる美容専門学校のこと。2年以上かけて学ぶ通学制と、3年以上かけて学ぶ通信制の専門学校があります。
美容師養成施設
通学制の美容専門学校には昼間課程と夜間課程があり、高等学校卒業が入学資格になっている場合がほとんどです。しかしなかには、中学校を卒業していれば通える専門学校がある都道府県も。
夜間の美容専門学校は東京や大阪、愛知などの大都市圏を除くと、各都道府県にひとつあるかないかですので、確認してみましょう。

通信制の美容専門学校の多くは、中学校卒業または、中学校を卒業して美容関係の仕事の補助の仕事をしている場合に入学できます。しかし、県によっては高等学校を卒業していることが条件になっている場合もあるので確認が必要です。

通信制コースの学費は通学制の半分以下ですが、教材やスクーリング時の交通費が別途かかります。

2.美容師国家試験を受験|合格率は5割~8割と高め

美容師の国家試験は、厚生労働大臣が指定した(公財)理容師美容師試験研修センターが実施しています。受験願書と卒業証明書、証明写真などを提出するとともに、25,000円の受験手数料の納付が必要です。

毎年8月から9月にかけて、実技試験と筆記試験がおこなわれます。実技試験の会場は滋賀県と高知県を除く各都道府県、筆記試験は北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、岡山県、広島県、愛知県、福岡県、鹿児島県、沖縄県の13都道府県です。

実技試験では、カットの技術を見る実技試験第1課題のカッティングと、セットの技術を見る実技試験第2課題がそれぞれ20分もしくは25分あります。

第2課題にはパーマをかける際のロッドに髪の毛を巻いていくワインディングと、自然なウェーブを作るオールウェーブセッティングから、その年によって交互に出題されます。

年度の後半におこなわれる国家試験の合格率は5割前後。一方、年度の前半におこなわれる国家試験では、8割以上です。

これは各美容専門学校が国家試験対策に力を入れていて、年度の前半におこなわれる試験で学生が多く受験することが影響しています。
【2022年最新版】美容師の国家試験とは? 受験資格と試験概要について解説

3.美容師名簿への登録(免許申請)を経て美容師に

美容師名簿への登録(免許申請
出典:http://www.sb.rbc.or.jp/pdf/bi-shinki-02_v1.pdf

美容師国家試験に合格しただけでは、まだ美容師として働くことができません。美容師名簿への登録、つまり免許の申請が必要です。

<美容師免許申請に必要な書類>
・美容師免許申請書:免許登録税として9,000円分の収入印紙を貼付
・戸籍抄本や本籍が記載されている住民票の原本(現在の氏名、本籍地、生年月日、性別が記載されているもの)
・精神機能の障害に関する医師の診断書:所定の様式に医師に記入してもらう
・免許交付手数料5,200円の払い込み済の振替払込請求書かご利用明細票

美容師の免許登録も、国家試験をおこなっている(公財)理容師美容師試験研修センターが国の指定を受けておこなっています。
必要な書類が準備できたら、簡易書留で理容師美容師試験研修センターに送付しましょう。この際、封筒の大きさに指定はありませんが、申請者の郵便番号と住所、氏名の記入を忘れないよう気をつけてください。2〜4週間程度すると、簡易書留で美容師免許証が届きます。

養成施設にはどんなところがある? 例を紹介

全国には美容師を目指せる養成施設が各地に存在します。ここでは、美容師を目指せる養成施設について解説します。

山野美容専門学校|夜間・通信あり

こちらは、夜間コースと通信コースを設けている学校です。スクーリングは春期と夏期から選択でき、ご自身の生活に合わせて習得できます。

サロン勤務者以外でも入学が可能で、幅広い人が受講できるのが魅力。国家試験に向けた対策が充実しており、実力確認や弱点強化などのサポート体制が整っています。

山野美容専門学校

窪田理容美容専門学校|夜間・通信あり

こちらは、理容学科や美容学科、認定エステティシャンコースなどさまざまな学科、コースを設けている学校です。「トライチェンジコース」として夜間コースがあり、3年間で昼間過程と同じカリキュラムを取得できます。

また、高等教育の無償化や学生寮の提供など、学生への経済的サポートが手厚いのも魅力です。

窪田理容美容専門学校

NRB日本理容美容専門学校|夜間あり

こちらは、大阪市生野区にある理容師や美容師の国家資格を目指せる学校です。授業では少人数のカリキュラムを導入しており、生徒一人ひとりに丁寧な指導をおこなっています。

昼間部は着付けやネイルも学ぶことのできる「トータルビューティーコース」と、コンテストやフォトシューティングなどに特化した「スペシャリティコース」にわかれています。また、夜間部は16時から授業がスタートするため、日中に働きながら通うことも可能です。

NRB日本理容美容専門学校

大阪美容専門学校|通信あり

こちらは、美容師をはじめ、さまざまな資格を取得できる学校です。学科は3つのコースにわかれており、「総合美容コース」では、ネイルやメイク、エステや着付けなどの知識や技術を総合的に学べます。

「高校併学コース」では、八洲学園高等学校との連携によって通いながら高校の勉強もでき、卒業すると同時に美容師として就職することが可能。「通信コース」は昼間部よりも低価格で受講ができるため、自分のペースで自由に学べます。

大阪美容専門学校

美容師免許以外に必要な資格はある?


美容師になるために最低限必要なのは、国家資格の美容師免許です。美容師免許さえ取得すれば美容師になることができますが、美容の仕事をしていくうえで役立つ資格は、ほかにもいくつかあります。ここでは4つの資格をご紹介しましょう。

・色彩技能パーソナルカラー検定
NPO日本パーソナルカラー協会が実施。色彩学にもとづき、色の属性から色を見分ける力があることを示す資格です。
初級、中級、上級があり、それぞれモジュール1~3とあらわします。数字が大きくなるほど難易度も高くなるのが特徴です。

・着付け技能検定
職業能力開発促進法にもとづいて、全日本着付け技能センターが実施している検定です。1級のみ、厚生労働大臣名の合格証書で1級着付け技能士を名乗ることができます。2級でも技能センター理事長名の合格証書で、2級着付け技能士を名乗ることができる資格です。

・日本メイクアップ技術検定
日本メイクアップ技術検定協会(JMA)が実施している、正しいメイクの基準となる認定資格です。3級、2級、1級があり、1級では、カウンセリングでお客様の希望を聞きながらメイクをおこなえるようになります。

・メイクセラピー検定
メイクセラピストジャパン・メイクセラピー検定事務局が実施。化粧療法のひとつとして位置づけられている、心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップ技法です。3級、2級、1級、特級があり、3級は在宅での筆記テストで取得できます。

美容師に必要なこととは?資格や磨くべき技術、スキルなどについて解説|美容師向きの適正とは?

美容師が活躍できる場所とは?


美容師が働く場所というと、まずはじめに美容室が思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、美容師が活躍できる場所は美容室だけではありません。

ここからは、美容師免許を持っていると活躍できる場所・施設について見ていきましょう。

美容室|カットやパーマなどの施術を幅広くおこなう

美容室はシャンプーやブロー、カットやパーマなどの施術を幅広くおこなう場所です。美容室のメニューではカットとシャンプー、カットとパーマ、シャンプーとブローのみなど、施術同士を組み合わせて提供することもあります。

多くの美容師が活躍しているのは、一般的な美容室やサロンなどです。美容師の免許を取得してから働く場合と、美容院で働きながら美容師の免許を取得する場合とがあります。

都心のおしゃれな美容サロンで、センスとスキルを磨いて流行の最先端で美容にかかわって活躍していくことをめざしている美容師がいる一方で、昔ながらの地域密着型の美容室を運営することも可能です。どんな地域でもそこに人がいれば、美容室のお客様になってもらうことができます。

トータルビューティーサロン|ネイルやメイクなど

最近は、ヘアスタイルだけでなく、全身の美しさを整えるトータルビューティーサロンも増加傾向です。トータルビューティーサロンは、ヘアメイクやネイル、まつエク、エステなど髪の毛の施術に加えて、さまざまな施術を受けられる場所です。

「ネイルもエステもしたい」「まつエクとヘアメイクをしてほしい」といったお客様のニーズに応えられます。ネイルやエステは資格がなくても施術することができますが、まつエクの施術には美容師免許が必要です。

トータルビューティーサロンで働く際には、カットやパーマ、カラー以外の技術も磨くことが求められます。また、国家資格である美容師の免許があることは、エスティティックサロンなどの責任者になる際にも役立ちます。

専門店|ヘアカット・カラーリング

ヘアカット専門店やカラー専門店などは、専門となる施術のみをおこなう場所です。たとえばヘアカット専門店ではヘアカットのみ、カラー専門店の場合にはヘアカラーのみとなります。

予約不要としているお店も多く、メニューがシンプルなぶん、お客様一人ひとりの施術時間が短いのが特徴です。そのため、1日に多くのお客様のカットやカラーを担うこともあるでしょう。

サロン外でも活躍|結婚式場やテレビ局など

美容師は、美容室やサロンの外でもさまざまな場所で活躍しています。

たとえば、七五三やフォトウェディング、マタニティフォトなどの記念撮影をおこなうフォトスタジオで、美容師を募集しているケースも見受けられます。

また、CMやファッション雑誌、イベントなどに出る芸能人やモデルの専属スタイリストとして働くこともできます。海外ではヘアセットとメイク、スタイリングはそれぞれ別の担当者がいるものですが、日本では美容師がすべて担当する場合が少なくありません。

テレビ局でその局のテレビ番組の出演者のメイクやヘアセット、スタイリングを担当する専属スタイリストになったり、特定の雑誌社の専属スタイリストになったりする働き方もあります。

ほかにも、結婚式場に専属する美容師も存在します。ブライダル美容師といわれることもある、結婚式場で働く美容師は、おもに新婦のヘアセットを担当。結婚式場によっては式当日だけでなく、写真の前撮りの際のヘアセットやメイク、ウエディングドレスの着付けも担当します。

結婚式場でヘアセットをしなければならないのは、新婦だけではありません。新婦の友達や姉妹などにヘアセットを依頼されることもあります。また着物をきて参列する親族などには、着付けとヘアセットが必要です。

さらに、介護分野でも、美容師のスキルの需要は高まっています。高齢者や障がい者の「きれいでいたい」「きちんとしていたい」というニーズに応えられる訪問美容師になるには、介護と美容の両方の知識とスキルが必要です。

このように、美容室や美容サロン、ヘアカラーやカットの専門店など以外の場所にも、美容師の活躍できる場は数多くあります。

美容師の給与はどれくらい?


美容師になりたい方にとって、まず気になるのがお給料事情でしょう。今回は、2021年に公表された賃金構造基本統計調査の情報にもとづいてご紹介します。なお、この統計データは理容師と美容師を併せたデータです。

平均月給|26万5,000円

企業規模を10人以上とする美容師の平均月給は、美容室の26万5,000円となっていました。実際のところ、アシスタントやスタイリストであるかによって月給は異なりますので、あくまで目安だということを覚えておきましょう。

また、歩合給という指名や売上などが加算される場合もあるため、個人の実力や経験などによっても月収に差が出る可能性があります。

年間賞与|約6万1,000円

こちらも平均月給と同じ条件で算出されたもので、年間賞与は6万700円ほどとなっていました。そのため、月給から加味すると、年間賞与は0.02カ月分の金額が支給されるということになります。

ほかの職業と比べると、はるかに少ないように感じますが、美容師は歩合給制度を採用しているところが多いため、このような金額となっているようです。

平均年収|約324万円

美容師の平均月給と年間賞与を足した結果、平均年収は約324万円となります。一般的な求人データでは約324万円となっているため、そう考えると平均はやや低めとなっていました。

ただし、こちらも歩合給によって左右されることが多いため、あくまで目安として覚えておくことが大切です。

美容師のやりがいや魅力とは?


美容師はお客様の美しさを整えるために、日々技術やセンスを磨き、学び続けていかなければならない大変な仕事です。しかし、そんな美容師には、忙しさや大変さを上回るたくさんのやりがいや魅力があります。

どんな点が美容師のやりがいや魅力なのか、詳しく見ていきましょう。

1. お客様に喜んでもらえる

美容師は、お客様の髪型を理想どおりにしてあげたり、ぴったりなカラーリングやパーマをしたりするなど、お客様の美をサポートするのがおもな仕事です。

それらの施術を施した際に、お客様の喜んでもらえる姿を目の当たりにすることで、美容師としてのやりがいを感じられます。

2. 達成感を得られる|アイデアや技術を活かせる

お客様からの注文には、美容師にすべてをおまかせだったり、少しむずかしいオーダーがあったりするかもしれません。そんなむずかしい注文でも自分のアイデアや技術、これまでの経験を活かして、お客様の要望に応えられたときには達成感を感じられるものです。

ほかにも、コンテストの出場やスキルアップなど、自分が美容師として立てた目標を達成できたときにもやりがいを感じられることがあります。

3. 自分の成長を実感できる

技術職である美容師は、経験を積めば積むほど自分の技術が磨かれていき、成長できる可能性があります。

たとえば、お客様からの要望に難なく応えられたり、常連のお客様から成長を褒められたりしたタイミングで自分の成長を実感でき、やりがいにつながるでしょう。

4.お客様からの指名が増えた

お客様が予約時に担当スタッフを指名する、指名制度を採用している美容室も多いです。お客様は、スタッフの技術や接客の態度など、何らかの要素を気に入って指名をしてくれることが多いです。

そのため、自分を指名してくれるお客様が増えるにつれ、技術を磨く努力やお客様のことを真摯に考える姿勢などが認められた気がして、美容師としてのモチベーションが上がります。

自分自身の努力が、お客様からの指名数という明確なかたちで評価されるのは、大きなやりがいといえるでしょう。

5.実力次第では給与が上がる!

美容師は、基本給以外に歩合給がつくこともあります。「美容師の給与はどれくらい?」の項で前述したように、歩合給は指名数や個人の売上などが加算されるケースが多いです。

技術を磨き実力がお客様に認められ指名が増えると、給与に反映される可能性があります。実力次第で給与が上がることは、美容師としてのやりがいのひとつです。

6.独立・開業の道もある

美容師のなかには、店長やマネージャーではなく、「いつか自分の店を持ちたい」「オーナー美容師になりたい」という目標を持っている人も多いです。経験を積み実力が付けば誰でも、自分の店を持つことができるのは、大きな魅力のひとつです。

美容師はお客様の美しさを演出するやりがいのある仕事


美容師は、カットやパーマ、カラーリングなど、ヘアセットを主とし、最近ではネイルやまつエクなど、髪に限らずお客様の美しさを演出する仕事です。結婚式場やホテル、テレビや雑誌の撮影のヘアメイクアーティスト、介護に関わる訪問美容師など、活躍できる場所は美容室以外にも多岐にわたります。

美容師になるためには、国家資格である美容師免許が必要です。美容師免許を習得すれば美容師になることは可能ですが、着付け技能検定やメイクセラピー検定など、美容師の仕事に役立つ資格も存在します。

お客様の美しさを演出し、成人式や結婚式などの人生の節目にも関わることができるのが美容師という職業です。基本給に加えて歩合給を採用しているサロンも多いため、実力次第では平均以上の年収を稼ぐことができる可能性も。

自分の持つセンスや知識、技術でお客様に「美」を提供できる美容師は、やりがいを持って働くことのできる職業です。お客様の喜ぶ姿や感謝の言葉は、美容師として働くうえで大きな励みにもなるでしょう。

引用元
厚生労働省 理容師・美容師免許の取得まで
厚生労働省 理容師・美容師制度の概要等について
構成労働省 美容師法概要
理容師美容師試験研修センター 過去の試験実施状況
第44回美容師国家試験 受験案内
理容師美容師試験研修センター 免許
令和3年8~9月実施 第44回美容師国家試験合格者の免許申請について
美容師法
理容師法
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