採用試験では個性をアピール。活躍する姿を想像させる面接術「K-two AOYAMA」保田右匠さん

東京、名古屋、大阪など全国各地に展開するヘアサロン「K-two」。表参道・青山エリアで働く大人の女性から多くの支持を得る「K-two AOYAMA」で、メンズ特化スタイリストとして働くのが入社4年目の保田右匠さんです。

美容学生時代、憧れのサロンに入社するために2年間で10以上のコンテストに参加していたという保田さん。最優秀賞や1位といった好成績を残すことも多かったといいます。

しかし最終選考で不合格となってしまった保田さんは、2年生の半ばからサロン探しを再開。そこで出合ったのが「K-two」で、採用試験ではスタイルブックやSNSアカウントなどを使って個性をアピールしたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「K-two AOYAMA」スタイリスト

保田右匠さん

神奈川県出身。早稲田美容専門学校を卒業後、「K-two」に入社し東京・銀座店に配属。その後、横浜のメンズ特化サロンを経て、「K-two」へ再就職を果たす。現在は東京・青山店にてメンズを専門にスタイリストを務めている。

参加したコンテストは2年間で10回以上。結果作りに励んだ学生時代

学生時代は憧れのサロンの内定を得るためコンテストに積極的に参加していたそう

――まずは美容師を目指そうと思ったきっかけから教えてください。

高校3年生のときに自分を見つめ直したことがきっかけです。当時、志望大学に受かっていたのですが、大学で学んだあとそのままサラリーマンとして企業に就職する人生でいいのか?と疑問を抱くようになったんです。そこで、自分が本当にやりたいことを考えて、たどり着いたのが美容師でした。金髪に憧れがあったので、年齢を重ねても金髪で働ける仕事として美容師がかっこいいと思い、目指し始めたんです。

――もともと美容に興味はあったのでしょうか?

興味はありましたね。親に聞いたところ2歳のときにはハサミを持っていたらしいですし、高校時代には友人の髪をカットしたり、スタイリングしたりしていました。

――美容学生時代、就活はいつごろから始めましたか。

本格的に始めたのは2年生の夏ごろです。ただ、応募先は美容学校に入学する前から決めていたのでサロン探しをすることはなく、そのサロンから選ばれる人材になるための努力をしていました。

――努力とは具体的にどのようなことを?

いくつもありますが、ひとつ挙げるならコンテストに積極的に参加していました。2年間で校外コンテストを中心に10回以上参加していましたが、ほとんどの結果が最優秀賞または1位でした。なかには某有名サロンが開催するものもありましたね。あとは当たり前のことかもしれませんが、お客としてそのサロンに何度も足を運ぶことで認知度を高めていました。

――その応募先はどのようなサロンだったのでしょうか。

カリスマスタイリストが多く在籍するメンズサロンです。学生時代にSNSですごく流行っていたサロンで、そこで活躍する憧れの人の出身校ということで早稲田美容専門学校にも入学しました。

主人公はお客様。魅力を「ぶち上げる」 名脇役のような美容師になりたい

カミカリスマの本に載っていた「K-two」所属のスタイリスト饗場さんがきっかけでサロンについて知ったと話す保田さん

――すごく憧れていたんですね。

はい。ただ、最終選考で落ちてしまったので2月の半ばくらいから新たにサロン探しを始めました。リサーチに使ったのは「カミカリスマ」の本です。ここに載っている美容師やその人が所属するサロンなら安心だろうと思ったんです。

五十音順で最初に載っていたのがこの会社のスタイリストの饗場で、あまり時間がなかったこともあり即決して電話しました。はじめは募集期間が過ぎていると断られてしまったのですが、思いや経緯を誠実に伝えて何とか採用試験を受けさせてもらうことになったんです。

――実際に受けた採用試験の流れを教えてください。

書類選考のあと、面接試験、サロンワーク試験、適性検査の流れで採用試験は行われました。面接はコロナ禍だったためオンラインで、幹部4、5人と応募者の私ひとりの個人面接。サロンワーク試験は関東の3店舗を1日で巡り、それぞれの場所でサロンワークに取り組みます。

最後の適性検査は、マークシート方式のテストでその結果をもとにどこの店舗が向いているかを会社が判断します。応募から合否までおよそ1ヶ月弱かけて実施する形です。

――面接で印象に残っている質問は何ですか?

「どのような美容師になりたいですか」という質問が印象に残っています。回答によっては企業ブランディングとのミスマッチが起きてしまうと思ったので、慎重に考えて「愛のある美容師になりたい」と答えました。私は美容室の主役は美容師ではなく、お客様だと考えています。美容師は主人公の魅力を「ぶち上げる」 名脇役に徹するべきだと考えていたので、お客様に寄り添う愛のある美容師になりたいという思いを伝えました。

大切なのは個性をアピールして活躍する姿を想像させること

スタイルブックやSNSアカウントなどを使って個性をアピールしていたという保田さん

――面接試験で意識していたことは?

個性を伝えることを意識していました。美容師は技術や接客はもちろん、タレントのように個性もセールスポイントになると思っています。美容師として活躍する姿が想像できる人材は魅力的に感じるはずなので、採用試験の時点で個性をアピールしていました。

――その個性は具体的にどのようにアピールを?

スタイルブックやSNSアカウント、コンテスト受賞歴などをデータで送りました。どのようなスタイルやファッションが好きなのか、どのくらい努力してきたのかを伝えれば美容師としての個性と熱意は伝わると思います。SNSはもともと友人との交流や承認欲求を満たすために作ったものでしたが、就活を通して採用試験にも活用できるんだと有益に感じました。


後編では、保田さんが採用試験のために取り組んだことや就職後の動きなどについて伺います。入社3年目のときに保田さんは、知り合いがオープンさせたメンズ特化サロンに転職しました。しかし、そこで「K-two」の職場環境のよさを感じて3ヶ月ほどで再就職したそうです。

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K-two AOYAMA
住所:東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 8F
TEL:03-5778-3329

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