パーソナルトレーナーのアルバイトは狭き門？ 需要と時給相場・仕事内容を紹介
パーソナルトレーナーとは、運動におけるトレーニング指導を専門とする職業です。
一般の方の健康増進や競技力アップを目的にしたお客様と、マンツーマンでトレーニングや生活面での指導を行なうスペシャリストを指します。
最近では学生・社会人を問わずに、パーソナルトレーナーになりたいと考える人が増えてきています。
未経験者歓迎で募集しているところもありますが、資格も経験もない場合に、本当に採用してもらえるのか、どんな仕事なのか、気になる方も多いことでしょう。
未経験からパーソナルトレーナーを目指したい方や、アルバイトで経験を積みたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
パーソナルトレーナーのアルバイトがしたい！ 需要はある？
求人サイトで「パーソナルトレーナー」「アルバイト」のワードで検索すると東京都だけでも、200件以上の情報が表示されます。
勤務先はストレッチ専門店がもっとも多く、ほかにもパーソナルジム、整体、エステサロンなどがあります。
求人情報は多数ありますが、実際には、事務スタッフ、ストレッチトレーナー、スポーツインストラクターなどの求人が多いです。
未経験でもアルバイトは可能？
多くの場合、求人情報には、「未経験者歓迎」「未経験でも安心」というワードが記載されています。
ただし、未経験者歓迎と記載されている場合でも、採用する側としては、即戦力になる人を採用したいことに間違いありません。同じタイミングで経験者が応募してきている場合には、未経験者が採用されるのは難しくなってしまいます。
しかし、求人に応募する方は、約8割が未経験と言われています。つまり、たいていの人たちは同じラインからのスタートになるのです。
また、アルバイトの場合専門職としてすぐに店舗に立って指導することは不可能なため、事前に研修プログラムで基本的な知識と技能を習得することになります。
パーソナルトレーナーのアルバイトの時給はどれくらい？
求人サイトを見てみると時給1,000円以上の所が多いようです。上限は1,500円までと幅がありますが、これは経験の有無で違いが出てくることになるでしょう。
これに加え、一部のジムでは歩合給を設定しており、もっとも多いのは「セッションフィー」「指名料」です。
トレーナーをはじめたばかりのころは、プラスの報酬をもらうことは難しいでしょう。しかし知識や技術を身に着け、実績を積むことで高収入を得られる可能性もあります。
また、募集の際は求人の詳細から業務内容・勤務時間などの条件を見て、自分の働きたい職場なのか、そうでないのかをしっかり確認して応募しましょう。
パーソナルトレーナーのアルバイトの仕事内容は？
アルバイトとして働く場合でも、トレーニングにも参加できるのかなど、実際の業務内容をご紹介していきましょう。
1. トレーニング指導
実際にお客様とマンツーマンでトレーニングを行ない、目標達成をサポートします。
身体のことやトレーニング方法、指導方法を理解したうえで、お客様の目標にあったトレーニングを提案することになります。
しかしアルバイトは先輩のサポーターとして業務を行なうことが多いため、単独でのトレーニング指導は行ないません。
2. カウンセリング
お客様がどのようなトレーニングを受けて、どのようなスタイルになりたいのかなどをヒアリングし、レベルに合った目標を設定することも重要な業務です。
目標設定はカウンセリングを行なって決めますが、ヒアリングがうまくいかないと、お客様の理想と違った目標になってしまうこともありえます。
これが原因で、トラブルにつながることもありますので、アルバイトでも高いコミュニケーション能力や、的確なヒアリングスキルを備える必要があるでしょう。
食事サポートやアドバイスなどが含まれることも
食事に関するサポートやアドバイスを行なうこともあります。正しい指導を行なうために、現役トレーナーのなかには栄養や食事に関する資格を取得している人もいます。
アルバイトの場合には、ここまで求められることはあまりありませんが、将来的にパーソナルトレーナーとして働くことを目指すのであれば、知識を蓄えておきましょう。
3. 受付や顧客管理
受付業務には、お客様に顔を覚えてもらったり、コミュニケーション能力を高めるといった意味があります。
顧客管理は、個々のお客様の情報を知りセッションに活かすことや、今後のコミュニケーションを円滑に進めていくために繋がります。
4. 清掃などの雑用
清掃などの雑用は、地味な作業に思われがちですが、普段触れないようなトレーニングマシンに触れたり、自分たちが気持ちよくトレーニングするためにとても重要な業務といえます。
またジム内の清掃を行なうと、ほかのトレーナーやお客様に顔を覚えてもらえるといったメリットもあることを覚えておきましょう。
SNSや集客を担当することも
中小規模のジムの場合には、集客の為に大切なSNSの運用を担当することもあります。
そのため、自身が所属するジムの特徴や発信したい情報を、より深く理解することが重要な業務になってくるでしょう。
アルバイトで働く3つのメリット
アルバイトでパーソナルトレーナーになった場合、どのような業務を行なうのかについてご紹介してきました。ここでは、この仕事の魅力とメリットについて、ご紹介しましょう。
1. 自分の都合の良い時間に働くことができる
就業条件として、週4日、6時間以上や、週1日～、1日あたり3時間～、土日休など、いろいろな条件設定があるので、自分の希望に近いかたちで働くことができます。
2. バイトしながら資格取得の勉強ができる
未経験者は、ジムが実施する研修プログラムを受講した後、業務を行ないます。
研修では、基本的な知識や技術を得ることができるので、資格取得のための勉強としても役立つでしょう。
採用後に研修で知識を増やせる
パーソナルトレーナーの求人に応募する方は、約8割が未経験と言われています。そのため、採用後に研修プログラムを受講することが必要になり、ここでもじゅうぶんに知識を蓄えることができます。
3. 社員登用されることもある
アルバイトとして採用された後、経験や実績を積み、高評価を得ると、社員登用される可能性もあります。
社員を目指すなら募集要項の「社員登用制度あり」をチェック
「社員登用制度あり」と明記されていれば社員に登用される可能性が高くなるので、アルバイトから始めて、将来的に社員として働きたいと考えている方は募集要項をしっかりと確認しましょう。
アルバイトで働く3つのデメリット
ここまで、メリットについてご紹介しましたが、残念ながらデメリットもあります。
研修を受けられたり、正社員になれる可能性もあったり良さもありますが、どのようなところがデメリットなのでしょうか。
1. 得られる知識に偏りがある
大学・短大や専門学校を卒業していれば、必要な知識や技術は、きちんと習得できているはずです。
しかし、アルバイトから始めた未経験者の場合、勤務しているジムの研修プログラムや業務内容がすべてになるので、知識が偏ってしまう可能性があります。
2. 雑用ばかり任せられることもある
アルバイトは受付や顧客管理、清掃などの雑用を任されることが多くなります。もし、採用後に経験者がアルバイトとして入ってきた場合、そちらが先にトレーニングに参加するというようなこともあるようです。
まったくの未経験者の場合、就業先によっては、いつまでも雑用のままということもありえます。
3. ほかの働き方に比べて給料が安め
正社員やフリーランスで活動している人に比べて、給料は低くなってしまいます。
また、毎月の収入が不安定な場合もあり、このアルバイトだけで生活設計をするのは難しいかもしれません。
募集要項の福利厚生もチェックしよう
業績に応じて昇給やボーナスあり、交通費支給、夏季・冬季休暇あり、社員登用制度ありなど、働くうえで大切なポイントをじゅうぶんに確認しましょう。
パーソナルトレーナーのアルバイトは需要あり！ 自分に合った職場を見つけよう
これまで見てきたようにパーソナルトレーナーのアルバイトの需要は多分にあり、未経験でもトレーナーとして活動できる可能性はあります。基本的な知識を学んで、実務経験を積むことができ、実際就職する際に有利になる場合もあるでしょう。
求人情報のなかに「社員登用制度あり」と記載されている場合には、アルバイトとして優秀な実績を残すことで、正社員になれる可能性が高くなりますので、この点をチェックしてみてください。
しかし、アルバイト中の業務や研修プログラムによっては、思うような成果を得られないこともありますので、その場合は、自分自身で資格取得の為に勉強するなどの努力を行なう必要があります。
パーソナルトレーナーの求人はさまざまな募集要項が存在しているため、ご自身に合った募集を見つけて応募してみましょう。
出典元:
indeed（https://jp.indeed.com/）
求人ボックス（https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/）
