アイリストも産休はもらえる? 産休中は収入ナシ? マタニティのアイリストにオススメの働き方

アイリストとして忙しく充実した日々を送っているなかで、いずれは妊娠し、出産することを臨んでいる人も多いでしょう。

妊娠中は体調がすぐれない日が続いたり、精神面が不安定になることもあるため、好調・不調の波が激しくなり、そのことにとまどいを感じてしまうかもしれません。

また、妊娠したことで職場の待遇が悪くなるのではないか、と不安に思う人もいるでしょう。そのような人に伝えたいことは、「ひとりで問題を抱え込まないで」ということです。

今回はアイリストとして働く人が、妊娠・出産を迎えたときの「産休」について考えてみます。

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アイリストも産休はもらえるの?


女性なら、いつかは妊娠して出産をしたいと思っている人が多いでしょう。そんな時に、「この先の仕事はどうなるんだろう?」と不安を感じるでしょう。。

「体調が悪いから休みたい」「も仕事に穴はあけられない」というように、出産と職場の問題に板ばさみになって深く悩んでしまうかもしれません。

そんな時はひとりで悩まず、職場の人に相談してみてください。きっと「産休を取りなよ」と背中を押してくれるはずです。

しかし、アイリストとして働く人は、本当に産休をとることができるのでしょうか?

申請すればもらえます!

ズバリ答えを言うと、出産を迎える人が産休をもらうことはできます。

産休とは妊娠中である産前にもらえる休みと、産後にもらえる休みを合わせたことを指します。産休は、自身の職場に申請をすればもらえるようになっています。

産前はいつから休み、産後はいつまで休めるのかは、法律で決められています。また、制度を利用するためには事前に産休する旨を伝える必要があることを覚えておきましょう。

会社に制度がないけど…

会社が産休を制度として設けているかどうかという点は、あまり関係ありません。なぜなら、産休制度は労働基準法で明確に定められているためです。

企業活動を行なう以上、義務として産休を認めることが定められています。

もしかすると制度がない、もしくはそれまでに例がないという職場があるかもしれません。その場合は、早めに相談をしてみましょう。

パートでももらえるの?

産休の制度はすべての女性労働者に認められている権利なので、パートやアルバイトでも申請すれば産休をもらえます。

パートやアルバイトでも正社員と同じ条件なので、正社員と同じ期間だけ休むことになります。ですので経済的な面については、考えておく必要があることを覚えておきましょう。

いつからいつまでお休みできる?


先ほどもお話したとおり、産休は妊娠している人が希望すれば、誰でも認められる権利です。安心して出産を迎えることができるので、ぜひこの制度を利用しましょう。

さて、産休がもらえることが確定したとして、次に浮かんでくる疑問は「どのくらいの期間、休むことができるのか」についてではないでしょうか?

ここでは産休の制度について、詳しい内容をみていきましょう。

基本は産前6週間前~産後8週間

産前は出産日を含めた6週間、産後は8週間の休みが与えられます。

なるべく早く職場復帰をしたいという人には、例外として産後の休みを6週間に短縮することも可能です。

しかし、そのためには産後6週間を過ぎてから請求を行なう必要があります。医師に支障がないと認められた業務に関しては、働くことができるのです。

ぎりぎりまで働きたい!

産後の休みを短縮できることはわかりましたが、自身が出産ぎりぎりまで働きたいと考えている場合はどうすればいいのでしょうか。

そのときは会社と話し合いの場を持つことで解決できます。

主治医の診断証明書なども用意して話し合いをし、体調の面で問題がないと認められれば、働くことができます。

つまり「ぎりぎりまで働けるかどうか」という問題は、自身の体調次第といえるでしょう。無理をしない範囲で、検討するように心がけましょう。

出産後すぐ復帰してと言われた…

雇い主である会社側は妊娠・出産等を理由に、社員を不利益に扱うことを禁じられています。そのため、産休を認めた以上はそのルールに従わなくてはなりません。

もし出産後すぐに復帰を頼まれ、自身も働けると判断した場合でも、産後6週間を過ぎるまで働いてはいけないと法律で定められています。

仮に医師から許可が下りたとしても、産後6週間は必ず休んでください。

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休みたいけど…収入がなくなるのは困る!


産休が取れるおかげで、安心して出産の準備ができることはわかりました。しかし、休んでいる間に収入がないと、生活に困る人もいるでしょう。

そのことから「収入が必要だから産休の申請はしない」といった答えを出す人もいるかもしれませんが、それは間違いです。

なぜなら、産休の間には、申請をすれば手当がもらえるからです。では、どうすれば手当がもらえるのでしょうか?

条件が合えば手当てがもらえる!

産休中に手当を受給する条件は、雇用しているサロンと、自身がともに健康保険に加入していることです。

産休中の収入は雇用しているサロンが支払っている、と思っている人もいるかもしれませんが、サロンが加入している健康保険組合などが支払うことになっています。

産休中の手当には「出産手当金」「出産育児一時金」の2種類があります。それぞれの特徴を挙げてみましょう。

①出産手当金

被保険者が出産のために会社を休んでいる間に給与の支払いを受けなかった場合、出産日以前の42日(多胎妊娠の場合98日)から出産の翌日以後56日目までの範囲で支給されます。

額については、仕事を始めて一番最初に給料が支給された日から、12か月間の標準報酬月額を平均した額の約3分の2がもらえます。

最初に給料をもらってから12か月が経過していない場合は

①支給開始日の属する月以前の、継続した各月の標準報酬月額の平均値
②当該年度の前年度9月30日における、すべての被保険者の標準報酬月額を平均した額

これら①と②を比較して低い方の額が支給されます。

②出産育児一時金

出産育児一時金は、出産にかかる医療費を軽減することを目的としたものです。被保険者が妊娠4か月(85日)以上で出産したことが条件になります。

ここで注意しておきたいことは早産・死産・流産・人工妊娠中絶も支給の対象になっている点です。

子ども一人につき42万円が支給されます。多胎児を出産した時には、胎児数分だけ支給されます。

ただ、産科医療補償制度に加入していない医療機関などで出産した場合は、40.4万円の支給額になることを覚えておきましょう。

マタニティのアイリストにおすすめの働き方

アイリスト妊娠出産_モアリジョブ
マタニティのアイリストは、身体に負担をかけることを避けなければなりません。そのため、周囲の理解を得ることが必要となるでしょう。

しかし自身が気配りをしすぎてストレスを抱えてしまうと、出産に悪い影響を与えかねません。

ここでは妊娠中のアイリストに、おすすめしたい働き方についてお話します。

まずは店長への報告と相談!

妊娠していることがわかったら、まずは店長にそのことを報告しましょう。出産に向けては職場の理解を得る必要があるからです。

そうすることで、こまめに休憩することや、体調不良で仕事を休むことも認めてもらえるようになるでしょう。

また、自身が産休を申請すると伝えておくことが大切です。今後の働き方を相談することにより、店舗の側もスムーズに引き継ぎを行なえる配置を考えられます。

①お客様への対応は早めが吉

お客様から指名を受けるということは、信頼されている証拠です。

そのため、指名予約を入れてくれるお客様には、早めに産休に入ることを伝えておきましょう。

予約が入った時に、自身が妊娠しているため、産休中は別のスタッフに担当が変更になることを事前に伝えることで、失礼になることもありません。

②ほかのスタッフのフォローに回ろう

体調によっては、メインで施術をこなすことが難しくなる場合があります。

そんな時は電話の応対やちょっとした掃除など、施術以外の仕事を受け持つことで、ほかのスタッフの負担を減らせるはずです。

妊娠中のアイリストがフォロー役に回ることで、ほかのスタッフは施術に集中できるようになります。

また、周りのスタッフも気配りしてくれるはず。今はフォロー役でも「誰かが妊娠した時には自分も助けになろう」という気持ちで仕事に向き合いましょう。

③施術数はゆったりできる数に

突然つわりがきたり、体調がすぐれなかったりすることで、これまで施術にかかっていた時間が、より長くなってしまうことが多くなるでしょう。

そのため、一回の施術にかかる時間を長くとるようにしましょう。お客様に前もって伝えておけば、理解してもらえるはずです。

「できるから大丈夫」と無理して予約を詰め込みすぎると、身体に負担をかけてしまいます。

しっかりと休憩のとれる時間配分を考えて、余裕を持った施術数におさえることも大切です。

④お腹に負担のかからない姿勢で

おなかが大きくなってくると、思うような姿勢がとれず施術をこなすことに不安を感じてしまうこともあるでしょう。

前かがみになっての作業は、お腹に負担をかけてしまい、集中できないかもしれません。

そのような場合は、リクライニングよりもフラットベッドの方が負担をかけずに施術ができるという意見が多くみられます。

店舗にフラットベッドがあるならば、そちらを選んでお腹に負担のかからない姿勢で施術をしましょう。

アイリストも産休はもらえる! 無理のない働き方をしよう

女性労働者の権利として産休は認められていることから、アイリストもしっかりと産休をもらえることをお話してきました。

自身を雇用している店舗が健康保険に加入しているかどうか、一度確認してみるといいでしょう。

そして、妊娠すると身体の不調などが出てくる可能性もあります。それまでできていた仕事が、うまくいかなかったりする場面もあるかもしれません。

そんな時は周りのスタッフに助けてもらいましょう。アイリストのサロンは女性の多い職場なので、理解を得やすいはずです。

少し工夫をすることで、妊娠中も身体に負担のかけない働き方ができるものです。出産に備えることを第一に考えるようにしましょう。

出典元:
厚生労働省
全国健康保険協会

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