誰にも負けない「伝える技術」で眉メイクの魅力を発信!【美眉アドバイザー 玉村麻衣子さん】#1

インスタフォロワー8万人以上を抱える美眉アドバイザー・玉村麻衣子さん。筋肉や骨格に合わせた眉メイクを提唱し、多数のメディア出演や著書出版など幅広く活躍されています。
アイブロウサロンへ通うことも特別ではなくなった現在。けれど、玉村さんが美眉アドバイザーとして活動を始めた頃は、眉メイクにはまだ誰も興味を持たない時代でした。そんな逆境の中、彼女はどんな風にファンを獲得していったのでしょうか?

前編では、玉村さんが眉の魅力に気が付くまでの紆余曲折のストーリーをお聞きします。

Tamamur’s Profile

お名前
玉村麻衣子
出身地
石川県
年齢
40歳
憧れの人
新日本プロレス 棚橋弘至選手
リングでは強くクレバーなプロフェッショナル、SNSではユーモアセンス抜群!
「強くて面白くてあたたかくて正直」私もそんな人になりたいです。
プライベートの過ごし方
ネットフリックスで韓国ドラマを見たり、アニメを見たり…ソファーでぐーたらしています(笑)。
趣味・ハマっていること
絵を描くことと、プロレス観戦。
Instagramで育児日記の代わりに育児4コマを描いて投稿しています。
プロレスは家族全員大好きなので、会場に足を運んで臨場感を楽しんでいます。

ひょんなことから美容業界へ。瞬く間にメイクの虜に

取材当日はあいにくの雨模様でしたが、玉村さんの明るい笑顔に現場の空気はパッと華やぎました。

――小さい頃からメイクはお好きだったのですか?

それが全然。年頃になってもカラーリップをちょこんと付けるくらいで、特別な関心はありませんでした。絵を描くことは好きだったので、大学は美術系の学部へ入学したものの途中で心理学へ転部。かといって心理療法士など本格的な職業に就きたいと思えるほどの熱意もなく、遊んでばかりのお気楽な学生時代を送りました(苦笑)。

――少し意外なお話です。美容一筋だったのかと。

美容どころか、自分の軸みたいなものがなかったんですよ。就職への意識も同じで、とりあえず就活しなきゃと動きはじめたのはいいものの、行きたい業界もやりたい職種も特に思いつかなくて。「計算は嫌いだから金融はNG…」という風に、エントリー企業はすべて消去法で選択しました。

結局、バツを付けているうちに残ったのが化粧品業界だけ。まるで志のない就活ではありましたが、BAさんに対してメイクや製品の講習を担当する美容インストラクターとして内定をいただくことができました。

――美容の知識ゼロの状態からだと、相当の努力が必要だったのでは?

入社後は、3ヶ月間研修施設に缶詰で朝から晩まで勉強漬けです。大変ではありましたが、あっという間に美容の魅力にハマってしまいました。色味ひとつ変えただけでも魔法のように顔の印象が変化する面白さはもちろん、誰かにお化粧をして差し上げた時に「すごい!綺麗になった!」と喜んでくれる反応が何より嬉しくって

また、大勢のBAの前で講義をするのに必要な「話す技術」を学んだのもこの時です。今も美眉アドバイザーとしてセミナーへ登壇する機会を多くいただいていますが、この時に身に付けたプレゼンテーションスキルは一生の宝となりました。

――玉村さんの原点といえる、貴重な体験になったのですね。

そうですね。ただ、職務自体はとても楽しくやり甲斐を感じていたものの、休み無し・長時間拘束という過剰労働に加え、厳しい上下関係の息苦しさもあって…。心身ともに不安定になり、インストラクターは3年程度で退職しました。

環境も自分自身もリセットしたくて、次はIT系のベンチャー企業に転職。若手もアイデアをどんどん出せる、風通しの良い社風がとても新鮮に映りました。前の職場が閉鎖的だったため、完全にその反動ですよね(笑)。

ビジネスの基礎、そして厳しさを教わった広報時代

――まったく畑違いの業界ですが、どういった業務を担当されたのですか?

社長秘書と広報職を兼任していました。企業が大きくなっていく過程を間近で見ることができ、同時にビジネスのノウハウを実践する貴重な経験となりました。

――ビジネスのノウハウとはどんなものですか?

いわゆる5W2Hのフレームワークですね。「こんなことをやりたい」という曖昧なwantだけでは、事業を行う上で通用しないということ。特に広報業務については、私が唯一の担当者だったため、すべてをゼロから作り出す必要がありました。何度も上司に企画提案を重ね、ビジネスパーソンとしてのイロハを叩き込まれる毎日でした。

――思い出に残っているプロジェクトなどはありますか?

社内報の創刊です。冊子の企画から発行まで、すべてを自分一人でこなしたんですよ。記事の取材・執筆はもちろん、その他の部分も外部発注はかけませんでした。撮影のためカメラを勉強し、独学でIllustratorとPhotoshopを習得して紙面デザイン・入稿まで行いました。

――お一人でそこまで!すごいです。

表現すること自体は元々好きだし、納得いくまで物事を突き詰めたいタイプなんです。「もっと素敵なモノを作りたい!」という気持ちがあると、どんな勉強も苦になりませんでした。

こちらには5年くらい勤めて、会社が経営統合されるタイミングで退職することに。私は30歳目前で、結婚や出産などライフスタイルの変化が現実味を帯びる時期でもありました。ずっと仕事優先で生きてきたけれど、そろそろ働き方を見直す必要があるんじゃないか。そう考えた結果、フリーランスという道を選択し、さらには美容の世界で再チャレンジしてみようと決意したんです。

――広報やデザインのスキルも身に付けた中、再び美容を選んだのはなぜですか?

私にとって何が一番楽しいことなんだろう?と改めて自分と向き合った時、真っ先に頭に浮かんだのが美容でした。誰かの綺麗をお手伝いすること。メイクの魅力や奥深さを伝えること。美容インストラクターとして働いていた日々の感動が思い出され、またこの分野で頑張ってみたいと思えたんです。

そんな時、美容系webサイトでライター募集の記事が目に留まりました。条件は、取材・撮影・執筆ができて、メイクの基礎知識を持つ人。「え、これって私じゃん!」と思って(笑)、さっそくフリーの美容ライターとして活動をスタートしました。

まだ認知されていなかった眉メイクの真価を発信!

玉村さん愛用のアイブロウグッズ。SNSで商品紹介をすることも多いため、プチプラで誰でも入手しやすいものを選ぶようにしているとのこと。

 

――これまでの経験すべてを活かせるのが、ライターという職業だったのですね。

ありがたいことに原稿のご依頼も順調で、業界内の人脈づくりや美容知識を深めることができました。その中で、プロのメイクさんに私自身の顔へお化粧してもらい、そのビフォー・アフターを撮影するという取材企画が何度かありました。その写真を見ると、担当してくれたメイクさんによって仕上がりが大きく異なるんですよ。元の素材は同じなのにどうしてこんなに違うんだろう?と不思議に思って、1個1個のパーツを注意深く観察しました。

すると、アイシャドウ・チーク・リップは、使用する色は違っても入れ方にさほど大差はない。でも、眉の描き方だけがメイクさんによって全然違うことを発見したんです。眉の形が顔の印象すべてを左右するんだと気が付き、大きな衝撃を受けました。

――当時(2010年代前半)はアイメイクばかりが注目されていた頃でした。

そう、眉毛なんて見向きもされていなかった時代です。だから「やばい、私とうとうメイクの本質を見つけちゃった」と武者震いが止まりませんでした(笑)。

けれど、この大発見を記事にしなきゃ!と取材先を探したものの、眉の専門家が一人もいないんです。「眉毛のプロ」「アイブロウ専門」なんて色んなワードで検索しても、それらしい人が引っかからない。そこで、知り合いのメイクさん数人に「眉メイクに特化した記事を書きたいから取材させてください」とお願いしたところ、依頼した全員から「トレンドの眉は描けるけど、眉について理論的に語ることはできない」と断られたんです

――それは眉メイクのセオリーが確立されていない証拠にもなりましたね。

専門家がいないという事実に驚くと同時に、誰もいないなら自分が眉の分野の第一人者になってやろうと考えるきっかけになりました

それからはライターの仕事と並行しながら、アイブロウワックス脱毛のスクールで自眉の形を整える技術を学んだり、顔の骨格・表情筋といった解剖学を学んだりして、インプットと実践を積み重ねました。現在のようスクールやサロンがたくさんある時代ではなかったので、自分自身で眉メイクの理論を組み立て、新しい道を切り開いていった感覚です。

――ご自身でサロンを構えたいという気持ちには?

私は施術自体は好きだし、本来はスキルを追求したい職人気質な性格です。それでも、目の前のお客様だけを美しくするのではなく、より多くの人に眉の魅力を伝えられるメッセンジャー的な役割でありたいという希望を強く持っていました。広報やライターといったこれまでの経験を活かしたいと思ったし、眉の専門家として今後の展開を考えた時に、より大きなワクワクを感じたのが「発信する側」に立つ自分の姿でした。

――発信者としてのそれまでの経験値は大きなアドバンテージになりますよね。

何百本もの記事を書いてきて、伝わる文章や目を引くコピーを生み出すために苦心に苦心を重ねてきました。これを活かさない手はないですよね。

「美眉アドバイザー」という肩書きも、玉村麻衣子が何をする人なのかを、老若男女問わず一目で分かってもらえるようにという発想から生まれました。今でこそ「美眉」という単語はあちこちで散見されますが、当時はググったところで1つも検索結果が出てこなかった私の造語です。商標登録でもしておけば良かったなと思いますが(笑)、わずか数年でこんなにも眉の重要性が世間に広まったと考えると、感慨深い気持ちになりますね。


顔全体へ及ぼす眉毛の影響力にいち早く気が付いた玉村さんは、眉メイクの理論を自ら構築することになりました。そこにこれまでのキャリアを活かした強い発信力が加わって、美眉アドバイザーとしてオンリーワンの立ち位置を獲得していきます。

後編では、玉村さんだけが持つマルチな才能、フリーランスとして生き残るための意識などをお聞きしました。

「眉メイクレッスン動画」期間限定配信中!(2022年6月28日まで)
「眉メイクアイテムの種類や選び方」「似合う眉の見つけ方」「基本の眉の描き方」など、まず知っておきたい知識と眉メイクのコツを動画でレクチャー。

『美眉アドバイザー玉村麻衣子/基本の眉メイクレッスン2022』

取材・文/黒木絵美
撮影/本名由果(fort)

お話を伺ったのは…

玉村麻衣子さん
美眉アドバイザー/眉の技術者資格保有
骨格や筋肉に基づいた理論的な眉メイクを提案。美容サイトでの執筆や、セミナー講師等多岐に渡って活動中。
著書『目元で、美人の9割が決まる』他

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