私の履歴書 Vol.12【otope 浦さやか】#2

独創的な発想から生まれる、個性的なデザインで人気のヘアサロン「otope(オトペ)」。雑誌業界や数々のヘアショーなどで活躍している、代表の浦さやかさんに、前回はアシスタント時代の苦労話を伺いました。今回は、美容師時代の転機の話やotopeの展望について教えてもらいました。

転機からスランプ期へ

ショートバングと言えば、『浦さやか』をきっかけに!

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――美容師人生の転機となったタイミングがあれば教えてください。
昔は今のようにSNSも無いような時代だったので、雑誌で良いページに載ると新規のお客様が来てくださる時代だったんですね。最初にキタかもっていうタイミングは、ぐるぐるの巻髪が流行っていたときにあえての、“ゆるふわウェーブ”、柔らかく巻いたヘアスタイルを誌面で提案したら結構反響がありました。

第二次転機は、“ショートバング”を提案したことですかね。誰も個性的なショートバングをやっていないころに、やりすぎたかな~セーフかなというギリギリのラインのスタイルを提案したときに、かなりの手ごたえがありました!その一般誌を見てお客様が結構来てくださるようになりましたね。

3回目の転機は、やはりotopeの出店です。なにもかもが挑戦でしたね!

――やりすぎかセーフかのギリギリのラインを攻めるやり方は今でも変わっていないですか?
そうなんです。今もねそれは変わっていないんですよ。当時は、ギリギリアウトの手前の部分をやるように意識して攻めていました。今のお店自体、そういうテーマで自分の中でやっています。otopeとしてもエッジの立った場所にいたいというのも常にあるので、自分たちが普通って思うことがあれば、もっとやらなきゃなっていうのはあります。やりすぎてしまって、途中でやばいかな?これでお客様増えるかな?と思うときもあるけど、そんなことを言っていたら進化はないと思います。

――多くの人に知られた分、苦労することもかなりあったのでは?
そうですね。一般誌と業界誌の両方をやっていたときは、自分の中での正解がよく分からなくなってしまって。両方ともやりすぎていたんですよね。自分が思い描いていたものと、できた作品の温度差がすごくて……。otopeを始める前にそのループから抜け出せたので、スランプはかなり長かったと思います。 

otopeオープンからこれからの展望

ギリギリのラインを攻めるスタイルはこれからも変わりません

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――otopeをオープンしたときの話を聞かせてください。
オープン時は、とにかく苦労しましたね。悪い癖でいろいろやりたくなっちゃって。今思えば有り得ない話なのですが、鏡をあえて店に置かなかったんですよね(笑)。ひねくれているので、鏡ないお店ってどうかな~と思って。ただ、常連のお客様にこれは絶対にやめたほうがいいと言われ、一日で終わりました……(苦笑)。

作品を作るにも、何をするにも、ボーダーラインを超えすぎて、戻って、微調整して、ピント合わせていくというような、まずはギリギリのラインを攻めるというスタイルは変わりません。いまだにそうですね。最初からちょうどいい部分で合わせるのが下手くそなんですよね。

――otopeの今後について思い描いていることを教えてください。
otopeは実験的なことを常にやっていて、個性的なスタッフが集まっているので。個性はつぶさないようにやっていきたい!いい意味でマニアックでこだわりの強い集まりにしていきたいなと思いますね。スタッフそれぞれの得意なこととか好きなことに挑戦していけるような環境を作ってあげたいです。今年は“次世代をつくる”がテーマです!

――otopeで採用するならどんな子が来てほしいですか?
美容はもちろんファッションとか、カルチャーとかにきちんと興味がある子がいいですよね。美容師は基本接客業なので、精神的にも健康的な子がいいなと思います。明るくて、元気な人のほうがいいですね。

――浦さん自身の今後の展望はありますか?
一応、人生の目標が少し前にできたんですよね。それは“20年にひとつ、なにかのプロになる”ということ。今、40歳なので、20~40歳の間は美容師のプロに。40歳~60歳、60~80歳となにかを極めていきたいですね。美容師はもちろん続けますが、今はマンガを描いているので、なにかしらの形で披露できたらと思います。美容師とは違うことをすることで、自分自身の幅が広がると思うし、いろんな面で幅が利くおもしろい美容師になりたいですね。

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浦さんのInstagramでは、自身が描いているマンガも見ることができる。
@urarararaura
https://www.instagram.com/urarararaura/

取材・文/梅澤暁(レ・キャトル)
撮影/石原麻里絵(スタジオバンバン)

▽前編はこちら▽
私の履歴書Vol.12【otope 浦さやか】#1>>

Salon Data

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otope(オトぺ)

住所:東京都渋谷区神宮前6-5-6 サンポウ綜合ビル301号室
TEL:03-6712-6046
定休日:月曜日、第3月・火・水(祝日の場合は翌日振替)

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