流行と個性を調和させるヘアサロン『RODGE』#1
原宿駅から徒歩5分ほどに位置するヘアサロン『RODGE』。西海岸をイメージした店内は落ち着いた雰囲気で、都会の真ん中にいるとは思えないほどリラックスできる空間が広がっています。足を運ぶお客さまの大半は、20~30代の流行への感度が高い女性。細やかに悩みを汲み取るヒアリング力と理想の髪型を実現する高い技術力で支持を集めています。またアシスタントの教育制度も充実。若手美容師の育成にも力を入れています。
今回はそんな『RODGE』のトップスタイリスト畑中里志さんにインタビュー。前編では日頃のサロンワークで大切にしていることや、美容業界で変化を感じることなどについて伺いました。
美容師として技術の幅を広めるために
———まずは畑中さんの入社理由について教えてください。
「僕は元々表参道の美容室で働いていて、『RODGE』オープンの2016年に入社しました。サロンを移った理由は新しいチャレンジがしたかったからです。表参道のサロンはコンサバ系でエレガンスな雰囲気の大人のお客さまが多かったのですが、原宿はカジュアルで20~30代の若い女性が中心になります。施術ではブリーチカラーやデザインカラーなどのオーダーが多く、美容師として技術の幅を広めるためにこれまでとは違う環境で働いてみたいと思いました」
アシスタントとの共有が円滑なサロンワークを生む
———日頃のサロンワークでは、どのようなポイントを大切にしているのでしょうか?
「アシスタントとの連携を大切にしています。スタイリストがひとりですべての施術を担当することはできませんから、引き継ぐ際にしっかりと情報を共有することが重要です。施術時間の短縮にもつながりますし、お客さまに安心感を与えることもできますから。そのためには、まずはスタイリストがカウンセリングの段階で、お客さまの悩みや理想の髪型などをしっかりと聞き取ることが求められます。とくに男性のお客さまは女性よりも、ぼんやりとしたイメージしか持っていないことが多いので丁寧なヒアリングが必要です。たとえば『何となくさっぱりしたい』と言われたら『なぜさっぱりしたいのか』など、掘り下げる質問を投げかけて、できるだけ具体的なイメージをつかむことを意識しています」
これからの美容師に求められること
———数年前と現在とで、美容業界で変化を感じることはありますか?
「数年前までは、初めてのカラーリングは美容室ではなく市販のカラー剤などを使い、茶色に染める方が大半でした。しかし最近はいきなりデザインカラーやグラデーションカラーをオーダーするお客さまが増えたと感じています」
———なぜ、そのような変化が起きたのでしょうか?
「インスタグラムなどのSNSから情報を気軽にキャッチできるようになったからだと思います。もちろんスタイルの幅が広がるのでよいとは思っていますが、本当に自分に合う色をわかっていない方も多いと感じています。これからの美容師は、お客さまの理想のカラーと似合う色を上手にすり合わせることが、さらに求められると思います」
『RODGE』では時代のニーズに合わせて髪に優しい商材にこだわり、なるべくダメージを抑えることも心掛けているそうです。後編ではリピート率を上げるために大切なことや、今後の目標などについて伺いました。
▽後編はこちら▽
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