スタッフ1人ひとりの強みを生かせるヘアサロン『merry』
渋谷駅から徒歩10分ほどのシックな空間が印象的な美容室『merry』。ファッションやバイク好きのスタッフが集まり、カルチャーを愛する渋谷の人々から高い支持を集めています。空間や技術力もさることながら、その細やかなサービスも人気の理由。とくに手作りスムージーなど20種類以上のメニューが揃うサービスドリンクが好評です。またSNSを活用した集客法も話題で遠方から足を運ぶお客さまも多いそう。
今回はそんな『merry』のオーナーhayatoさんとスタイリストの上野剛寛さんにインタビュー。後編では日頃のサロンワークで大切にしていることや、今後の目標についてお伺いしました。
おもしろ動画の投稿で集客につなげる
————日頃のサロンワークで力を入れていることはありますか?
上野さん「SNSでの発信に力を入れていて、最近はふざけた動画をインスタグラムにアップしました。顔が変形するカメラアプリを使い、自分でスタイリングしている様子を撮影したんです。大半の美容師はかっこいいスタイルや可愛い写真をアップしていますが、なかにはそれで敷居が高いと感じてしまう人もいます。そこで力を抜けた動画をアップすることで、『おもしろそう』『優しそう』と親近感が湧いて興味を持ってくれるんじゃないかと思い、試してみたんです。SNS経由で仙台や秋田からキャリーバッグを引いていらっしゃったお客さまもいて、僕のお客さまではありませんがハワイから足を運んでくれた方もいましたね」
20種類以上のメニューが揃う『merryカフェ』
————他のサロンでは見られないような特徴があれば教えてください。
hayatoさん「待ち時間に提供している軽食が充実しています。20種類以上のドリンクとひと口サイズのワッフルを用意していて、女性の支持がもっとも高いのがスムージーです。ドリンクはスタッフが、フルーツを切ってミキサーにかけて手作りしています。施術によっては、お客さまは2~3時間ほどサロンにいることもありますからストレスなく楽しく過ごせる時間を提供したいですね」
美容師にとって遊びは仕事
————上野さんはなぜ美容師を続けてきたのでしょうか?
上野さん「意地ですね。美容師が楽しいと思えたのは30歳を過ぎてからで、それまでは辛いことや苦しいことがほとんどでした。それでも、地元の友だちに『東京でカリスマになる』と言って出てきたので、辞められないなと思って(笑)。アシスタントは5年間ほどで26歳まではほとんど休みはありませんでした。だからこそ、今の若手には、楽しいことが待っているからもう少しがんばれと言いたいです。あとは上手にサボれよと(笑)」
————今後の目標を教えてください。
hayatoさん「個人個人が自分のカルチャーを生かせるサロンにしたいと思っています。それぞれが好きな人、ブランド、ファッションなどを発信して共通の感覚を持ったお客さまをつかむということです。そのために、スタッフには積極的に遊ぶことも大切だと伝えています。美容師にとって遊びは仕事なんです。仕事ばかり考えていると視野が狭くなりますし、体力的にもつらいですから最後には潰れてしまいます。もっと積極的に外に出て、いろいろな人や物からよい影響を受けて、自分の好きなスタイルをつくり上げて欲しいですね」
————最後にこれだけは伝えておきたいということがあれば、ぜひお願いします。
hayatoさん・上野さん「『merry』は、楽しいよ!」
流行の発信地、渋谷でお客さまとともに新たなカルチャーを生み出す美容室『merry』。これからのさらなる活躍に目が離せません。
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