モデル集めに苦戦。週に7回ペースで外出し、交友関係を広げた新人時代「MINX harajuku」秋山拳太郎さん
サロンワークのみならず、メディア出演や国内外のカットセミナー、ヘアショー公演なども行う「MINX」。予約サイトにて美容室の人気ランキング1位も獲得する、美容業界の第一線を走るヘアサロンです。その原宿店でトップデザイナー・副店長として働くのが、入社9年目の秋山拳太郎さん。
学生時代はワインディングに力を入れ、1日当たりウィッグ10頭ほど使って練習に取り組んでいたという秋山さん。そうして技術と体力を培っていたことでアシスタント時代の練習はスムーズに乗り越えることができたといいます。
「MINX」に就職したあと、秋山さんはカリキュラムを進めるうえでモデル集めに苦戦。週に7回のペースで居酒屋などに足を運び、友人関係を広げたことでカリキュラムをスムーズに進められるようになったそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「MINX harajuku」トップデザイナー/副店長
秋山拳太郎さん
福岡県出身。大村美容ファッション専門学校を卒業後、2017年に「MINX」へ入社。現在は東京・原宿にある「MINX harajuku」でトップデザイナー兼副店長を務める。外部コンテストでの実績多数。似合わせカットが得意。
ワインディング練習は1日10頭。鍛えた技術と体力で乗り越えた新人時代
――まずは美容師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
中学生までクラブチームで野球をしていて、坊主だった影響が大きいと思います。まわりの友人が美容に興味を持ち、ヘアセットなどに取り組み始めるなか、僕も同じように興味はあったのですができる状態になくて。反動で美容にまつわる仕事に就きたいと思うようになりました。
その後、母親に連れられて美容室に行くことがありました。そこで感じたサロンのキラキラした雰囲気や薬剤の独特な香りが好きで、こんな空間で働けたら幸せだろうと思い、中学2年生から美容師を目指し始めました。
――中学2年生は早いですね。
美容師への憧れが強かったので、中学、高校時代には友人間でファッションコンテストのようなものを行ったりしていました。ヘアセットも含めた全身コーディネートをお互いに見せ合うのが楽しかったです。
――美容学生時代はどんな学生でしたか?
学校のイベントには基本的に参加していましたし、複数人で活動する場面では積極的にリーダーを務めるようにしていました。
――熱心だったのですね。力を注いでいたことは?
ワインディングです。ワインディングの作業自体が楽しいと感じたので、授業だけでなくわざわざ時間を作って自主練習もしていました。ウィッグを1日10頭使って練習に取り組むほど熱中していたんです。
――すごいですね!その経験は就職後に活きましたか。
はい。練習を繰り返すことで技術と体力を培っていたので、サロンに入社後のアシスタント時代の練習もスムーズに乗り越えられたと思っています。もちろん辛い時期もありましたけどね(笑)。
徹底した礼儀・マナー教育を受けることで接客力を高める
――「MINX」に応募した理由は?
ネットで「東京 有名美容室」と検索して、トップに出てきたのが「MINX」だったので応募しました。当時は最終的に福岡の美容室で働くつもりだったので、トレンドの発信地である東京で勉強さえできればと考えていたんです。また、技術力が高いところで学びたかったため有名店に絞り、トップに出てきたサロンなら信頼できるだろうと思って選びました。福利厚生やカリキュラムなどは気にしなかったです。
――勇気がありますね!
しいて言うなら、ロゴに惹かれましたね。「MINX」のロゴは黒バックに白字で描かれていて、書体がスタイリッシュでかっこいいんです。会社の顔であるロゴと自分の好きな雰囲気がマッチしていたので、あまり不安はありませんでした。
――実際に入社してみて、どんなことを感じましたか。
礼儀やマナーの指導に力を入れていると感じました。お客様とお話しするときの一人称は「自分」ではなく「私」または「僕」にしなければいけないなど細かな部分までこだわっているんです。注意されることも多かったですが、その教育のおかげで高い接客力を手に入れられたと感謝しています。
交友関係を広げることに力を入れたアシスタント時代
――スタイリストになるまでのカリキュラムは?
当時私が受けたものでいうと、入社後はシャンプーからスタート。その後、ブローとパーマ、カラーを同時に進め、モデル入客、カット、最後に150名のモデル入客を行う “150人切り”がありました。これらは項目ごとに技術チェックがあり、合格すると次のステップに進めます。最後は社長にチェックしてもらうので特に緊張しました。僕は4年でデビューしましたが、現在はカリキュラムが短縮されて3年でのデビューが目安になっています。
――アシスタント時代にとくに苦戦したことは何ですか。
モデルさんを集めることが一番大変でした。上京してきて日が浅かったため友人があまりいませんでしたし、「MINX」のカリキュラムはモデルさんを集める場面と人数がほかサロンよりも比較的多いので辛かったです。
――秋山さんなりにどのように乗り越えたのでしょうか。
週に7回のペースで居酒屋など人が集まる場所に出かけました。友人ともっと仲を深められたこと、新たな友人を見つけられたこと、モデルさんなどが集まるコミュニティに参加できたことなど多くの収穫があったと思います。出かけるようになってからは、スムーズにモデルを集められるようになり、同期のなかでも数ヶ月差ではありますが最初にデビューできました。
さまざまな人とコミュニケーションをとることはカリキュラムにおいても、デビュー後においても重要なので、「出かけることは大切」と後輩にもよく伝えています。
後編では、デビュー後の経験とキャリアアップについて伺います。現在、副店長を務めている秋山さん。キャリアアップの秘訣は内部、外部のコンテストで成績を残し、まわりからの評価を着実に得ていたことだといいます。後編もお楽しみに!
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MINX harajuku
住所:東京都渋谷区神宮前1-19-19 エリンデール神宮前2F
TEL:03-5843-1533
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