アシスタント時にフォロワーを獲得できたことで人との関わりが広がった【AFLOAT D’L アシスタント・アレンジ二スト 大久保七帆さん】#2

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

前回に引き続き、「AFLOAT D’L」アシスタント・アレンジ二ストの大久保七帆さんにインタビュー。SNSの活用をスタートしたことで、サロンでも史上初のアレンジ二ストデビューを果たした大久保さん。

前編では、アレンジ二ストデビューにつながったSNSの活用術について伺いました。後編となる今回は、アレンジ投稿の着想を得るための手段や注目を集めるための取り組み、好感を持たれる学生のSNS活用術についてお聞きします。

お話を伺ったのは…

AFLOAT D’L アシスタント・アレンジ二スト 大久保七帆さん

現在、アシスタント5年目。Instagramでのアレンジ投稿が話題となり、昨年アレンジ二ストデビュー。ゆるいカジュアルなスタイルが支持を集めている。

Instagram:@naah_arrange_afloat

お客様の動向をしっかりとキャッチして投稿に反映

大久保さんが得意とするアレンジは「タイトなアップヘア」。バリエーションが豊富で選ぶのが楽しそうです。

――主なターゲット層は?

もともとはライブに出かける人に向けた投稿内容にしていたのですが、実際には結婚式のためのヘアアレンジを依頼されるお客様が多く、需要に合わせてシフトすることにしました。

――では、投稿しているアレンジの着想はどこから得ていますか?

サロン内にはアレンジに特化している方がいないので、Instagramなどに上がっているアレンジをテーマにした投稿を参考にしています。やっぱり自分と同じ軸で活動している人の投稿はチェックするようにしていますね。

――閲覧数を上げるためのヒントでもある?

そうですね。自分が好きな雰囲気や素敵だなと思うアレンジを参考にしながら、自身の投稿に取り入れています。参考にした方の投稿を好むフォロワーには、似た雰囲気を持つ私の投稿も受け入れてもらえるのではないかと思い、感性が近くフォロワー数の多い方の投稿内容をベースにすることも閲覧数を上げるための一つの手段としています。

あとは、私の投稿を見て来店いただいたお客様からその投稿にたどり着いた検索ワードを必ず聞き、多くの人に見つけてもらえる#(ハッシュタグ)の傾向を探っています。

質よりも量。継続する力が見るものの心を動かす

大久保さんはSNSのセミナーにも積極的に参加し、投稿のコツを掴んでいます。

――学生がSNSを始める際に必要なことは何でしょう?

その人が狙うターゲット層によって活用するべきツールは変わります。例えば、Instagramは上の世代も含めて広く支持されていますが、若い層にはTikTokがおすすめです。それぞれ特性も異なり、Instagramはコツコツ型で毎日の投稿の積み重ねで徐々に手応えを感じられるのに対して、TikTokはバズるタイミングが掴みづらく、運が良いといきなりバズる可能性もありますね。

いずれも学生のうちからターゲット層を固めすぎると視野が狭まってしまうので、両方始めてみると良いのではないでしょうか。どちらの感覚も掴んでおくと後々役に立ちます。

――好感が持てる学生の投稿について教えてください。

クオリティが高いのに越したことはないのですが、努力だけではむずかしいことでもあるので、毎日投稿をしているとか、継続できている学生はすごいと感じます。優れた作品を1つだけ投稿している学生より、毎日続けて投稿している学生の方が就活時の評価も高くなるでしょう。そもそも毎日投稿してれば自然と質も上がっていくはずです。

――継続する力が高評価を得られるポイントなのですね。
反対に、注意すべき点はありますか?

当たり前ですが、モデルに投稿する旨やその内容を伝えて必ず許可を取ること。場合によっては不快に感じさせるばかりか、法に触れて大きなトラブルに発展しかねません。

また、SNSは不特定多数の方に見られるものですからアンチや難癖をつけられる可能性もあります。自分の信念があり、モラルを守っているのであれば、そういうものは一切気にせずに取り組んでください。

SNSを始めたことで人との関わりが広がった

――改めて、学生時代からSNSを始めることをおすすめしますか?

そうですね。学生の頃にある程度フォロワーが獲得できていれば、カット練習などのモデルをお願いしやすくなりますし、将来的にお客様として来店いただける可能性があります。

私は就職してからアシスタントのときに始めましたが、それでもまだ早い段階からスタートできて良かったと思います。SNSを始めたおかげで、アシスタントとして先輩方のサポートをすると同時に、自分の強みとなることを見つけることができ、たくさんの人たちと関わる機会が増えました。そのことが成長につながっていることをとても実感しています。

――今後、スタイリストデビューをしてもアレンジの投稿は続けますか?

今まさに悩んでいるところなんです(笑)。現実的な話、アレンジだけだと単価が低くて…ただ、私はアレンジが好きなので投稿は続けていきたいと思っています。

スタイリストデビュー後も初心を忘れず、私が築いてきた「アレンジ」にプラスして、カラーやカットなどのメニューをご提案するつもりです。

美容学生がSNSを始めるときのポイントまとめ

1.複数のツールを並行活用することで自分の適正を知り、デビュー後に活かせる

2.好きな人の雰囲気を真似して見つけてもらう確率を上げる

3.クオリティを求めるよりも毎日の投稿を続けて継続できる力をアピールする

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)


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AFLOAT D’L
住所:東京都港区南青山5丁目6−26 青山246ビル 4F
TEL:03-5778-0386

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