お客様の要望に合わせて薬剤も海外から仕入れる『RITA Hairs』
心斎橋から徒歩３分という好立地にあり、口コミにおいても『あらゆる要望に応えてくれる』と高評価を得ているRITA Hairs。前編においては、オーナー須恵清光さんに、店の成り立ちからカットやデザイン、髪質改善についての魅力をお聞きしました。後編では、カラーについて、そしてスタッフ育成についても詳しくお聞きしていきたいと思います。
カラーは落ち着き感と透明感も
――前編にて、基本的なスタイル提案や髪質改善についてはお聞きしましたが、カラーにおいてはどうでしょうか。
「カラーも流行りすたりが早いので、薬剤も常に新しいものを取り入れています。カラー剤においても流行りの外国人風の薬剤ばかりでなく、海外から仕入れたものも使用しています。20代半ばから30代のお客さんも多いので、落ち着き感とナチュラルな透明感があるカラー剤をおすすめしたりしています」
――シャンプー台も、かなり高級そうなのですが。
「はい。ヘッドスパのお客さんも多いので、シャンプー台もYUMEという高級なものにしています。フルフラットになるうえにピローも柔らかくて、ほんとに夢心地になれるシャンプー台ですね」
――確かに、お客さんのどんな要望にも高いクオリティで準備されているのですね。
「ともかくこの店はどのような要望を持った方でも受け入れられる体制を整えています。メンズのお客さんも多くて、割合でいえば３割ぐらいいますね」
――店の雰囲気も、誰でも気兼ねなく入れるイメージですね。
「基本的にアンティークなスタイルにはしていますが、何かにかたよりすぎない雰囲気にしようと。ナチュラルで居心地の良い空間にしようと思いました。ビルの５階というのもよかったですね。心斎橋のど真ん中にありながら、外光もよく入って風通しもよく、とても静かです」
スタッフはしっかりした収入と時間を
――ここで働かれるスタッフさんにとって、この店はどんな店なのでしょうか。
「美容師が冷遇される状況に納得いかずに辞めた過去もあり、できるだけ美容師が働きやすいように、というのは考えていました。給与も頑張った分だけ増えるようにしていますし、店としてしっかりした利益が出た場合は、それもスタッフに還元できる形にしています」
――勤務時間についてはどうでしょうか。
「仕事以外のプライベートにもしっかり時間をとってもらいたい。だから有給休暇は増やしていっていますし、早く帰れる日を作っています。この店では、夜にレッスンや打ち合わせをしたりすることはほとんどありませんね。スタッフが充実した日常生活を送れることはとても大切だと考えています」
――例えば新卒でアシスタントとしてこの店にくる方への教育はどうされているのでしょうか。
「新卒で入ってこられた場合、美容師のやる仕事って増えていると思うのです。カット、カラー、パーマに加えてさまざまな特殊技術に学ばなければならない」
――確かにそうですね。SNSでの集客も必須となっていますよね。
「そうです。ですから、これをすべてできなければスタイリストになれないのでは、やはり時間がかかりすぎると思うのです。ですので、少なくともこれは自信を持ってできる、と思えるスタイルがあるなら、まずはスタイリストとしてお客さんの担当をしてもらい、その経験値を持って不足部分を補っていけばよいと考えています」
高い単価を払って頂けるスタイリストに
――だいたい何年ぐらいでスタイリストデビューを想定していますか？
「理想としては、新卒から２年でスタイリストデビューですね。でも本人がスタイリストとしての人生を作っていくためには、やはりお客さんの要望を実現するためにさまざまなサービスの技術を身に着けていく必要があります。それは結果として高い単価を払って頂けるスタイリストになって十分に生活していけるということです」
――デビューしてからも、さまざまな技術を習得していく必要がある、ということですね。
「そのために、例えばどんなサービスを習得すべきか、どのように習得するのかということを、店としてバックアップしていくつもりです。カリキュラムはもちろんありますが、先ほども言った通り本人の意見や得意分野に合わせて、本人も納得する形でスケジュールを作っていけるのが、ウチのような個人店の利点だと思っています」
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