ミドル世代の男性を輝かせるヘアサロン『L’Homme cinq』
確かな技術とていねいな接客でファンを増やしている仙台のヘアサロン『L’Homme cinq(ロムサンク)』。後編では、マネージャーの鈴木康二さんに、今お店で力をいれていることやこれから美容業界に進む人へのメッセージを伺いました。
一致団結して店を盛り上げる
—-現在、マネージャーという責任ある立場ですが、大変なことややりがいを感じることはありますか?
「やはり全体を見てスタッフをまとめるということが、難しいですね。以前、系列店ではじめてマネージャーを任せられたときは、上司にさまざまなことをサポートしてもらいながら経験を積んだのですが、今でもまだまだだと思っています。ただ、お店で何かをやるときに、僕の決めたことにスタッフがしっかりと応えてくれるときは、とてもうれしいですね」
—-チームプレーでサロンを運営しているんですね。
「はい。今の店は男性3人で、全員スタイリストなんです。年齢と経験年数がほぼ変わらないベテランなので、ひとり一人がしっかり考えて動いてくれます」
—-アシスタントがいるときはどのように指導していたのですか?
「約2年間のカリキュラムがあり、そのなかで基本的な技術のほかに人間的な魅力も身に付けられるように指導しています。現在、『L’Homme cinq』ではアシスタントがいないのですが、系列店に一人いるのでそのスタッフをみんなで育てているところです」
お客様の個性が生きるカット
—-『L’Homme cinq』のおすすめのメニューは何ですか?
「カットには自信があります。うちの会社では、アシスタント時代に髪の毛を引き出す角度とか基礎的なことを毎日何度も繰り返し練習するんです。そのときはそれがどういうことに役立つのか分からずにただひたすらやるので、僕は“毎日同じことの繰り返しで飽きたな…”と思うこともありました(笑)。でもスタイリストになったときに『このスタイルを作るために、あの練習が必要だったのか!』って気付いたんです。自分でも知らないうちに、技術が体に染み込んでいたことを実感できました」
—-鈴木さんの得意なスタイルはありますか?
「40~60代男性のカットが得意というか、施術していて楽しいですね。僕は若いときからファッションや家具、車、バイクなどアンティークが好きなんです。人も同じで、テレビや雑誌などを見ても、自分より年上の人を魅力的に感じます。自分のスタイルをちゃんともっているのがかっこいい。その世代の男性は、仕事や家族のことを優先させているので、自分のことは二の次になっている人が多いんです。お客様のもっている個性を残し、ちょっと手を加えるだけで、すごく素敵になる。施術後は一緒に来た奥さんが変身した姿を見てとてもよろこぶんですよ。そういう場面を見ると、とてもうれしくなります」
SNSを使い若者の集客増を狙う
—-サロンでこれから力を入れて取り組みたいことはありますか?
「元々、お客様の年齢層のターゲットを30、40代と少し高めに設定していたのですが、20代も増やしたいと考えています。そこでSNSを使って認知度をアップしたいなと。若い世代だと、ブリーチした明るいカラーが流行っているので、そういうスタイルのモデル写真をインスタグラムにアップすると、すぐに反応があります。これから、また違うSNSが主流になるかも知れませんが、まだしばらくはインスタグラムがメインなのかなと考えているので、引き続き効果的に使ってアピールしていきたいです」
—-これからスタイリストを目指す人へメッセージをお願いします
「美容師って職人の世界なので、技術が大事。場面によっては、できあがった全体の雰囲気がかわいかったり、かっこよければそれで良しとされることもあるんですが、そういうニュアンスだけを重視すると、定番スタイルがカットできなかったりするんです。基本的な技術がしっかり身に付いてから勉強すべきじゃないかと思っています。スタイリストになって18年経った今でも、アシスタント時代に練習したことが役に立っていると感じることが多いので、しっかり技を磨いてください」
シンプルに技術とセンスを磨き、独自のスタイルを築いた鈴木さん。これからも『L’Homme cinq』で、さらに才能を開花させていくことでしょう。
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Salon Data
住所:宮城県仙台市青葉区大町1-3-25 大町シティビル1F
TEL:022-722-7255
http://lhomme.idcom.co.jp/vert/index.html