夏の「ニオイ」を撃退する、自宅と外出先でのお手入れ法
夏になると気になるのが「ニオイ」。仕事柄、人と接する機会が多いので細心の注意をはらっています。例年、担当媒体で夏のニオイに関する記事を執筆することが多いので、自然と詳しくなり、自分なりに対処法についても習得しています。
まず、ニオイの原因についてお話します。よく「汗のニオイが気になる」とおっしゃる方がいますが、汗そのものは無臭なのでニオイません。ニオイの原因そのものは、雑菌です。体に付着した雑菌が汗や皮脂と混ざることで、あの独特なニオイが発生するのです。ニオイやすいゾーンは、頭皮、ワキ、足の3大スポットに加えて、耳の裏、襟足などもニオイがこもるといわれています。考えてみると、これらのスポットは雑菌が溜まりやすいことがわかります。
では、「ニオイ」を防ぐためにどうしたらいいか。それは、雑菌の繁殖を抑えて、清潔な状態を保つことです。なので、汚れをしっかり落とすことが大切です。さきほどお話したニオイが発生しやすいスポットは重点的に洗いましょう。洗い方にもコツがありまして、皮膚が敏感なワキはタオルではなく、やさしく手洗い。ワキをやさしくなでるように洗ってください。ナイロンタオルでゴシゴシこするなんていうのはNGです。足は全体を洗ったら、指と指の間ももれなく洗いましょう。指の間はかなり雑菌が溜まっています。また、爪が伸びているのも雑菌の温床になりますから、短く切って清潔に。
頭皮に関しては、シャンプー、コンディショナーのほかに、スキャルプケアをすることをおすすめしています。シャンプーだけではとりきれない、皮脂に詰まった汚れを専用のクレンザーで落とすことで、頭皮環境が整います。また、タオルドライした後は、髪はすぐにドライヤーで乾かしてください。自然乾燥や生乾きは雑菌が発生しやすくなります。また、それに関連して寝具もこまめに取り換えてください。
日中の対策として有効なのがこまめに汗を拭きとること。デオドラントシートを持ち歩いて、汗をかいたらさっとぬぐってください。汗をふきとることで、雑菌もとれますし、なにしろ肌がさらさらになるので、かなり快適。その後、デオドラント剤をつけて予防します。たくさんの種類が発売されていますが、私がおすすめなのはスティックタイプ。消臭効果が高く、ベタつきも抑えます。塗るタイミングとしては外出する前の朝、シートで汗をぬぐった後がよいでしょう。
「ニオイ」に関連して、夏のフレグランスについても少しだけアドバイス。ベルガモットやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系、レモングラスやユーカリなどのハーブ系は蒸し暑い日本の夏にぴったりです。フレグランスを楽しむ方は、デオドラント剤は、無香料タイプを選んでくださいね。香りが混ざると、せっかくのフレグランスが台無しですから。
これからいよいよ夏本番です、「ニオイ」を撃退して快適に過ごしましょう!
Profile
美容ライター/エディター 夏目 円(なつめまどか)
出版社勤務後、独立。美容ライター・エディターとしてのキャリアは20年以上になる。雑誌、広告、ウェブ媒体などさまざまなフィールドで旬な美容情報を発信する。主な雑誌媒体として、宝島社「GLOW」、「InRed」、「大人のおしゃれ手帖」、「sweet」、リクルート「ゼクシィ」、白泉社「KODOMOE」など。また、インスタグラムでは、発売前の化粧品、スキンケア、ヘアケア、発表会情報など、最新のトレンドを日々アップデート。趣味の海外旅行と美容をリンクさせ、さらにワールドワイドな情報を発信することを目標としている。
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