本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【ZACC CEO 高橋和義さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
国内にとどまらず世界規模で活躍の場を広げているヘアサロン、ZACCの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
ZACC CEOの高橋和義さん
1987年それまで勤めていた美容室を辞め、単身でZACCをオープン。サロンワークのかたわら、CMや写真集のヘアメイク、セミナーやショーを手がけるなど多忙を極めている。女優やタレントなど著名人のファンも多い。
「周りの雰囲気まで明るくしてくれる彼女の性格が採用の決め手になりました」
—-今年で入社3年目になる中田しおりさんの採用の決め手は何ですか?
とにかく明るいことですね。人と接することが多い仕事なので、この明るさは武器になります。
「明るい」というのは、幼く見えるマイナス面もあるのですが、3年経ってだいぶ大人っぽくなりました。
—-今後の中田さんに期待することは何ですか?
「美容が好き」という想いと、仕事に対する好奇心を大切に持ち続けて欲しい。もっと上手くなりたい、技術を学びたいと思うなら、それなりの努力が必要です。しかも時間もかかるもの。途中でめげてしまう人が多いのですが、彼女には、そこを乗り越えて伸びて欲しいですね。
将来的にZACC出身のスタッフを独立させて、グループ店を任せたいと思っています。卒業生が支え合うような形が理想ですね。彼女にもその一端を担ってもらえれば…と思っています。
ROOKIE’S FILE 中田しおりさん
国際文化理容美容専門学校卒業。ZACC入社3年目の現在、高橋和義さんのアシスタントを務めながらカット技術を修行中。
—-スタイリストを目指した理由は?
私の母がすごく不器用で、髪をカットするにも斜めだったり、左右不揃いだったんです。それを隠すためにポニーテールにするなど、いろいろアレンジしているうちに楽しくなって、「これを仕事にしたい!」と思うようになりました。
—-就職先としてZACCを選んだ理由は?
ZACCはただ髪をデザインするだけではなく、髪のケアにこだわっているサロンだったのが理由です。髪のコンディションを整えるサロンはあっても、髪の安全まで考えながらケアするサロンはほかになかったので、興味がわきました。
—-現在、高橋さんの元でアシスタントを務めていますが、どんな方ですか?
毎日、学ぶことばかりです。分からないことがあって質問すると、必ず納得できる答えを返してくださるのがスゴイですね。どんなに細かいことでも、ひとつひとつ分かりやすく説明してくださいます。
—-目指している美容師像は?
私と同世代の美容師の多くは、若い世代を対象にした流行のスタイルやカラーを追いかけたい…と思っています。でも私はこのZACCにいるからこそ、流行をきちんと意識しながら、幅広い年代層のお客さまに対応できるスキルを身につけたいです。
採用担当のホンネから分かった3つのこと
取材を通して、求められる人材をまとめると…
1.サロンが目指している方向性を理解し、共感できていること
2.美容師として技術を磨き続ける心構えができていること
3.「美容が好き」は大前提。さらに美容への興味と好奇心を持ち続けること
「ヘアスタイルのデザインは、髪のコンディションを含めて表現される」と断言するZACC CEOの高橋和義さん。髪に負担をかけないカットや施術を取り入れるのも、ベストなコンディションに整えるヘアケア剤の開発に携わるのも、ここに理由があるようです。
高橋さんの真摯な想いは、アシスタントの中田さんにもしっかりと受け継がれていました。
▽前編はこちら▽
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