ライフスタイル 2019-08-14

旅は自分を解放してエンプティにしてくれる【TWIGGY.ヘアアーティスト松浦美穂さん】♯1

銀座ロフト2Fの美と健康雑貨フロアで開催中(8月末まで)の「ナチュラルビューティートリップhttps://lacarpe.jp/event/1688/」。ビューティーディレクターの新井ミホさんが「自然を求め、旅して出会う新しい自分」というテーマのもと、日本国内のナチュラルコスメを展開するPOPUPスペースです。先日行われたトークショーのゲストは、TWIGGY.ヘアアーティストの松浦美穂さん。旅をライフワークとする松浦さんが、なぜ旅をするのか、ご自身のプロダクツにこめられた旅写真の意味、旅を通じてサロンスタッフに伝えたいことなどを熱く語ってくださいました。前編は、松浦さんの生き方に影響を与えたセネガルやブータンの旅についてです。

 

〈PROFILE〉
美容師、ヘアメイクを経て渡英。1990年、帰国後にヘアサロン「TWIGGY.」を設立。サロンワークに加え、雑誌、広告、ショーなどヘアアーティストとしても幅広く活動。2003年、AVEDA日本上陸に伴い、アーティスティック ディレクターに就任、5年に渡り商品開発アドバイスやヘアスタイル提案を行う。2011年、ヘアケアプロダクツ「YUMEDREAMINGエピキュリアン」、2016年には「ツイ」を発表。ナチュラルな中に革新的な要素を加えることをテーマとし、一人ひとりの個性に応じた美容、健康、ファッションをヘアスタイルとともに提案。
一軒家のサロンの屋上や玄関、パティオには多くのグリーンが育ち、3階をオーガニックカフェにすることで「都会のオアシス&サンクチュアリ」を表現。来年サロンオープン30周年を迎える。 

ロンドンに住んだことが旅の始まり

新井さん:今日は、私の願いがついに叶って、松浦さんのライフワークでもある旅のお話を伺えることになりました。
松浦さん:わたしの旅は、30年前にロンドンに住んだことから始まっています。仕事のキャリアを積んで、自信のない自分に自信をつけたいという気持ちもあり、ロンドンに滞在しながらパリやNYなどを旅しました。
ロンドン時代は、都会を訪れることが多かったのですが、日本に戻ってきてからは、自分を解放してエンプティにする旅が多くなりました。旅は栄養剤のようなもので、自分のために本当にいい経験になると思っているんです。

頭じゃなく心で感じたセネガルの旅

新井さん:自分をエンプティにするために、どんなところを旅したのですか。
松浦さん:まずは、西アフリカのセネガル。’80年代、ローリングストーンズと一緒にパーカッションを叩いていた方の撮影で訪れたのですが、ラッキーなことに、現地のタムタムパーティが味わえたんです。男性がパーカッションを叩き、女性はその音にあわせて、足をこんなに高く上げて踊るの。誕生日や出産祝い、プロポーズのときに行われるパーティーなのですが、その光景に本当に感動して。みんなバカみたいに明るくて元気なのに、ひとりで泣いてたの。あー、好きってこういうことなんだって。理由じゃなくて、君が好きってこういうことなんだって。

パーカッションのリズムにあわせて踊る女性たち。

新井さん:わたしたち現代人は、頭で考えることが多くて、言葉に頼ることが多いですよね。
松浦さん:そう。だから心を忘れがち。もうなにも考えず、ストレートに心に響くものを感じました。

スペシャルハイソサエティーなブータンの小学校教育

松浦さん:娘を生んだ40代からは、教育をもって子どもと一緒に旅をすることが多くなりました。
ブータンのポブジカという渓谷の村では、日本から渡ってくるオグロヅルが電線に羽をひっかけてしまわないように、電線を引かず、電気のない暮らしをしています。こういう環境下で、子どもたちはどんなふうに学んでいるんだろうと、村にひとつしかない学校を訪ねて、娘を1日入学させてみたんです。そうしたら、全員がものすごい笑顔で「say hello」なの。ゾンカ語(ブータンの母語)じゃなくて、英語で。ブータンって、まだまだ国外に出るときに国の許可がいるくらいなのに、小学校から、朝礼も理科も社会も英語で勉強しているから、はじめて外国に出たときにしっかり英語が話せるんです。仏教国のブータンでは、「今日も幸せでありがとう」っていう仏教からきた教育があり、そして英語もきちんと学ぶ。私からしたらスペシャルハイソサエティー。もうこれでしょ! 未来はここでしょ! って感動して。こんなふうに旅しながら栄養もらっちゃうんです、いつも。

ブータン・ポブジカの小学校。

笑顔がまぶしいブータンの子どもたち。

完全サスティナブルなバリのグリーンスクール

新井さん:ほかにはどんなところを旅されましたか?
松浦さん:今から10年くらい前、娘が小学1年生のときに、バリのウブドにあるグリーンスクールを訪れました。校舎は全部バンブーでできていて、電力や飲み水、食べ物などを自給自足する完全にサスティナブルな環境。とても面白そうだったので、今度は1週間、娘を入学させてみました。短い期間でしたが、子供たちの創造性を高める教育は、娘にとってとてもよい影響を与えてくれたと思います。現在では、世界中から子供たちが集まるインターナショナルスクールになっていて、入学拒否されるくらい生徒が増えているようですよ。

世界中から注目が集まるバリ・ウブドのグリーンスクール。バンブーづくしの校舎のデザインはハイレベル。

校内で使われている電力の約8割は太陽光発電。ソーラーパネルにも竹が利用されている。

いわゆる観光目的の旅行ではなく、訪れる土地の文化に触れ、人と関わり、それをストレートにご自分の中に吸収されるのが、松浦さんの旅なのだなと感じました。次回は、そんな旅を通じてサロンスタッフに伝えたいこと、ご自身のプロダクツに旅の写真を採用する理由などを教えていただきます。
取材・文/永瀬紀子

Salon Data

TWIGGY.(ツイギー)

住所:東京都渋谷区神宮前3-35-7
TEL:03-6413-1590
営業時間:月・木10:00~19:00、水・金11:00〜20:00、土11:00〜19:00、日・祝10:00〜18:00 火曜定休
http://www.twiggy.co.jp/
ユメドリーミン公式オンラインショップhttps://yumedreaming.com/

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