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学び・キャリア 2019-08-20

100店舗目の出店も視野に!トップが最前線に出る経営で全国制覇を狙う『Dears』の経営者が心に刻むべき3つの心構え

戦略的な店舗出店により成果を上げ続けている『Dears』。変化が激しい美容業界のなかで的確に流れを読みながら、時代に合ったサロン作りを進めています。その成功の陰には、トップだからこそ最前線に立つひたむきな姿勢や、苦手な分野を学び続けてきた地道な取り組みがありました。

後編では、サロン経営を成功させるための3つの心構えに迫ります。

求人とクレームの最前線に立ち、バランスのとれた経営を実現

————北原さんは、サロン経営を成功させるうえでどのようなことを大切にされていますか?

「大切なことは大きく4つあると思います。1つ目は安定したサービスを提供するためにスタッフを確保することです。『Dears』はLINEを使っての働き方相談窓口を開設しており、全国の美容師から毎月60~80件ほどの求人問い合わせが届きます。私はその人のスタイルに合った職場があると思うんです。たとえば、スタイリスト4年目で給料が15万円。オーナーには集客サイトに載せてもらえず売上は30万円ほどで、休みは週に1日。休日は一日中寝て過ごすか、病院で点滴を打っているという相談を受けたこともあります。確かに厳しい環境でこそ伸びる方もいるとは思いますが、向いていない人はどこかで倒れてしまう。そんな方々の受け皿になるように『Dears』では給与体系をしっかりと整え、圧倒的に低い離職率を実現しています。ちなみに売上が60万円を超えた時点で35%の歩合制に切り替わり、どのスタッフもおよそ4~6ヵ月で60万円をオーバーして、およそ1年で100万円を突破します。総支給額は35~40万円、手取りは30万円に届きます。また週休2~3日制も導入しており、働きやすい環境作りには特に力を入れています」

————2つ目はどのようなポイントでしょうか?

「2つ目は、経営者が美容師とお客さま両方の声を聞くこと。今の時代は、多くの美容師がプライベートと生活のバランスをとりたいと思っています。フェラーリに乗りたい若手はほとんどいないので、高級な服を着て『成功したいだろ』と言ってもそれほど意味がありません。『会社に搾取されている気がする』と思い離職につながる可能性すらあります。働き手の考えを理解するためには、求人の最前線に立つことが何よりも大切です。私がLINEで働き方相談の窓口を開いているのは、このためでもあります。手元には美容師の悩みが毎日のように届くので、各店のオーナーに『最近はこういう悩みが多いから気を付けて』と伝えれば、スタッフの働きやすい環境が整いやすいんです。また、お客さまの対応も前線に立っておりクレームがあれば私の元に直接届きます。一番前にいるからこそ、スタッフとお客さま両方の声を聞きながらバランスのとれた経営ができるんです。トップに立つと大半の方が一番後ろに下がり、求人もクレーム対応も店長に任せています。それでは、大切な声がトップの元にたどりつく前にだいたいもみ消されてしまうので、時代に合わせた柔軟な経営をすることはできなくなってしまいます」

自分の幸せが叶うビジネスモデルを組むこと

————LINEを使っての働き方相談窓口には、そんな意味もあったんですね。それでは3つ目を教えてください。

「3つ目は、自分の幸せをきちんと考えることです。経営者が倒れてしまえば、会社がなくなってしまいますからね。社員のためにがんばることはもちろん大切ですが、それだけを考えてがんばり続けたオーナーから『経営は疲れました』という相談をよく受けるんです。ちなみに、経営者が疲れるときは3つあります。まずは売上が上がらない時。次に自分の売上でスタッフを養っている時。最後に、社員の悩み相談がとまらない時。この3つをすべて改善すれば疲れは吹き飛ぶので、そのためにはとにかく勉強することです。『Dears』では専門のメンバーが3日間で50万円ほどするアメリカの勉強会に参加して、マーケティングを学んでいます。自分の幸せが叶うビジネスモデルを組むことがとても大切なんです」

何よりも大切なのは、本気で経営をすること

————最後の4つ目は、どのようなポイントでしょうか?

「4つ目は、絶対に成功させるためにビジネスを学ぶこと。失敗すればオーナーは借金だけが残り、社員に給料を払うこともできないので誰も幸せになりません。美容師として技術が好きなのはわかりますが、技術を極めたいと思うなら経営を他の人に任せたほうがいいと思います。美容室のオーナーに話しを聞くと、経営について考えることが苦手な方がほとんどです。実は私もそうでした。だからこそ、とても勉強したんです。24歳の頃からこれまでの10年間、睡眠時間は4時間ほどで、年間の休日は3日ほど。あとはずっと仕事です。セミナーを開くと、ときおり私のようになりたいという声を聞きます。そこで『寝る時間は少ないし、休みもないけどいいですか?』と聞くと、ほとんどの方は『そこまでできない』と答えるんです。成功させる覚悟を持てば、必ずできます。死ななければいいんです」

時代に合ったサロン経営の極意

爆発的な勢いで拡大を続けている『Dears』。サロン経営を成功させる極意をまとめると下記の3つでした。

1.美容師とお客さま両方の声を最前線で聞く

2.自分の幸せが叶うビジネスモデルを組む

3.「死ななければいい」と思い、本気で経営する

 

近いうちにヘアサロン以外の美容事業にも乗り出す計画があると話してくれた北原さん。美容室経営に悩むオーナーの方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

▽前編はこちら▽
わずか4年で全国に84店舗を出店!リピート率90%以上を誇る『Dears』の経営術に迫る>>

Salon Data

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