理容師の将来性ってどうなの?現状やニーズのある理容師になるための方法を紹介

美容師と並ぶ理美容の専門職である理容師ですが、美容師と比較すると、いまいち具体的な仕事内容や将来性をつかみにくいという方も多いのではないでしょうか?

理容師という職業の将来性について知ることで、職業選択をする際の良い判断材料にすることができます。

本記事では、理容師業界の現状や背景、将来性のある理容師になるための3つの方法について紹介します。

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理容師業界は人手不足なの?理容師業の近年の状況をチェック

理容師業界は美容師業界と比較すると、どの程度の規模で、どのような傾向が見られるのでしょうか?この章では、理容師業界を取り巻くリアルな現状について、実際のデータを参考に考えてみましょう。

令和2年度の従事者数は210,849人

厚生労働省が公表している『令和2年度 衛生衛生行政報告例』によれば、令和2年度における従業理容師の人数は210,849人でした。

同年度の従業美容師の人数が549,935人であったことを考慮すると、理容師の人気はあまり高くないことがわかります。

理容室の数も115,456と減少傾向にある

同調査によれば、理容所は115,456件、美容所は257,890件となっています。就職先という面では、理容師の求人は美容師よりも選択肢が少ない現状にあるといえるでしょう。

また、平成30年度からの事業所件数で比較すると、理容所が減少傾向にあることが一目瞭然です。その一方で、美容所はほぼ毎年増加していることがわかります。

新規免許登録者は1,096人

公益財団法人 理容師美容師試験研修センターによれば、令和3年度における理容師の新規登録者は1,096人でした。同じ時期の美容師の新規登録者数は17,104人だったことを考えると、理容師の人気はかなり低迷していることがわかります。

その一方で、美容師国家試験の受験者数や合格者数は伸びているので、元々理容師を目指していた人たちが、美容師を志すようになったと推測されます。

このように、美容師と比較すると、理容師として新たに活躍する人の数は減っているのが近年の傾向のようです。

なぜ理容師の人気が低迷しているのか?

活況な美容師業界と比較して、理容師業界はなぜ盛り上がりに欠けるのでしょうか?この章では、理容師の人気が低迷している背景について解説します。

理容師になろうか、美容師になろうか迷っている方は、業界の現状を知って、本当に理容師を志すべきか考えてみましょう。

長時間・低賃金労働の現実が厳しい

厚生労働省が出している『令和2年 賃金構造基本統計調査』によれば、令和2年度の日本人の平均年収は約307万円でした。

同調査の「生活関連サービス業、娯楽業」を見てみると、約300万円となり、理容師を含めたサービス業に従事する方の平均年収は、日本人の平均よりも低い傾向にあります。また、労働環境も休みの日が少なく、長時間労働での現場が多いといわれています。

ちなみに、長時間立ちっぱなしで接客して、屈み体勢になることも多いので、足腰を傷めてしまう方も多いといわれている点も覚えておきましょう。

福利厚生面が薄いケースが多い

理容師は福利厚生があまり良くないケースもあります。とくに個人経営の理容室・サロンなどでは、社会保険(健康保険や厚生年金など)に加入する義務がない場合もあり、社会保険に入っていない状況で働くリスクもあるのです。

また、土日や祝日出勤が多く、仕事とプライベートのバランスがとりにくい出勤スケジュールを強いられる理容室もあるでしょう。

このように、労働環境や福利厚生の問題を背景として、理容師を志す方の人数が減少しているという背景があるのです。

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将来性のある理容師になるための方法

理容師になりたい方や理容室の減少によって厳しいように見える理容師業界ですが、働き方をしだいでは、将来性のある人材価値の高い理容師になることも可能です。

この章では、厳しい理容師業界において、理容師としての人材価値を上げる方法を知って、将来性のある理容師を目指しましょう。

美容師とのダブルライセンスを目指す

美容師の資格も併せ持っていると、美容師の業務もこなせる、将来性のある市場価値の高い理容師になれる可能性がアップするでしょう。

美容室のニーズが増えているので、美容系のサポートができる美容師資格とのダブルライセンス持ちの従業員がいると、重宝される人材になれる可能性は高いです。

将来的に自分の理容室を開業しようと考える際にも、美容師としてのサービスも提供できると、サービスの幅も広がります。

高齢者や障がい者向けの「ケア理容師制度」を利用する

合同理容生活衛生同業組合連合会が認定する「ケア理容師制度」は、高齢者や障がい者向けに理容サービスを提供できる理容師資格です。

増加している高齢者や障がい者に対する理容サービスを提供するプロとして、在宅・訪問形式の理容サービスを提供できる制度として新設されました。

増加し続ける高齢者に対する理容サービスも業務内容として取り入れていけば、ニーズが高まりつつある理容業務も日常業務に取り入れられます。

理容室以外の就職先を見つける

理容師の就職先は理容室だけでなく、シェービング専用のサロンやヘッドスパ、パーマ・カラーのサービスなど、さまざまな就職先が候補に挙げられます。

理容室に魅力的な就職先がなければ、それ以外で理容師を募集しているお店を探してみましょう。自分のスキルを磨ける職場を見つけられれば、将来性のある人材価値の高い理容師にまた一歩近づけます。

希少価値のある人材になって、将来性のある理容師を目指そう

この記事では、理容師の現状と人気が停滞している背景、将来性のある人材価値の高い理容師になるための方法を解説しました。

理容師と理容室数は減少傾向にありますが、美容師資格とのダブルライセンス保持者やケア理容師など、人材価値を高める方法を試すことで、将来性のある理容師も十分に目指せます。

理容師の現状を把握した上で、人材価値を高めて、将来に渡って仕事ができるような理容師としての働き方を追求してみてはいかがでしょうか?

引用元URL:
厚生労働省|衛生行政報告例:結果の概要

公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|試験について

公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|第45回理容師国家試験及び美容師国家試験実施結果

厚生労働省|『令和2年 賃金構造基本統計調査』

合同理容生活衛生同業組合連合会|ケア理容師

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