ネイリストなら押さえておきたい!フリーエッジの役割とは

手全体を美しく見せるのがネイルのテクニックですが、デコレーションにこだわったりカラーを厳選したりして、それを実現しようとする人は多いことでしょう。 しかし、せっかくデコレーションやカラーに一生懸命気を使ったとしても、爪の形を適当に済ませてしまうと、魅力が半減してしまいかねません。そのため、爪先(フリーエッジ)の形は、手の美しさを決めるためにとても重要な要素といえます。

そこで今回は、フリーエッジの形状に焦点を当てて解説していきます。

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フリーエッジのデザインはなぜ重要?

フリーエッジとは、爪のなかでも指から先の白くなった爪先部分を指します。この部分は自分で好きなように形状を変えられるので、ネイルの印象を決めるのに大きな役割を果たします。また、形状によっては割れやすかったり引っかかりやすかったりするので、実用的な面でもフリーエッジの形は重要になります。 フリーエッジの形状は、大きく分けると5種類あります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

・ポイント
フリーエッジが、卵型よりもやや尖った形をしています。先端が細くなっているため、指を長く見せたい場合に効果的な形状です。また、その形状から小悪魔的な印象を与えることができます。

・オーバル
フリーエッジが、卵のような楕円形をしています。ポイントよりも指を長く見せることはできませんが、上品な印象を出すことができます。

・ラウンド
ラウンド型は、オーバルよりも若干角ばったフリーエッジをしています。ポイントとスクエアのちょうど中間あたりに位置する形状で、どちらの良さも含んでいます。

・スクエア・オフ
スクエアの角が丸くなった形状を、スクエア・オフといいます。指を長く見せるのには向きませんが、割れにくいという利点があります。

・スクエア
爪先と側面が平らで、角がある形状がスクエアです。スクエア・オフよりも割れにくく、衝撃に強いのが特徴です。しかし、フリーエッジに90度の角ができることにより、物に引っかかりやすいといったデメリットもあります。

人気のフリーエッジデザインを研究!

フリーエッジデザインには流行があるため、人気の形状は時代によって変わります。また、世代ごとにも人気のデザインは異なるため、そのときの流行りとお客様の年代をうまくミックスさせた形状を提案してみましょう。

・20代のフリーエッジデザイン
20代は、学生もいれば仕事をしている人もいます。学生が多い20代前半のデザインには、少し大人びたセクシーさを演出できるポイント型がおすすめです。パステルカラーやラメ、デコレーションをたくさん使用できるのも、この年代ならではのデザインです。一方、仕事をしている20代には、エレガントな雰囲気のあるオーバルや、欠けや割れを起こしにくいスクエア・オフが良いでしょう。カラーは少し落ち着いたものを選ぶと、仕事の邪魔になりにくいです。

・30代のフリーエッジデザイン
30代に入ると、子育てをする人が増え始めます。そのため、形状としてはラウンドやスクエア・オフが好まれますが、子どもがいる人の場合はフリーエッジ自体を、やや短くするのもポイントとなります。また、デコレーションを控えめにして、落ち着いたピンク色などをチョイスすると、手が全体的に明るく優雅な感じとなります。

・40代のフリーエッジデザイン
40代になると、さらにカラーバリエーションは狭くなり、透明や淡いベージュなどが人気になります。デコレーションを極力使用せずに、ラメやパールで上品な感じに仕上げると、周りからの好感度も上がるでしょう。しかし、それだけでは寂しいという人には、ポイントを絞ってアートネイルを施すと、全体感を壊さずにおしゃれな雰囲気になります。

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フリーエッジが爪のダメージにつながる?!

フリーエッジの形状によっては、欠けたり割れたりする確率が上がるものもあります。ポイント型はフリーエッジ部分が細く、もっとも衝撃に弱い形をしています。変に力がかかると欠ける可能性が高いので、爪にダメージを与えないように日常生活で気を使う必要があります。

もたもと爪が弱い人や頻繁に二枚爪になる人には、ポイント型は避けたほうが無難です。オーバルもポイントよりはやや耐衝撃性があるものの、やはりそれほど強くはない形といえます。そのため、お客様の職業や状態によっては、ネイリストとしてポイントとオーバルは勧めるべきではないでしょう。それ以外にも、ポイントはふとしたときに自分の肌などに傷をつけてしまうこともあるので、こちらも注意する必要があります。

ラウンドとスクエア・オフ、スクエアは、耐衝撃性が優れています。欠けや割れを起こしにくく、爪にダメージを与えることは少ないので、どの年代のどの職業の人にも勧められる形状です。ただし、スクエア型には90度の角ができるため、爪にダメージを与えなくても衣服にダメージを与えてしまう可能性があるので気をつけておきましょう。指をエレガントに見せたいけれど衝撃に強い形も欲しいという人には、ラウンド型が適しているといえます。

爪の形状を整えるコツとは

フリーエッジの形状を整えるのは、爪が短い段階から始めるのがコツです。爪を美しく伸ばしたいというお客様がいれば、爪を切るときは深爪しすぎないことを提案してみましょう。毎回爪を切る際に深爪をしていると、爪のピンク色の部分(フリーエッジではない部分)がだんだん短くなっていきます。

反対に、毎回フリーエッジ部分を多少残しながら爪を切っていくと、ピンク色の部分も徐々に長くなっていく可能性が高くなります。 続いて、フリーエッジ部分を美しく伸ばす方法や形状を整えるコツですが、爪を切ったときの手入れがポイントとなります。用意するものは、爪切りと粗さの異なるいくつかの爪用のヤスリです。爪を切った後は、もっとも粗目のヤスリで形をあらかた整え、次にやや細かい目のヤスリで切り口をさらに磨いて、粗目のヤスリで削ったときにできたささくれを取り除きます。

最後に、もっとも目の細かいヤスリできれいに形を整えれば完成です。爪は爪切りなどで切った切り口が、そのままの形で伸びていきます。つまり、爪切りで上辺を平らにカットした場合、上が平らになったまま爪はどんどん伸びていきます。爪を切ったに形状を整えれば、その形状のままきれいに伸びていってくれるので、手入れを頻繁にする必要は無くなります。

ただし、爪をカットしてヤスリで磨いた後は、何も手入れをしなくても良いということではないので、数日に1回程度は目の細かいヤスリで微調整することは大切です。

フリーエッジの形状は指の形や爪の状態から着想を得よう

お客様が特にこうして欲しいという希望を持っていない場合は、ネイリスト自身がフリーエッジの形をどのようにするべきかを考えなければなりません。また、ただ単にフィーリングで決めるのではなく、お客様になぜこのような形状にするのかを説明できる根拠を持つことが重要となります。

フリーエッジの形状は、お客様の指や爪からイメージしてみましょう。例えば、指が比較的短いお客様には、指を長く見せる効果があるポイントやオーバルを提案します。しかし、爪が弱い人には向かないので、爪が厚い人という但し書きがつきます。どうしても爪が弱いのにポイントやオーバルにしたいお客様がいた場合には、スカルプチュアなどで強度を上げることもできます。

一方、爪が平たい人にはスクエアが合っており、爪が小さい人や爪が弱い・オフが勧められます。とりわけ指にも爪にも特徴がないお客様へは、万能型のラウンドを勧めてみると良いでしょう。指を長く見せられる効果がありつつも、強度がそれほど弱くないので、多くのお客様に喜ばれる確率が上がります。

お客様が長く快適にネイルを楽しめるように、ネイリストはお客様の指や爪をよく観察することが重要なポイントとなります。

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