美容業界に新しい風を吹き込む!『Qnoir』の複合型シェアサロンを成功させる極意に迫る
フリーランスにやさしい環境を整え、新しい働き方を支援している『Qnoir(クノア)』。サロンにはバレリーナを目指す小学生から、髪のカットやカラーを目的に訪れる80代の方まで、幅広い年代のお客さまが足を運んでいます。そんな『Qnoir』が人気を集めている背景には、コンセプトを設定して作られた魅力的な内装や、専門性を持ったメンバーによる充実のサポート体制がありました。
前編に引き続き取締役の角田千佳さんと、美容師兼サロンマネージャーの村藤利菜さんにインタビュー。後編では登録しているプロのサロン活用法などに迫ります。
3つのコンセプトを柱に居心地のよい空間を実現
————内装のこだわりはありますか?
角田さん「内装は3つのコンセプトを軸に作りました。1つ目はシンプルであること。さまざまな職業の方々が集まるサロンなので、どんな方が働いても溶け込める主張をし過ぎない空間を意識しました。
2つ目が上品さ。青山にサロンを構えているので、立地の雰囲気にもなじむ内装を心掛けています。また『質の高いサービスを提供していることを伝えたい』という気持ちも込めています
最後にスマート化。監視カメラをはじめ、入口にはセキュリティシステムなども導入しています。
他にもこだわったポイントが多くあり、たとえば光を多く入れるために大きな窓のある物件を選びました。また開放感を出すために天井を上げる工事を行い、さらに設置しているテーブルやイスは『Qnoir』の名称の由来である『ノアール』という濃いグレーの色合いで統一しています。小さなポイントにも妥協せずに取り組んだことで、多くの方から『居心地がよい』と好評をいただいております」
特化したスキルを持ったサポートメンバー
————ちなみに『Qnoir』の運営に関わっているのは、サービスを提供するプロ以外にはどのような方々がいるのでしょうか?
角田さん「フランチャイズの長年の経験と知識を持ったメンバー、PRに関わってきたメンバー、フリーで活躍している人事など、サロンでさまざまな技術を持ったプロが働いているように、サポートメンバーも特化したスキルを持った人材が集まっています。サロンを支えているのは総勢11名ほどで、正社員はサロンマネージャーの村藤のみです。これも多様な働きを支援する『Qnoir』ならではの体制かもしれません」
定期的にイベントを開催することで『Qnoir』の魅力を届ける
————実際にプロがどのように利用しているのか、具体的に教えてください。
村藤さん「本当に自由にスペースを使っていただいていて、ヨガインストラクターが教室を開講したり、バレエの先生がスタジオを使いマンツーマンで指導を行ったり、外国語のスキルを持った方が個人レッスンを開いたりこともあります。
なかでも美容師の使い方は個性的です。独立準備のため、勤めているサロンが休みの日に利用しお客さまの獲得を目指している方や、地方から月3回だけ足を運んで『Qnoir』で施術をしている美容師もいます。その方は流行の中心地を定期的に訪れて、刺激を受けるために利用しているようです。新しい働き方を求めている人にぴったりな環境ができつつあります」
————美容師がフリーランスとして『Qnoir』で働くと、サロン時代と比べてどのくらい収入の差ができるのでしょうか?
村藤さん「わかりやすく売上100万円で説明すると、歩合が30%のサロンで働いていたら給料は30万円で、そこから交通費や保険などが引かれて手取りはおおよそ24~25万円です。一方『Qnoir』では売上から、毎月のサロン利用費、スペース利用費、サロンが紹介したお客さまを担当した場合は集客費が引かれても、およそ70~80万円を手にすることができます。
もちろんサロンの一員として働くことのメリットややりがいもありますが、外に目を向けず視野が狭くなっている美容師にはフリーランスの魅力も知ってほしいですね」
————最後に今後の目標を教えてください。
角田さん「今後の課題は、まずは『Qnoir』の魅力をよりたくさんに方々に届けることです。そのために月2回イベントを開催しており、プロに向けた企画と一般のお客さまに向けた内容の2つを展開しています。
プロに向けた企画では、現在働いているプロと興味がある方が交流できる機会を作り、サロンの活用方法、メニューの作り方、集客のコツなどについての情報共有がメインです。お客さま向けの企画では、サロンを開放しプロの技術を実際に体験できる場を作っています。その時には『Qnoir』に興味のある方にお試しでサービスを提供してもらい、現場で働く雰囲気を肌で感じる機会にもなっていますね。ちなみに見学はいつでもオーケーで、最近は飛込みでいらっしゃる方も増えてきました」
複合型シェアサロンを成功させるための極意
さまざまなプロが集結し、美容業界に新しい風を送りこんでいる『Qnoir』。複合型シェアサロンを成功させるための極意をまとめると下記の3つでした。
1. 多くの人にとって居心地のよい、シンプルかつ上質な空間を作る
2. 専門のスキルを生かしたチーム体制でサロンを運営
3. オンラインとオフラインの双方で集客をサポート
今後はさらに働きやすい環境を整えたいと語る角田さん。「このような複合型シェアサロンはほぼ前例がありませんから、試行錯誤を繰り返しながらより魅力的なひと時を提供できる空間を、プロの皆さんと一緒に作り上げていきたいです」と笑顔で答えてくださいました。新しい働き方に興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
▽前編はこちら▽
業界初の複合型シェアサロン! 多様な働き方を支援する次世代サロン『Qnoir』の魅力に迫る>>