本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ 【sui副店長 中西雄二さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
メイクアップアーティストとして活動するスタッフも多いヘアサロン、suiの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
sui副店長の中西雄二さん
1983年兵庫県生まれ。2004年都内サロンに入社。2015年に独立し7名のスタッフでsuiを立ち上げ、副店長に就任。
「誰もが緊張する面接の場面で、笑顔でいたことに好感が持てました」
—-2019年に採用を決めた原田采莉さんの採用の決め手は何ですか?
何よりも彼女自身の中で「かわいい」と感じるもものがしっかりあることですね。面接のときに、自分でつくったブックを見せてくれました。学生でそこまで準備をしてくる人は珍しいですね自分の世界観がしっかりあって、素敵だなと思いました。入社する前でしたが、将来、彼女がお客さまと楽しそうにカウンセリングしている姿が、自然と目に浮かんだので採用を決めました。
普通、面接を受けるときは緊張して顔が強ばってしまうもの。それなのに、彼女はニコニコして緊張しているそぶりもなかったんですよ。
—-今後の原田さんに期待することは何ですか?
アシスタントとして、これからやらなくてはならないことが増えきます。大変な状況でも、そのまま自分の感性を信じて頑張って欲しいです。技術や知識は後からでも付いていくもの。ただ純粋に「好き」という想いを大切にして、周りにもその想いを伝染させてくれればなお嬉しいですね。
美容師という専門職は、「我」を持つことは重要です。でも、みんなで協力して1つのゴールに進むときは、お互いに相手を思いやる気持ちをもって、仲間として一緒にがんばりたいですね。
ROOKIE’S FILE 原田采莉さん
大阪ベルェベル美容専門学校卒業。2019年4月、suiに入社。将来はサロンワークをこなしながらヘアメイクもできる美容師を目指している。
—-美容の道を目指した理由は?
小学生の頃から美容師になりたくて、ここまでぶれずに来られました。中学生になってファッション雑誌を読むうちにヘアメイクに興味が出てきて、この2つが両立できたら良いなと思っていました。
—-就職先としてsuiを選んだ理由は?
ここなら小学生のころからの美容師になりたい夢と、ヘアメイクとして仕事をしたい…という2つの夢が叶うと思い、受験しました。
—-どんなスタイリストまたはヘアメイクアーティストになりたいですか?
撮影の現場でも、サロンでも「この人に任せておけば絶対に大丈夫」みたいに、信頼していただけるようになりたいです。私を指名してくださった方の期待に応えられるような人間になりたいです。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.個性や感性を表現できるアイテムを準備しておくこと
2.どんなに緊張する場面でも笑顔を忘れないこと
3.頑張ったことに対して、ただ結果を報告するのではなく分析もしておくこと
言葉では説明しきれないことが多々あります。特に感性や趣味、好みを説明するのは難しいこと。原田さんのようにブックをつくってまとめておくと、面接でも説得力が出てきます。これはぜひ真似したいテクニック。
緊張しているときこそ、大事なのは笑顔。笑顔を見て、嫌な感情を持つ人は稀です。今から口角を上げる練習をしておきましょう。
▽前編はこちら▽
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